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私、悪魔になりました  作者: 白子うに
7章 VS剛強無双の大男 平将門
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42/80

第42話

何を話しているかわからないが、将門と話はできているようだ。

座りっぱなしで会話する将門の態度がなにか気に食わないけど。

なかなか帰ってこないオオカミさんのせいで、しばらくサタンと二人きりの状態になり謎の気まずい空気が漂う。

別に喧嘩したわけでもないが、やはりさっきの戦いの事もあってかなんだかお互い話しにくい状態が続いていた。この状況を打破するべきなのか否か。

ねぇ、と話す事も考えないまま言葉を発しようとした瞬間、オオカミさんが手招きをしわたしたちを読んでいる。しかしその顔は浮かないもので、その顔が何を意味しているかはわからないがとにかくそんないい雰囲気ではなさそう。

しかし呼ばれたからには行くしかない。

ゆっくりと近づきに行くと徐々に将門の容姿がハッキリと見えてきた。

・・・やっぱでか!

座っているのに立っているわたしよりも大きい。それにイケメンだけど顔がめっちゃ厳つい。

眼はパッチリしているものの常に睨み付けているようで、無意識に威嚇されているみたいで気が気でない。髪はわたしより長く、ポニーテールにして結ばれている。綺麗に整えられた顎と口ひげはまるで日本人離れしていて、海外のハリウッドスターみたいでちょっと惚れる。上半身は裸で何段割れてるのか数えなければいけないほどの割れた腹筋、ゴツゴツした岩肌のような腕の筋肉をこれでもかと見せつけている。下は麻のような素材で作られた白っぽい色のサルエルパンツを履いている。その腰元には武士の時代の名残なのか、美術品のような刀を携えてはいる。恐らく日本刀ではないかと推測。超かっこいい。

しかしこの感じだと、さっきオオカミさんが言った言葉の意味がわからない。


「将門の前では笑わないでね。私たち終わるから」


どこに笑う要素があるんだろう、髪がポニーテールだから?

いやぁでもこういう人いるからな。

裸でサルエルパンツというよくわからないファッションセンス?

まぁこれは確かに変っちゃ変だけど、アリかナシで言ったらありだ。

容姿もスタイルも抜群なのに・・・わからん。

それとも笑顔を見せて話すなということだろうか。ヘラヘラしてるやつは嫌いとか。

まぁとにかく笑わなければいいだけのことだよね。


「詳しい話はあなたたちから聞きたいんだってさ。とりあえず自己紹介して」


オオカミさんが何やら不安そうに見つめてくる。

何をそんなにビビってるんだろう。話を聞いてくれるってことは鍵の事は言ったはずだし、もしかして仲間になってくれるかもしれないってことじゃないのかな。

とりあえず促されるままわたしたちは自己紹介をする。


「わたしはメサイアっていいます。サタンに生み出されたファントムです」


「うちはサタンや。あんたは知ってるかしらんがこう見えて元大魔神やった」


そうか、将門は悪魔になってからはそんなに長くないからサタンの事については何も知らないんだ。だったら好都合なような気がしてきた。だがそんなものは全く意味のない期待だった。

わたしたちの紹介の後に続いて将門も挨拶をした。


「・・・して」


よく聞こえない。この至近距離で聞こえないほど小さくボソッと何かをつぶやいた。

全く聞き取れなかったので「すみません、もう一度お願いします」とわたしが言うと、すごく恥ずかしそうにモジモジしている。

頭に?の文字しか浮かばないのだが、これは一体どういうことだろう。

するとサタンが少し怒り気味で「初対面なんやから挨拶くらいちゃんとすんのが礼儀とちゃうんかわれ!」と一喝し、ビクッと体が跳ね小刻みに震え出した。


「えっちょ待ってぇな。そんな怖がることないやろ」


予想以上にお叱りが効いたことにサタンの方が動揺してしまい謝っていた。

でも確かにそんな怖がらなくてもいいと思うけど。

するとゆっくりとこちらに顔を向け目を合わせてくれた。


「初めまして。自分、平将門と申します」


・・・・・・うん。

普通の自己紹介だ。

ただ一部を除いて。


「おまっ・・・」


サタンが絶句した。


その声は、顔立ちに反比例して驚くほど可愛いアニメ声だった。




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