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厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第二部 大迷惑な大迷宮編(前)第一章 美少女勇者
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第64話 砦町オストエント。

樹海島インスラにある唯一の町が、砦町と呼ばれるオストエントだ。

俺たちは町門から少し離れた所に降りた。


因みに、クロが飛び立つ時と降りる時には、俺の魔法【透明化インヴィジブル】で文字通り透明にしました。


いきなりドラゴンなんかが町に飛んで来たら、大騒ぎだろうし。


町壁に圧倒された後、俺たちは西門から町に入る。

近くにあったいくつかの宿の中から従魔ファミリア可の〝あおの猟師亭〟という宿を選び、とりあえず旅の疲れを癒すことにした。


いや、一時間くらいで旅言うなって?

首都圏で毎日通勤してるサラリーマンが聞いたら怒りそうだよね!


でも、その前に馬車での半日がね?


ひどく疲れたんですよ。

はい。


この宿を取った時、受付の少年がクロを見て頬を赤らめ、俺と同室と聞いてがっくりと肩を落とし、去り際にはチッと、小さく舌打ちをしていました。


クロは女性の姿してるけど、確かに美少女だけど、この娘は従魔だからね?

そういうむふふな関係じゃありませんよ?


っていうか、客に舌打ちすんなや、少年!


「クロ、ピーちゃん、ハム太、モコちー、すぐに夕食だろうが、ゆっくりして疲れを取れ。クロはご苦労だったな。正直、助かった」


「イエス、マイマスター」

『キュ!』

『ガウ!』

『ピィ!』


うん。

今日もウチの従魔たちは元気だ。



「さて、夕食を食べながらだが、第七回異世界でどうする会議~」


ぽふぽふぽふ

ぽんぽんぽん


ピーちゃんが翼、ハム太が前足を叩く。

やはり音はしない。


ぶんぶんぶん


モコちーも翼を振るけど、ピーちゃんと違って短いので届いてすらいない。


ぱちぱちぱち


クロだけはちゃんと音が鳴ってる。

ある意味、新鮮だね。


「それでこれからの予定だけど、クロのお陰で日程が短縮されたからこの町で二、三日滞在してみようと思います」


「はい」

『キュ!』

『ガウ!』

『ピィ!』


「その間で大樹海と迷宮都市の情報収集をしよう。あとは、そうだな、観光で構わないかな。人種の領域と樹海の最前線とはいえ、そうそう先日のような魔物の大氾濫(モンスター・パレード)などは起こらないだろうし」


「マスター、それはマスターのよく言われる〝フラグ〟というものですか?」


「ぐっ、い、いや、フラグではない、と思う」


多分。

いやいや、ないない!


「聞いたところによると、魔物の大氾濫は数十年に一度、小規模なものでも数年に一度あるかないかだよね? まずはないと考えていいって」


「まあ、そうですね」


あっ、でもあのクソエルフが貴族家の秘宝(アーティファクト)使って引き起こしたんだよな。


・・・まさか、ノーカウント?


いやいや、ないない!


思い過ごしだ。

ただの思い過ごしで、フラグじゃない!


「なっ! こ、これは!」


「マスター、どうかしましたか?」


「こっ」


「こっ?」

『キュウ?』

『ガゥ?』

『ピュイ?』


「このしたたるる肉汁! 絶妙な歯応え! そしてとろけて通る素晴らしき喉ごしはっ!」


「マスターの食べているのは、樹海島名物の犀河馬さいかばのステーキですね。確かに美味しいと思います」


河馬って食えんの? いや、犀か?


「うん。旨いね」


まあ、異世界だしな。

旨けりゃいいや。


もぐもぐ



翌朝。


受付の少年(息子が家のお手伝いしているらしい)のねたましげな視線を背に宿を出る。


クロは俺の一歩後ろを従者のように歩き、従魔たちはまたブレーメンの音楽隊よろしくモコちー、ハム太、ピーちゃんの順で重なっていた。


どこかの童謡どうようのように、赤、白、黄色でならんでる。


チューリップかっ!


ただ歩いているだけで、町の視線を独り占めしてます。

特に、女性や子どもたちには大人気だ。


羨ましくなんかないですよ?


俺は泣く子も黙る大魔導師ハイ・ウィザードアルス・マグナ!

って、泣かしたらダメじゃん!?


俺たちは観光気分でオストエントの大通りを歩いているんだけど、砦町というだけあってぶっちゃけ見るとこはあんまりなかった。


この町は大陸側の樹海線リネアに沿って東西に長く造られてるんだけど、グロニゲンの街に比べれば広さは二割に満たず、ウィンテンに比べれば多少は町っぽいんだけど、あの町は元々村だしね。


大通りから左右に続いている高い町壁は確かに見ごたえはあるんだけどね?


所詮はただの壁だし。

正直、五分で見飽きたわ。


俺たちが泊まった碧の猟師亭の建っていた広場の近くは商店なんかもそこそこあって朝でも賑やかだったけど、少し離れたら人通りも少なくなった。


町の中央には守備隊のいかにもなごつい建物があったのでちょっと見物してたんだけど、衛兵ににらまれたのでさっさと通り過ぎることにした。


まあ、クロが「無礼な!」とか言って衛兵をはっ倒しそうだったからってのが理由の大半なんだけどね。


「マイマスター。この辺りはなんと言うか、貧相な建物が多いですね」


「うむ。そうだな」


大通りを真っ直ぐに歩いて来ただけなんだけど、なんかこう、ね?


グロニゲンにもあったスラム街、みたいな?


だだだだだっ!


と、白を基調とした装備の女性騎士が勢いづいて現れました。

なんか怖い顔してませんか?


「そこの貴方あなたたち! 待ちなさい!」


えっ、俺たちですか?


貴女あなたは誰?


何のフラグも立ってなかったよね?


ホワイ?


ブクマ、評価、感想、レビュー、カモン!

いや、マジで。(汗)

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