201話 会場掃除でスライム増殖パニック
会場の片付けを終えた男たち。
「えれぇ、たくさんのゴミだな。全部トイレの中に入れるだけだから、まあ、楽だけどな」
「ああ、だな。それはそうと祭り楽しかったな」
「俺は食べたのが美味かったな。」
「ああ、初めて食べたが美味かったな」
「おい、ここにスライムがたくさんいるじゃないか?なんだ、どっかのトイレから逃げたか?どうするかな?」
「なあに、またトイレに入れときゃいいんじゃないか?」
「ああ、そうだな。」
「さあ、お前たち、逃げ出したらダメだぞ。ここにはお前たちに食べてもらいたいゴミがたんまりあるんだ。頑張って食べてくれよ」
「なんかスライムって便利なもんだな。」
「ああ。確かに便利だ。」
「おい、見てくれよ。ここにイカルン汁が残ってんな。なんでこんなに残ってんだ?あ、あれか?口が真っ黒になるのを避けた女たちが残していったかもな。これはなかなか癖があるからよ。これも一緒に捨てとくか?」
「だな。そっちに捨てちまいな。さっきのスライム達はお腹すいて食べ物欲しさに這い上がってきたかもしれないからな」
「ああ、違いね」
「お、おい、なんかやばいぞ。おい、にげろっ。なんか《《あいつら》》でかくなってやがる」
「は?やばいだろ。まずいぞ。にげろー」
「破裂すんるんじゃないか?あ、溢れちまった。止まらねーぞ。増えてる。さっきより増えちまった。このままじゃ、俺達も食われちまうぞ、にげろ、にげろ」
やばいぞ。なんかやらかしたのか?
なぜだ。スライムはなぜ急にでかくなっちまったんだ?
そうだ、騎士団に助けてもらうぞ。くそっ、どこだ、どこにいる。あーいたっ。
「なぁっ、急いで、セルジュ体調に伝えてくれ。ゴミ処理をしていたんだ。急にスライムがでかくなっちまって今にも爆発しそうなんだ。いや、もう爆発しちまったかもしれねー。見に行ってくれないか?」
「なんだ?スライムがデカなるなんてないぞ?」
「いや、本当だって、信じてくれ。スライムってなんでも食べるんだろ?もしかしたら人も食べちゃうかもしれねーんだ。お願いだ。本当なんだっ、助けてくれ」
「おい、こいつ冗談言ってる感じじゃないな。話は本当かもしれん。お前はセルジュ隊長に伝令。俺たちは現場に行くっ。悪いがあんた、現場を教えてくれ。」
「ああ」
私はスライムの増殖を半分信じるか迷いつつも、ありえない、怪しいなとか思いつつも部下を引き連れ現場に向かう。
なんだこれはっ。そこら中スライムだらけだ。有り得ん、なんなんだ。
スライムのスタンビートなのかっ。
驚愕する部下に命令する。
「おい、核を狙え。こいつらは雑魚だ。怖くはね、確実に核を潰すんだ」
「「「「「「「「「はいっ」」」」」」」」」
あー、ここでも役にたっているな。あの訓練。ケンケンパーやアスレチックの訓練が役に立ってるな。うごめくスライムを確実に仕留めていく部下たちの動き。
「おい、気をつけろ。スライムだ。ここで捕まると、お前たちスライムに取り込まれて死ぬぞ」
「「「「「「「「「「「はいっ」」」」」」」」」」」
しばらくすると遠くからこちらに向かってくる複数の足音がする。
「おい、ハーン。スライムがやばいらしいな、なんだ。はっ、なんだこれは?スライムがあっちこっちで爆発して増えてやがる。なんだ?なんでこうなった?こんなことしておれん。まずは、確実に仕留めるんだ。いいな」
「「「「「「「「「「はいっ」」」」」」」」」」
「セルジュ隊長、応援ありがとうございます。」
私はセルジュ隊長に礼を尽くし、共にスライムの核を潰していく。しばらくするとだんだん爆発も減り、うごめくスライムも減ってきたようだ。
「ふー、やっと終わったか?」
「はい、そのようです。」
「最後確認して、もう生きてるスライムが居ないことが分かったら、ひとまず退散だ。明日、詳しく調査するぞ。」
「セルジュ隊長、ダウニー様への報告は如何なさいますか?」
ひとまず落ち着いたんだ。報告は明日で良いだろう。
「明日、私が報告する。お疲れだったな」
「ありがとうございます。では、失礼します」




