第47話
そんなにわたしが言葉の意味を知りたいとでも思っているのだろうか。
だとしたら間違いだと言わざるを得ないが、気になるっちゃ気になる。
「んじゃリリス、合体の準備はええか」
「勿論でございますサタン様」
すると、赤茶色の髪がするするとサタンの体に纏わりつきはじめて、みるみるうちにホラー映画にでも出てくるような異様な容姿に変わる。
纏わりついた赤茶色の髪が今度は漆黒に変わっていった。
そして徐々に衣服の形に変形していき、纏わりついた髪が体から離れていく。
「押忍!!」
漢気溢れる挨拶をされる。
その姿は制服姿ではあった。
男物だったが。見ると髪形も女の子らしいゆるふわな感じからオールバックになっていた。
しかも長ランのボンタンスタイルという一昔前の不良が着ていた感じのやつ。
どこで見つけたんだこんなの。ていうか、なんでこの姿に変われるんだろう。
てかわたしも人のことは言えない、どうしてセーラー服姿になれたのだろう。
どうでもいっか・・・
「リリスの能力の一つでな、取り込んだものに変形できるってのもある。別にこの服を着たら防御力がめっちゃ上がるとかではないんやが、まぁリリスと合体してるという意味では鎧を着てる感じになるんやけどな」
「単にお気に入りの服装だからってことね」
「せやな」
なんでそのスタイルが気に入ったのかはめちゃくちゃ気になったが、悠長に聞いている暇などないことにすぐに気づく。
キラっと光る何かが勢いよくこちらにむかって何かが飛んできた。
飛び道具か?
だがそれを避けることなくサタンは軽快にそれを手掴みする。
「鍵?やな。なんやあいつ、やっぱり協力してくれるんかいな」
「ラリアットしといてそれはないんじゃないかな」
しかしこれをわざわざ投げ渡してくるとは、どういう了見だろう。
これをやるから俺の前から消えろ!的な感じだったらいいんだけどありえないよね。
飛んできた方向を見ると、オオカミさんを攻撃している様子はなくて一安心した。
でも聞かなきゃこれの意図もわかんないし、かといって将門のとこに行くのも嫌だし。
ここで聞いてみるしかないか。
すーっと息を吸い「これってどういうことなんですかーーー!」と聞くと
「その鍵は差し上げます。もっとも、その鍵を使えることはないでしょうが」と返事が返ってきた。
はい?使えない鍵ってことだったら偽物の鍵を渡してわたしたちをからかっているのか。
だが将門はそんなタイプでもなさそうだしなぁ。
もう一度息を吸い「意味がわからないんですけどーーー!」と返答する。
「使う事なく終わるということです。これでも意味がわかりませんか」
終わる・・・
「あなたたちはここで死ぬ。そういう事です!!!」




