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私、悪魔になりました  作者: 白子うに
8章 親友との再会。明かされる秘密
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第67話

神様。

そう聞こえた。

いーや聞こえなかった、これは聞き間違いだ。

と無意識に思い込んだ。

僕が神様?なにをふざけたことを言い出したんだろう。

はははっ。

ははっ。

はっ・・・・・・・・・


「自分から死ににくるなんて、自殺願望でもあるの?」と火凪は笑いながら再度疑問を投げかけていた。

ずっと無言を貫いていたルナがようやくその口を開く。

仲間がいともたやすく殺られたことに動揺しているのか、口調とは裏腹に声は震えていた。


「お前は、何の恨みがあって僕たちを狙うんだ」


「仕事だからね。あ、世直しも兼ねてるかも」


淡々と答えた。仕事だからと。

だから殺す。

単純明快な理由。


「クソッ!この前のあいつらにしろお前にしろ、何でこうも僕たちは邪魔されるんだ。もう少しで行動に移せるのに」


「この前のあいつら?僕の他にも誰かいるのかい?」と興味津々でこれから殺そうとしている相手に火凪は聞いた。この前のあいつらというのは多分わたしたちの事に決まっている。

知られてはまずい。

言うなよ。絶対に言うなよと心で念を送った。

これはフリではない。


「お前には関係ないことだ!」


そうルナは言い返した。

セーフ。

よく言わなかったな。褒めて進ぜよう。

その返答で急にスイッチが入ったのか、さっきまで穏やかでヘラヘラした口調から一変する。


「てめぇ調子乗ってんじゃねーぞ。悪魔風情が、この人間世界を統治している神様に向かって偉そうな口きくなよ」


こわっ・・・・・・

彼女と出会ってから一度もこんな口調で話していることは聞いた事がない。怒る事はあっても、こんな下品な口調になることはなかった。

人間世界を統治している神様がそんな口調ではいかんでしょ。

神様としての品性が疑われちゃうよ。

まだわたしの方がお上品に喋れますわよ??

つーか人間世界統治してるってマジすか火凪さん。


「もういい。さっさと始末しよー」


掌を真上に向け、何かを仕掛けようとした。

命の危険を感じたのだろう。

ルナは腕に付けていた何かに触れてその場からいなくなった。

あれは確かオオカミさんも持っていた記憶式転移装置。

ルナも持っていたのか。あれはそれなりの実力者しか貰えないブツだと聞いたが、だとするとあいつはけっこう強いということになる。

腹立つな。

ビビって逃げやがった玉無しチキン野郎が。


「逃げやがったな玉無しチキン野郎」


おぉ!アメージング!

やっぱり火凪とは気が合うネ!


「ごめんねー篝。邪魔が入っちゃって」


語尾にハートマークついてるんじゃないかってぐらい可愛く言った。

誰だよお前。口調変わりすぎて怖いわ情緒不安定か。

だがそんな火凪が好きっ!テヘッ!

さっきまでの出来事などまるでなかったのような空気。

そういう空気に仕向けているんだろう。

だがそんな空気に出来るわけなどなかった。

それは彼女が一番分かっている。

まずは今のことについて説明をしてもらおう。


「ねぇ火」


「ねぇ篝。今度は僕が質問していいかな」


見事にかき消された。

完全にペースをつかまれている、気がする。

わたしが質問をしようとしていたことなどお見通しだったのだろう。ま、順番的に言えば向こうが質問するのは間違ってはいないのか。

とりあえず質問を受けることにしよう。


「例の行方不明の女子高生殺したのって篝?」


あかん。






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