表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倉田家の日々  作者: 堊慇
9/12

第9話:ムフフな展開

遅れてすいません…


これからもう少し頑張ります。









 ここは屋上。吹き抜ける風の中、5人の獣が立っている。

 俺の彼女の薫。俺の幼馴染の紗織。俺の母の有希。俺の姉の奈美。保健室の先生の白雪先生だ。


「……零って…呼んで…」


 ……心読まれた…俺って読まれやすい体質なのかな……俺にプライバシーというオアシスはないのか……?


 俺は必死で心の中のオアシスを探しているなか、5人の獣の周りには異様な殺気が漂っていた。

 何故こうなったのかと言うと、俺とムフフな展開をしたいそうだ…正直、やめて欲しい……


「総次はオレの彼氏だ!ムフフはオレのものだ!!数学教師をナメるな!」


 数学教師は関係ねぇよ!


「何言ってるの!!総次は私の幼馴染だ!!幼馴染=ムフフよ!」


 なんで幼馴染とムフフがイコールなんだよ!!


「バカ言わないの!!総ちゃんはあたしの息子よ!いつの時代も母と息子はムフフなのよ!」

 どんな時代だよ!そんな変態な時代あるかっ!!


「母さんは黙ってて!総くん私の弟よ!私=ムフフよ!」


 どんな変態だよ!!しかも、弟関係ねぇだろ!


「……ムフフ………」


 零先生怖いです…


 5人の獣の言い争いは続く。俺はこの場から逃げ出したい気持ちでいっぱいだ。そういえば、次は愛先生の授業だな。遅れないように早く教室に戻らないとな!よしっ!!戻ろう!!


 俺は回れ右をして、ドアに向かって歩き出した。………が、肩を掴まれてしまった。


 振り向くとそこには薫がいた。


「じゃあ、総次に決めてもらうか!もちろん、彼女のオレを選ぶに決まってるよな。」


 笑ってるけど、なんか怖いよです、薫さん。それに肩掴んでいる手がだんだん強くなってるし…


「いいわよ。幼馴染は最後に勝つって、漫画や小説ではそれが決まりなんだから!」


 確かに…そのパターンは多いかも…


「あたしもいいわよ!母親は欲情した息子の慰み物になる決まりなのだからね!」


 それはねぇよ!変なものの見すぎだろ!


「姉をやらしい目で見ることに背徳感を覚える弟…そして、ある日その欲情は爆発する…」

「やめろーー!!」


 思わず叫んだ…

 これ以上姉ちゃんに喋らせたら、18禁になってしまう……


「……放課後の保健室……」


「………」


 零先生…微妙にツッコミ難いです……


 4人はドキドキしながら俺の返事を待ってみたいだ。

 そういえば、なんて返事したらいいのだ?


「………誰とムフフするか……言う」


 あ、そうだったな!

 というか、また心読まれたな……もういいけどね……


 選ぶって言っても、薫しか選びようがないなぁ。


「薫は恋人だから、薫しか選びようがないよ。特に母さんと姉ちゃんは問題外だな!」


「総次!!」


 薫は俺に向かって走って来て、抱き付いてきた。

 こういう所が可愛いなぁ、と思いつつ抱き締め返す。


 ふと、見ると母さんと姉ちゃんは絶望していた……

 自分が選ばれるとでも思っていたのか?


「ねぇ、総次?」


 薫は上目遣いで俺を見てきた。


「何?」


「…オ、オレ、初めては総次の部屋がいい………」


「へっ?」


「だっ、だから、初めては総次の部屋がいいのっ!」


 そういえば、選んだ人とムフフな展開だったな…

 なんか、ヤバいぞ!上目遣いの薫は破壊力抜群だ!このまま部屋で……

 って、バカ!!まだ付き合って、2日くらいだぞ!いくらなんでも早いだろ!

 まだ、デートもしてないのに……


「じゃあ、次の日曜にオレとデートするぞ、総次!!」



「えっっ、あ、わかった…って、えぇー」


 なんで、薫にまで心読まれるんだよ!!

 俺の心はみんなに聞こえるようにできてるのか…

 もうエロ本も隠せないよ…持ってないけど……


「じゃ、総次!日曜の10時に迎えに行くからね!!」


 そう言うと、薫は颯爽と去って行った。


 その後に残った俺と3つの殺気……



「「「邪魔してやる……」」」








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ