第三十三話 冷房魔道具の快適さと、お風呂上がりのアイス
お読みいただきありがとうございます、つむ教授です!
第32話『温泉の命名と、万能工作の高級浴衣』では、初日だけで爆速完成した和風2階建て温泉施設に、アルカが夏の日差しを忘れてのんびりできる地上の楽園という意味を込めて『桃源郷』と命名!
さらに新しく温泉経営のために雇われたスタッフたちが動き出す中、13歳のミントが【万能工作】をフル稼働させ、吸水性抜群の高級タオルや、湯上がりにさらりと羽織れる最高に快適な和風の浴衣を一瞬で爆速仕立てする布製品チートを披露。パパやママもアルカの凄まじい能力に深く感動し、グランドオープンへの準備が完璧に整いました。
第33話の舞台は、その大注目のオープン当日の朝から始まります。
ルートハーバー家から領民全員に向けて「温泉施設無料招待券」が一斉に配られ、押し寄せる大勢の領民や馬車乗りたち。
アルカが無限の魔力を込めて作った驚異の『冷房魔道具』の快適さ、性能をフルに活かした涼しさ、そして極上の大浴場に浸かった領民たちの心からのまともな大絶賛をお楽しみください。お風呂上がりの売店で、看板の文字を見た領民たちが初めて口にする、ミント特製の冷たいアイスのリアクションにも注目です!
ルートハーバー家から領民全員に向けて「温泉施設無料招待券」が一斉に配られた当日の昼、完成したばかりの風情あふれる和風の2階建て温泉施設『桃源郷』には、信じられないほど大勢の領民や馬車乗りたちが続々と集まり、お祭りのような大賑わいを見せていた。
夏の強い日差しが容赦なく照りつける炎天下の中、無料招待券を片手にした領民たちが、期待に胸を膨ませて館内へと一歩足を踏み入れた。その瞬間、彼らの口から次々と感嘆の吐息が漏れ出した。
館内には、夏の猛暑を完全に忘れさせるような、嘘のようにひんやりとした涼しくて快適な空間が広がっていたのだ。
ニーナの能力によって建築直後のわずかな木屑や埃すら一瞬で消し去られた板間には、新築のい草や完全乾燥木材の清々しい香りが心地よく漂っている。
(ふふ、以前に工房の職人さんから教えてもらった方法を応用して、私の無限の魔力を直接魔石へと流し込んで作った冷房魔道具が完璧に機能しているわね。前世の中央集中冷房のイメージで、ダクトから涼しい空気が自動で吹き出し続ける仕組みだけど、猛暑にうだっていた領民たちの表情が、中に入った瞬間から一瞬でうっとりとしたものに変わっていくわね)
新しく温泉経営のために雇われたスタッフたちが、メイド長マイヤの完璧な指示のもと、隙のない素晴らしい笑顔と洗練された動作で領民たちを案内していく。
脱衣所に案内された領民たちは、13歳のミントが万能工作で爆速仕立てした、手触り抜群のフカフカな高級タオルを渡されて関心していた。さらに、棚にずらりと並んだ、湯上がりにさらりと羽織れる最高に快適な和風の浴衣を目にして、ルートハーバー家の至れり尽くせりなおもてなしに深く深く感動の声を上げていた。
フカフカのタオルを片手にした領民たちが、ついに極上の大浴場へと足を踏み入れる。
目の前に広がっていたのは、モカの神業とプロの大工たちが組み上げた、息をのむほど美しい広大な岩風呂と、美しい湯気を立ててなみなみと注がれる極上の天然温泉だった。
領民たちがまともな手際で体を洗い、広い湯船にザブーンと一斉に浸かった瞬間、あまりの気持ちよさに全員が天を仰いで恍惚の声を響かせた。
「う、うわあああ! 最高に気持ちいいいいっ!!」
「夏の暑さでバテバテだった体が、一瞬で生き返るようだぜ……!」
現場でその様子を見守っていたプロの大工職人や新しく雇われたスタッフたちは、領民たちの心からの喜ぶ顔を見て、まともなプロとしての誇りと達成感に満ち溢れた最高の笑顔を見せていた。
温泉を存分に堪能し、ミントの高級浴衣をさらりと羽織って上機嫌でロビーへと上がってきた領民たち。彼らは館内にある綺麗な売店へと向かい、無料招待券と引き換えに、ミントが大きなお盆に乗せたひんやり冷たくて甘い特製のお菓子を嬉そうに受け取っていく。
そこには、私が掲げさせた『アイス』という文字の看板が掲げられていた。本来は有料で販売される予定のその極上の冷たい甘味を、冷房魔道具の爽やかな風が吹き抜ける涼しい館内で、美しい浴衣姿になって頬張るという至高の癒やしを体験した領民たちは、誰もがまともな感動に震えていた。
「お風呂上がりのこのアイスとやら、冷たくて最高に美味いな……!」
「こんなに甘くて美味しいものは生まれて初めて食べたぞ! 体の芯まで生き返るようだ!」
ロビーのあちこちから溢れる美味しいという幸せそうな笑顔と、楽しそうに語らう領民たちの活気を見つめながら、私は中身の頭脳でほんわかとほのぼのした優しい気持ちに包まれていた。
(みんな、本当に嬉しそうね。これだけ喜んでもらえるインフラが作れて、頑張ってくれたモカやレンガたち、そして新しく雇ったスタッフのみんなには本当に感謝だわ)
お祭り騒ぎのような活気に包まれた『桃源郷』の幸せそうな光景を見つめながら、私はある素敵な楽しみに胸を躍らせていた。
(よし、今日の営業時間がすべて終了して、夜になったら、今度はパパやママ、内政チームのみんなを連れて、私たちが貸切の温泉をのんびり満喫することにしましょう! 早く夜にならないかしら、すっごく楽しみだわ)
のんびり快適な暮らしの最初の桃源郷を、今度は自分たち自身で味わう贅沢な時間を思い浮かべながら、私は領民たちの笑顔を温かい目で見守り続けるのだった。
第33話をお読みいただき、ありがとうございました!
ルートハーバー家の粋な計らいにより、領民全員に無料招待券が配られて大々的に幕を開けた『桃源郷』のグランドオープンイベント、お祭りのような大活気で最高にワクワクしましたね!
夏の容赦ない炎天下の中、館内へ入った瞬間に広がっていた、嘘のようにひんやりとした涼しくて快適な空間。
以前に工房の職人さんから教えてもらった方法を応用し、アルカが自身の無限の魔力を直接魔石へと流し込んで作った『冷房魔道具』のインフラが完璧に機能していました。猛暑にうだっていた領民たちが、一瞬でうっとりとした表情に変わっていく描写は読んでいて最高に爽快でした。
そして、マイヤちゃんの完璧な案内で、ミントちゃんが爆速工作した手触り抜群の高級タオルと快適な浴衣を纏い、ついに大浴場へと足を踏み入れた領民たち。
なみなみと注がれる天然温泉に一斉にザブーンと浸かり、「夏の暑さでバテバテだった体が、一瞬で生き返るようだぜ……!」と天を仰ぐ姿には、これぞ最高の温泉内政ものとしての圧倒的なカタルシスがありました。
新しく雇われたスタッフや大工職人たちが、領民の喜ぶ顔を見てまともなプロの誇りを輝かせて笑顔を見せるシーンも本当に素敵でしたね。
お風呂上がりには、売店に掲げられた看板の文字を見て、領民たちが「このアイスとやら、冷たくて最高に美味いな……!」と人生初の冷たい甘味に震えて感動するリアルな描写。冷房魔道具の爽やかな風が吹き抜ける中、みんなが浴衣姿で幸せそうに語らう光景を、中身の38歳元大学教授としてほんわかとほのぼのした優しい気持ちで見守るアルカのモノローグが最高に温かくておもむき深かったです。
幸せそうな領民たちの笑顔を見届け、アルカはさらに素敵な楽しみに胸を躍らせていました。
次回、第34話。
今日の営業時間がすべて終了し、夜になって静まり返った『桃源郷』。
今度はパパやママ、最高の天才内政チームのみんなを連れて、アルカたち自身が貸切の極上温泉をのんびり贅沢に満喫する、ご褒美のような癒やしの時間が始まります!
「冷房魔道具の涼風の中で浴衣姿で食べるアイスの描写が最高に美味しそう!」「幸せそうな領民を見てほのぼのしているアルカちゃんが可愛い!」と思ってくださった方は、ぜひ作品ページから【ブックマーク登録】や【評価の☆☆☆☆☆】をポチッと押して応援していただけると、つむ教授の執筆エネルギーがさらに無限(∞)になります!
次回もどうぞお楽しみに!




