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倉田家の日々  作者: 堊慇
11/12

第11話:薫とデート〜朝の妨害〜

久し振りの更新です。

感想があれば、よろしくお願いします。




 目が覚めるとそこには山があった…

 目の前に山があれば、男なら、誰でも登りたくなるであろう……




 俺は今、自分のベッドにいる。今さっき目が覚めたところだが、俺の顔は二つの山の中に埋もれていた。


 その山の所有者は、今日デートする相手である数学教師、若林薫だ。

 こんないい山を持っているなんて、なかなかの大地主だな……って、なに変なこと考えてるのだ、俺!

 この状況を不自然に思え、俺!

 そして、早く薫を起こさないと、山の魔力に飲み込まれるぞ、俺! 


 俺は山から顔を離し、薫を揺すりながら言った。


「起きろ!薫!何故ここにいる?」


「………んっ、総次…どうした?」


「どうしたじゃねぇよ!!なんでここにいるんだよ!!」


「今日はデートだろ?だから0時にここに来たんだよ!布団デートだ!!」


 薫はとても嬉しそうに笑った。

 俺はその顔がとても素敵に思えたが、今はそんなのどうでもいい。


「布団デートって何?ってか、0時に来たって、どんだけ常識知らずなんだよ!!!」


「……だめ?」


 薫はウルウルと涙目になりながら、聞いてきた。

 ずりぃよ!上目遣いの涙目ってズルイよ!!もう許すしかないじゃん!!


「……別にいいよ…」


「ありがと!総次!!」


 薫は思いっ切り俺を抱き締めた。俺の理性は崩壊寸前。

 とりあえず、俺は急いで薫に服を着せた。 薫は不満そうだったが、

「せっかくのデートだから外で楽しもう」と言ったら、すぐに服を着てくれた。



「薫。朝飯も食べてないだろ?下に降りて、一緒食べようか」


 俺はそう言って、ドアのノブに手を掛けた。

 が、俺が力を入れる前に扉が開き、バカ親父の顔が現われた。


「親父なにやっ……

「薫先生おはようございます。噂通りお美しいですね。」


 親父は俺を完全にスルーして、薫に近付いた。

 薫も

「総次のお父さん……」と呟くと、急いで姿勢をただして、

「おはようございます。お父さま。お若いので、一瞬わかりませんでしたよ。」


 と言い、深々と頭を下げた。






〜〜倉田隆光のデート妨害作戦(妄想)〜〜




「薫さん、あなたは美しい…僕のものにならないか?」


「そっそんな……オレには総次がいるし……お父様がいくら素敵だからといって、恋人のお父様と一緒になるなんて……」


「薫さん、大事なのは君の気持ちさ!さぁ、僕のことを隆光と呼ぶのだ!!」


「あぁ、隆光さん。オレを全部あなたのものにして下さい……」


「薫!!何言ってんだ!早くこっちに来いよ!!」


「ごめんな総次。お前じゃお父様の魅力には勝てないわ。お父様を見たら、総次なんか庭にいるダンゴムシ程度よ……」


「薫ーーー!」


「悪いな、息子よ!まぁ、僕のようになりたいなら男を研くのだな!あと、他の女、特に有希には手を出すな!!」


「わかりました。俺は男を研いて、ホモになるよ!!」



 HAPPY END




〜〜倉田隆光の妨害作戦(妄想)終了〜〜




「薫さん、あなたは美しい…僕のものにならないか?」




「ごめんなさい!総次のお父様だから、できる限り役にたちたいけど、お父様の魅力は総次には遠く及ばない!!ハッキリ言って、庭のダンゴムシ程度だな。ダンゴムシのものになんかなりたくないし!!そんなことより、総次早くご飯食べよう!!」


「あぁ…食べるか」


 薫はそう言うと、総次の腕を掴んで部屋からでた。

 ショックでしゃがみこんだ隆光を部屋に残して……




 HAPPY END?




 俺は薫と一緒にテーブルに着いた。予め梨菜が作ってくれていたのだろう、シチューを一緒に食べる。 こんな風に平穏に今日一日が過ぎたらいいなぁーーなんて甘い夢を見たり、見なかったり………



「薫、今日はどこ行く?」


「総次が決めろよ。お前と一緒ならどこでもいいから///」


 くっー。嬉しいこと言ってくれるな!!

 まぁ、ありきたりだが、映画でも行くか……


 俺と薫は玄関まで歩いて行き、靴を履いた。すると、奥から梨菜がやって来た。なんか異様にお腹がふくれてるぞ……






〜〜倉田梨菜のデート妨害作戦(妄想)〜〜



「総兄あたし妊娠しちゃったの……」


「そんな……あの夜のやつか?」


「うっ、うん……」


「そうか…………梨菜、結婚しよう!!」


「えっ、でも」


「兄妹なんて関係ないぞ!!俺はお前が好きだから……」


「うんっ!!!」


「総次!!オレのことはどうするんだよ!」


「知るか!!豚女とこれ以上付き合う気なんかさらさらねぇよ!!ボケぇ!!」


「そんな………」



 薫はその場に座り込んだ……そして、その日から薫は姿を消した………




 HAPPY END



〜〜倉田梨菜のデート妨害作戦(妄想)終了〜〜




「総兄あたし妊娠しちゃったの……」


「うんこしたら治るぞ。」



 梨菜はその場に座り込んだ。




 BAD END



 なんか梨菜がだいぶショック受けてるみたいだぞ…冗談を冗談で返しただけなのに。でも、一応慰めておくか……



「梨菜、今から薫と出かけてくるよ。今日のシチュー美味しかったよ!また作ってくれよ」


 梨菜はカバッと顔を上げ、満面の笑みで

「うん!!今日の夜も総兄のために梨菜が作るよ!だから、早く帰ってね」


「わかったよ」


 俺はそう言って、薫と一緒に玄関を出た。




〇〇梨菜 視点〇〇



 くっくっく……これで総兄の外泊&夜遅くまであの雌豚とイチャイチャを防げたよっ!!

 これ以上の妨害はないよね?これで総兄と二人きりになれるのかなぁ……総兄に体中を弄ばれるのね………



「ハァ、ハァ……」




 あたしの勝ちね!!!





なんか久し振りですね。6月はメッチャ忙しかったので……

 どうやったら面白く書けるのかわからないなぁ。




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