43/100
夢想
おれはかつて
夢想していた
自宅の四畳半の
ちっぽけな
部屋の中で
ワープロを使用して
詩を書きながら
いつの日か
この部屋から
世界中に向けて
自分の作品を
発信してみせると
おれはかつて
夢想していた
きっといつの日か
閑静な団地の中の
一室を借りて
そこに自分専用の
書斎を設けて
机の上に
パソコンを置いて
その机の周りに
オーディオ用の
スピーカーを
取り囲んで
好きな音楽を
聴きながら
執筆活動を
することを
かつておれが
夢想していたことは
想像していた通りには
いかなかったが
形を変えて
実現出来た
今では
スマートフォンや
インターネットが
普及したおかげで
四畳半の自宅の部屋から
世界中に向けて
自作の詩や小説が
発信出来るようになった
今では
スマートフォンや
インターネットの
力を借りて
同じメディアで
音楽を聴きながら
それと同時に
執筆活動も
出来るようになった
おれがかつて
夢想したことは
形を変えて
実現出来た
今度はまた
新たな夢が
湧いて出てきた
その夢の
実現に向けて
おれは再び
歩き始めた




