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私、悪魔になりました  作者: 白子うに
5章 VS銃使いのオオカミ
24/80

第24話

更新遅くなりすみませんでした。

「ゲーム?ですか」


「そう。これは唯一あなたが私に勝てる方法。正直な話、今のあなたたちが私に勝てるとは思えない。決して侮ったりしてるわけじゃないから勘違いしないで、でもそう思えるくらいにはそれぐらい私は強さに自信がある。まぁあなたの能力を知らないからこの読みも外れるかもしれないけど」


随分と見くびられてるなぁ。というかあなたたちは勝てないって言えるその自信過剰と捉えられても仕方がないぐらいのセリフだけど、何故かオオカミが言うとちょっと納得してしまう自分がいて悔しい。現にわたしも心の中では不安だらけだ。


「だから公平に戦えるように、あなたたちに私が使ってる銃を使わせてあげるわ」


えっ。マジですか。

一瞬何を言いだすのかと思ったが、これは確かにチャンスであるのは間違いない。


「ほーん、随分とうちらも舐められたもんやなぁ。自分の武器を使ってええとか言わんで普通」


サタンは苛立ちを隠せなくなってきている。


「この対悪魔用の銃は作った私が言うのもなんだけど相当強いわ。別にこの銃を使わなくたっても殺れることはできるけど、今まで殺した悪魔達は全員この銃の前にひれ伏してきた。それに現在でも改良を続けているから、これからはもっと高性能で強いのが出来るわ。それに多種多様の銃を人間界で見てきたから、今私が持ってるこのハンドガンだけじゃなく、ほぼ全ての銃火器は作れる。まぁ扱いは難しいかもしれないけど、この銃を使えばあなたちが私に勝てる確率も上がるでしょう」


「でも、なんでそんな自分が危険な目に合うかもしれない方法をオオカミさんは提案してくれたんですか。そんなのしなかったらリスクを背負わずわたしたちと戦えるのに」


「あなたの事が気に入ったからよ。だからって、これは戦いなんだから本気でやるわ。手加減はしない、生かしてはおけない、殺すことは決まっている。それに私は負ける気しないから」


なるほど。自分が絶対に勝てる自信があるからこそ、自身の武器を使わせる。ますます勝てる気がしなくなってきたな。いや、こんな弱気になってどうする。せっかく勝てるチャンスが増えたんだ。

その提案に乗ってやる。


「わかりました。オオカミさんの言う通りにします」


「おい待ちぃやメサイア!こんなやつの言う事を聞くんかいな」


「少しでも勝利に近づくにはこっちの方がいいでしょ。なんでそんな意地はるかな」


「うんうん、素直でよろしい。そこの頑固な悪魔とは大違いね。じゃあ銃の紹介をするわ。今から紹介するものはほんの一部だけど、扱い方や強さのバランスを考えてのチョイスよ」


そう言うとオオカミは地表に私たちを誘導するように下に降りて行った。


「おい、この隙に攻撃できるんちゃうか。やってまうか?」


「馬鹿サタン。そんな卑怯なことまでして恥ずかしくないの」


「勝負は勝ってこそ価値があるんや。負けはゴミ屑鉄屑星屑や」


「いやちょっとなにいってるかわかんないです」


意地汚い悪魔め。ほんとに悪魔の王だったのか不安にさせるほど小物臭がするぞ。

大丈夫かよ。


「無駄な企みはやめることね。不意打ちは私には効かないわ」


ドキッと心臓が大きく弾んだ。

はいすみませんオオカミさんこの下衆な悪魔をどうかお許しくださいませ。

言われてみればこんな隙をわざわざ見せるなんておかしいよね。

なんて絶対わたしたちに勝てる自信があるんだから。隙を見せるほどの余裕があるんだ。

オオカミは地表に降りたったところで、何やら指で謎の模様を描き始めた。

幾何学模様というのか。ナスカの地上絵のような意味があるようでないような絵。

描き終えた模様を見てもさっぱり何を意味しているのかわからない。

自らが描いた模様にオオカミは祈りのポーズをして数秒後に、そこから銃が出てきた。

三秒間くらいだっただろうか。そしてその武器を見るや否やオオカミは急にニコニコし始めた。


「あ~~~やっぱ私の作った銃は最高だわ。フォルムも完璧。見てるだけで癒されるわ」


わたしは誤解していた。真面目じゃなかった。この人は変態だ。


「なにニヤニヤしとんねん気持ち悪いやつやな」


「なによ。文句あるなら貸してあげないけど」


また余計な一言を・・・黙るという事ができないのかほんとに。


「すみません、もうこいつの言う事は無視しといてください」


「わかったわ。まっ、別に貸していらないのなら借りなくてもいいけど」


「上等やぁ!お前なんかの作った銃なんか貸していらんわ。うちは素手でやる」


「ちょっサタンなに言って」


「あっそ!精々後悔しないように頑張るのね。んじゃメサイア、これから銃の説明するからよく聞いといてね。そこのおバカさんの分まで頑張らないといけないからね~」


「誰がバカやねんこらぁ!どつきまわずぞ!」


あぁぁもう面倒くさい人たちだなー。水と油かよ。炎タイプと水タイプかよ。月とスッポンかよ。

いや、月とスッポンは違うな。どっちも容姿は可愛い系と美人でイケてるし・・・

ってこんなこと呑気に考えてる場合じゃないってわたし!


「あーーーお二人さん?お取込み中のとこ申し訳ないですがそろそろよろしいでしょうか?」


「おおっすまんかったメサイア。このアホが挑発してきよるからついカッとなってな」


「ごめんね~メサイアちゃん。でも、そこの馬鹿がすーぐ怒っちゃう単細胞なのがいけないのよ?」


もうダメだこいつら。ほっとこう。

お互いガン飛ばしてバチバチ火花を散らしてるのが見えていて怖いわ。

せめてサタンよりは物分かりの良いオオカミさんをなんとかしないと。


「もうわかりましたから、戦いでハッキリさせましょう。こんなしょうもない口喧嘩じゃお互い消化不良でしょう。白黒つけて、勝った方が賢い方ということで」


「わかったわ。メサイアちゃんありがとうね、ちょっと冷静になったわ。やっぱり頭の良い相手じゃないと会話してるだけでストレスだわ。あ~ほんと馬鹿相手にすると疲れちゃうわ~」


「オオカミさんいい加減にしてください」


自分ではわからなかったが、忠告をしたわたしの顔が余程怖い顔をしていたのだろうか、オオカミさんはすごく驚いた表情をして急に静かになった。はぁ・・・ようやくまともに話できる。一つ残念だったことは、この人もサタンと同レベルかもしれないという説が浮上してしまったことだ。

もう一つわかったことがある。

人は、いや、悪魔も見た目じゃわからないということだ。






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