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私、悪魔になりました  作者: 白子うに
8章 親友との再会。明かされる秘密
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第61話

前はゆっくり空でも飛びながら街を見ようと思っていた矢先に邪魔者が入ってきてしまったせいで結局何もできなかったし、今回こそはゆっくりウロウロさせてもらおうじゃないか。

まぁそんなこと言ってるわりには行きたいとこもないし、どうせなら行きたかったけど行けなかった場所に行こうと決断してみた結果、サラリーマン御用達の牛丼屋に行くことにした。

今の時代でこそ女のお客さんも増えてはきているが、やはり男が行く店という固定概念のようなものは消えるのは難しいのだろう。

大人の、社会人の女性ならともかく華の女子高生であるわたしの年齢の女が一人で牛丼屋に入るというのはハードルが高いのだ。

だが今のわたしは違う。

強くなったのだ!(物理的に)

なぜかは知らないけど、筋トレすると強くなった気になるのと同様に精神面も強くなった感じがしているから牛丼屋に入るということに対して何の抵抗もなく実行できる。

しかも今はお昼時。時間は十二時半、客が少なければ目立つが他のお客さんがいれば尚更平気に思えるだろう。

思い立ったが吉日。わたしの足はすでに牛丼屋に向かっていた。

どこの牛丼屋でもよかったはずなのに、なぜか歌舞伎町にある牛丼屋に来てしまった。しかもこの平日のこの時間、どこの学校かすぐわかってしまう制服で歩くのはまずいと気づいたので、銀行でお金をおろして適当に服を買った。制服はガーディアンが保管?してくれるらしく、着ていた制服は着替える時にわたしの体に吸い込まれていった。どんな構造してんだよ。

着替え終わって初めての牛丼屋にうっきうきな気分で店内に入る。

カウンターばっかりだ・・・これが普通なのか。

お客さんはそれなりに入っていたがカウンター席はそこまで埋まってはいなかった。隣に人がいないところに着席する。

店員さんがお冷を持ってきてくれて「ご注文はお決まりですか?」と聞いてきたもんだから、とっさに「牛丼並みで!」と何も考えず発言してしまったのを後悔した。

見ればすき焼き定食やら野菜いっぱいのヘルシーなやつやら魅力的なものがあり、こんなバラエティー豊かなメニューが今はあるんだなーと感心、及び関心した。

また来よ。

牛丼屋は比較的頼んでから出来る時間が短いらしいが、今は混雑している時間帯というのもあってか時間がかかりそうだったのでスマホを取り出す。

そういえばどのくらい時間がたったのだろう。

オオカミさんと会ってからこっちには戻ってきてなかったからなー。そう思って日付を確認すると、思いのほか時間は経っていなかった。

そういえばあれはどうなったんだろう。

わたしが殺したあのいじめっ子の件、戦いですっかり忘れていたが確か何かヤバいことになってたな。殺して処分したはずの四人の骨が家の玄関前に置かれていたんだったっけ。いや冷静に考えたらヤバすぎる。わたしのやった事も大概だが、なんで放置していた彼女たちの残骸が消えてたんだ?考えてみればあの場所に誰かが来たってことだ。

正体不明の何者かが関与しているのは間違いないが、その行為の意味が全くわからない。敵か味方か、あるいはもっと別の何か・・・

調べてみよう。

えーっと、都内・女子高生・行方不明事件っと。

おっでてきた。

なになに~?

先日行方不明となった女子高生五人中の四人の玄関先に骨のようなものがあった事件だが、DNA鑑定の結果、間違いなく本人との結果がでた。さらに不可解なことに、犯人の指紋のようなものが付着しており、今まで見たことのないような指紋とその一部に現在行方不明となっているもう一人の女子高生のものが付着しており、警察は現在行方不明の女子高生、妃熊 篝容疑者(十七歳)を指名手配中ぅ?!


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