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phase7「on your success」

お待たせいたしました。

約半年ぶりの投稿です。

多忙期真っ只中ですが更新です(`・ω・´)

今回は前回のあらすじ、また現在登場しているキャラクターの動向+どういった人物だったかを

載せています。良ければそちらもご参考ください(間違っていたら後日直しておきます)


これまでのあらすじ


男女16名を巻き込んだ謎の組織、実験室による実験。

始まった合図と共に暗転しそれぞれが起き上がった場所は謎の「H」型の建物、

起き上がった9名は集合し状況の整理を行う。

状況の整理を行う中でまだ起き上がっていない者達を見捨てないか、見捨てるかを決めた参加者達。

何かが起こるまで各自散開、その後11人目となる参加者の小幡楓が参加者と合流を果たす。

次の課題開放まで残り1名……。


これまでの現在登場するキャラの動向


霞沢芳樹:初めに起き上がったとされている、現在広間ルームにて待機

彩都早紀:芳樹とテレビ通話が可能、現在広間ルームにて待機

榊原茂:僕口調の切れ者でいち早く見捨てる選択を取った、現在広間ルームにて待機

黒山勇:経験則から少ないヒントでこの状況を看破した、現在広間ルームにて待機

岸谷龍牙:リーダーシップがあり参加者に対して起き上がっていない者達の状態への

     選択を行った、現在広間ルームにて待機


坂城麗華:異性に人見知りを覚えている、現在自室へと戻り待機

駒川武臣:この状況で一番怯えている、現在自室へと戻り待機

本田琴:他人とあまり接触をしていない、現在自室へと戻り待機

姫川潤:喋るとすぐに過呼吸になるため手話で会話をしている、現在自室へと戻り待機

黒澤亮:この状況に自身の身を優先してすぐに自室へと戻った


小幡楓:見捨てる選択肢を取られた後に腹を空かせてやってきた男





「―――つまり、僕がその11人目であり

 残り1名が来た場合次の課題が開放されて……

 で、どうなるんですか?」


「どうなるんですかってのは残されることになる6名か?」


小幡楓の質問に岸谷龍牙がそう答えた。

今課せられている状況の整理を行うなか、

まだ起き上がっていない者達を見捨てないか、

見捨てるかを決め見捨てる選択を行った数分後に現れた

小幡楓は何を話し合っていたのかは知らない。

だからこそ喋り説明しなければ何に悩み苦しみ、

またこの空間がどういうものなのか理解はできないだろうと考えた。

それに説明する前に色々と突っ込まれたのも理由として挙げられる。


「それしかないでしょう。次の課題に入る……ということは

 入っていない者は受ける資格がないのでは?と。」


その小幡楓の問いに榊原茂が答えた。


「―――もし、そうなら考えられる選択肢は大きく分けて2つ。

 一つは脱退、だがこれはないと思う。

 もしもそうなら実験に参加しなければ良いということになるし

 多分それはこれを企画した者達もよくは思わないだろう。

 だからこそもう一つの選択肢、除外、言い換えれば死……

 あのボードにもあったようにこの実験とかいうのは

 参加してる実験対象者が死ぬ度に扉が開放されるんだろう?

 だとしたら死ねば参加してる僕たちが有利になる。

 また見てる方も面白いだろう。

 ……というか既に死ぬ死なないを言ってる実験室とやらが

 もしもノルマを課したとしてクリアできなければ何かを行うというのは目に見えている。

 ……というのが僕の推測だ」


「確かにそのノルマってのはよく分かりますね。

 じゃないとあと何人ってのつけなくてもいいことになりますし。」


小幡の返しに榊原はああ、そうだと答えるがそれに岸谷龍牙が口を挟む。


「追加ルール、ってのはよく確認したか2人とも。

 時間指定のない課題の成功者が全体の3分の2なら次へと進み、

 進めなかった者は罰が用意されるっていう。」


「見たがよくよくは読まなかった。

 ああ、そういうことか。今意味を理解したよ」


榊原の気の抜けた返事に小幡もそうなんですねと呑気に答えた。

それに岸谷は絶句したように項垂れて細々と呟く。


「2人とも、別に確認できるんだし、自分の目で確認してくれ……。」


そう岸谷が呟いた刹那、広間を含めいきなり目が暗闇に覆われたように

真っ暗になりその場にいた者は驚いて声を上げる。

なんだなんだと言ってると広間のモニター画面にそれが映し出された。




【"Congratulations on your success"】


*課題成功者の方おめでとうございます*


課題1をクリアした方の最終人数 13/18名


榊原茂 岸谷龍牙 霞沢芳樹 駒川武臣 黒山勇 坂城麗華 本田琴 

彩都早紀 姫川潤 黒澤亮平 小幡楓 西道浩平 胡蝶彩花


*課題失敗者の方の罰を執行します*


Loading……


*残り5名の方の罰は執行されました*


*及び残り5名の方の部屋をアンロックします*


*それでは次の課題へと進みます*


 第二の課題は”どうして自分がここにいるのかを宣告せよ”

宣告はその場に人がいる状態で口に出して喋ってください。

本当のことを言わない限り課題は成功を見なされません。

すべての参加者の宣告が終われば次の課題へと移ります。

 なおこれには時間が設けられます。

時間は48時間。目標としてカウントダウンが施行されます。



【残り48:00:00】



 なおすべての参加者の宣告が終わらなかった場合

参加者13名を10名に減らし、対象の3名に関するすべての情報を

我々実験室が仮定する人物に交付します。


では実験を始めてください。



*追加ルール*


 死んだ参加者は生きていないためその権利が剥奪されます。

家族構成や誕生日、人生に至るまでの”すべての情報”を

その参加者の部屋で確認することが可能です。

またどのようにして死んだかについても記録映像としてすべて残しています。

|



________________________________________




「―――なんだよ……これ」


霞沢芳樹は思わず震えながら呟く。

すると広間ルームを含めた部屋に明かりが戻りまたその様子に驚いた。

「H」型と思われた建物に部屋が追加されていたためだった。

何の音も前触れもなくただしんと部屋が広がり、

建物自体も平坦かつ質素なものではなくなり階段も追加されていたりしている。

突拍子もなく広くなった部屋に一同は驚きを隠せずにいた。

しかしそれを急くように【48:00:00】という数字は左からカウントを始めている。


「……まず、だ。

 今の状況を確認する前に……課題はクリアされたってことか?」


芳樹の言葉に榊原はそうだなと答えて呟く。


「今リストにあった新たな2名もまたドアを開けたということだろう。

 しかし、混乱するな……新たな課題にいきなり広がった部屋

 ……感触は本物だし全くどういう原理なんだか。」


榊原の疑問を交えた呟きに岸谷が話し始めた。

驚いているのか少し言葉が震えている。


「部屋の探索もしたいところだし、まず次の課題。

 挙がったすべての情報とやらが気になる。

 ……どうする?やることはかなり沢山あるが。」


その問いに小幡は


「ひとまずやれることをピックアップ……

 いや、出来ることについて数えたらどうかな。

 仕切ることは岸谷さんにお任せしたいんですけど……大丈夫ですか?」


「ああ、問題はない。

 ここにいない者達にも追って話したいところだが

 まずは今の状況をまた確認することも大切だろう。」


そう言って岸谷は仮定の話を始める。

とは言え仮定のため実際に行って確かめる必要があるのだが。

まず課題がクリアと見なされ次の課題へと移った。

本来は12名で最初の課題が終わるところを、残された7名のうち

2名が同時に起き上がり課題をクリアしたことで

13/18名という数字となりそのうち5名が失敗者扱いを受けた。

榊原の考え、読み通り失敗者扱いを受けた5名は

モニターに映る限り何かしらの罰を受けた。

そしてその罰により部屋が”広がった”。

そうして次の課題が映し出されカウントが開始された。


「―――榊原の考えじゃ失敗者扱いを受けたやつは罰という死を受ける。

 もしその仮定が合っているならこんな風に部屋が広がったりするはずがない。

 ……と思ったことを呟いてみたがどうだろう?」


岸谷がまとめた仮定の話を呟くと反応はそれぞれ分かれ、まず榊原が話した。


「確かに辻褄は合う。

 だがそれは僕の考えが当たっていればの話だ。

 罰といってもそれがどんなものかは分からんだろう。」


と、またそれも納得できると岸谷が呟いた刹那、彩都早紀が割り込んで呟く。


「―――残り5名の方の部屋をアンロックします。

 これって死んだってことじゃないの?

 もしくは殺しても大丈夫ですよっていう」


「物騒だな。で、その心は?

 根拠もなしに喋るようには見えんのだが」


榊原の問いに彩都はええ、と答えてモニターの文字を指さして話し始める。


「死んだ参加者は生きていないためその権利が剥奪されます

 ……これから死ぬ、のであれば別の意味で怖いけれどそれでも猶予は残ってる。

 でも死んだって言っているということはその状況に見合っているものが出ているから公表した、

 のだと考えたのだけれど……意味は分かるかしら。

 つまり誰も死んでいない状況ならわざわざその情報を出す必要もないし、

 出すのであればもしも参加者が死んだ場合はその対象の参加者の権利は剥奪されますって、

 公表するのが一番手っ取り早いのかな、と。」


その答えに榊原はそうか、と一考しまたその場にいる周囲は納得の意を示した。

すると小幡が


「仮定ではあるけどもしも死んでいるのであれば、

 その死んでしまった失敗者扱いを受けた参加者5名の部屋を、

 自由に行き来できるってことで認識的には大丈夫なのかな?」


呟き、それに岸谷がああ、と賛同を示して答える。


「多分そうだな。榊原の考えも、彩都さんの意見もそれだったら納得はできる。

 それに納得云々以前に自由に行き来できるなら

 それをして失敗者の状態を見れば早い話だ。

 それで……俺達がもしも失敗したらどうなるのかもモニターじゃ、

 要は確認できるってことだしな。」


モニターの新たに張り付けられた追加ルール、

一番最後の行を広間に集まる一行は見つめた。


【―――またどのようにして死んだかについても記録映像としてすべて残しています】


つまり失敗した直後が分かるということだ。

それで確認すればよいとも繋がるだろう。

すると芳樹が疑問を浮かべながらモニターへと近づく。

元々モニターは自室同様壁に埋め込まれている状態で設置されている。

だが広がった影響かその壁に小さい本棚のようなものが

取り付けられておりそこには一枚の紙があったためだ。

芳樹が近づきそれを取るとその行動に岸谷がどうした?と呟く。


「え?ああ……こんなのがあったんだ。

 なんかの間取り図みたいなもんなんだけど……」


榊原を除いた岸谷、小幡、彩都、黒山が近づいて見ると

それはこの部屋を含めた間取り図だった。


※近日中に間取り図を添付します(2019/2/17)



榊原      小幡

本田      岸谷

駒川      ーー

ーー      ーー


ーー (広間) 坂城



胡蝶      ーー

姫川      黒山

西道      黒澤

霞沢      彩都



「このーーってのは……」


霞沢の疑問にすかさず失敗者扱いを受けた対象者でしょと彩都が呟く。


「まぁ、これも行けば分かるんじゃないかしら?」


「そうだな、まぁ疑問も残るが……行ったことに越したことはない。

 それに広間がここならもう、目と鼻の先だ。」


と岸谷が呟き坂城と相対する部屋を指すと、

同時に榊原が立ち上がり紙を覗くとそのまま岸谷に


「すまない、僕は少し体調が悪くなった。少し自室に戻らせてもらうよ。

 ……悪く思わないでくれ。」


と言って岸谷の制止も聞かずその場を後にする。

残った岸谷、彩都、霞沢、黒山、小幡の5人はじゃあどうしようかと話し合う。


「取り敢えず俺はそこの部屋に行ってどうなっているのか確かめてみるよ。

 そうだな……霞沢来てくれるか?」


「えっ、あ、俺?」


驚く芳樹に岸谷は呟く。


「ああ、なんか適任かなと。それに目が良いしな。あとの3人は……」


「間取り図を頼りにまだ会っていない2人に会う、とか?」


岸谷の問いに黒山勇が答える。

すると岸谷は一瞬驚いた様子を見せると笑って勘が良いな、任せる

と言って二手に分かれることとなった。

岸谷と芳樹が広間の前、その扉に手をかけると鍵は掛けられていないことがすぐに分かり、

また部屋の中は暗闇に覆われていることに気付く。

電気は扉近くの壁に設置されているためそこで明かりをつけてよく見ることが出来るだろう。

そうして岸谷が入ろうとしたとき何かに気付いたのか止まり芳樹を一瞥する。


「ど、どうしたの?」


「いや。霞沢、お前”血”を見るのは大丈夫か?」


急な問いに戸惑いを見せる芳樹は一応、と呟く。

すると岸谷は目をそこに移した。

移した視線の先を芳樹は見る。


「これは少しえげつないかもしれない……。」


岸谷はそっと扉を開けその光景に芳樹は

腰を抜かし驚きを隠せないままわなわなと震え出す。

岸谷は顔をしかめながら濡れた床を前に靴で前に踏み出して中に入る。

そこには肉片と大量の血が散乱した部屋の光景が広がっていた。


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