第二十四話 最強の内政チームと、男爵領の配置
お読みいただきありがとうございます、つむ教授です!
第23話『天才たちのステータスと、限界突破のバグ枠』では、採用された5人の天才たちを前にアルカが『万象真眼』を発動! ニーナ、ミント、マイヤ、ルークの4人のバグ能力が次々と明かされ、パパとママは王宮の一流すら置き去りにする才能に頭を抱えて叫びます。
さらに最後に残った14歳の農民の娘のウィンドウが開いた瞬間、シェラという名前の「固有能力2つ、スキル4つ持ち」という国家の財務大臣・内政総理レベルの超重厚なバグステータスが判明いたしました。
第24話の舞台は、その翌朝の領主邸の正門前から始まります。
肩書きに頼らないフリー面接で子供たちを採用してくれたルートハーバー男爵家へ向けて、親御さんたちからまともで温かい信頼の感謝が届けられます。
そしてアルカは3体のカラーコンビとともに庭を歩きながら、これから大改革の舞台となるこの『ルートハーバー男爵領』の、非常に美しく機能的な全体構造をのんびり把握し始めます――!
面接の翌朝、領主邸の正門前には採用が決まったニーナ、ミント、マイヤ、ルーク、そしてシェラの親御さんたちが集まっていた。
泥にまみれた農民や平民の親たちが、パパとママ、そして私の前に並び、深々と頭を下げて挨拶をする。
「うちの子どもたちを雇ってくださり、本当にありがとうございます。どうか、よろしくお願いいたします……!」
それは、身分に関係なく本質を見て、大切な我が子たちを信じて受け入れてくれたルートハーバー男爵家への、領民たちの本気の信頼と感謝が詰まった、まともで温かい反応だった。
パパとママも、昨日までの大慌てが嘘のように頼もしい領主の顔になり、「皆、素晴らしい才能を持った子どもたちだ。責任を持って預かろう」と優しく笑顔で親たちを送り出していた。
(ふふ。紹介状なしのフリー面接は大成功ね。これでルートハーバー家への民心掌握と、絶対の支持基盤は完璧に整ったわ)
親たちの温かい挨拶を見届けた私は、左の肩にスノウ、右の肩にモカ。そして足元をトコトコ歩くオアゲの最強のカラーコンビを引き連れて、領主邸の庭を歩きながら、前世の頭でのんびりと現状を整理し始めていた。
(とりあえず、ルートハーバー領についてもう一度把握しておこうかしら)
(私たちの住むルートハーバー男爵領は、直径10kmに及ぶ広大な円形の城壁で囲まれた城壁都市だわ。城壁の高さはおよそ7m程度で、領地を守る強固な盾となっているのよね)
(その円形都市のちょうど真ん中、中心点に位置しているのが、南向きにどっしりと構える私たちの領主邸。邸の敷地内には、さっきモカが『土魔法』で美しく舗装した、カーブのある約100mの石畳の道が伸びているわ。そして、一歩門の外へ出れば、街を十字に貫く巨大な幹線道路が交差しているのよね)
(領主邸の正門から南門へ向かって真っ直ぐに5km伸びている幅15mの『ルートハーバー南大通り』。ちょうど邸宅真裏から北門へと直進する、同じく幅15mの『ルートハーバー北大通り』。さらに、領主邸を出て目の前を右から左へと一本で繋ぐ、幅10m、全長10kmに及ぶ巨大な『ルートハーバー東西通り』。この東西通りは、モカの神業によって、すでに視界の届く限り完璧な隙間のない石畳へと大改革されているわ)
(そして、この直径10kmの円の内側は、開発経済学のプロである私が大絶賛するほど、非常に美しく機能的な配置がなされていたわね)
(まず、中心点である領主邸のすぐ周囲、直径1kmの範囲には、商店、ギルド、役所などの主要な施設がぎゅっと集まる商業地が形成されているわ)
(その外側、直径1kmから直径4kmまでの広大な範囲の土地は、多くの領民たちが暮らしている広大な住宅地ね)
(さらにその外側。直径4kmから城壁のある直径10kmまでの広大な範囲の土地は、すべて豊かな作物が育つ穀倉地帯となっているわ。この広大な面積のすべてが、領民たちの胃袋と経済を支える畑や農地なのだから、その広さは凄まじいものがあるわね)
(……本当に、これだけの広さとポテンシャルがあるのなら、私の知識を使ってやれることはいくらでもあるわ。じっくりと、のんびり快適に過ごせる環境を作っていきましょう)
(これまではボトルネックだったボロボロの道も、今は東西通りが完璧な石畳に変わって、流通の命脈となるインフラの土台ができつつある。そこに、これからの生活と内政の実務を完璧に回してくれるニーナたち5人の天才チームまで加わったんだもの。ルートハーバー男爵家の基盤としては、これで100%完璧に整ったと言っていいわね)
(さぁ、これだけの美しい構造と最高の人材が揃ったのよ。モカの『地脈感応・資源探査』を使って地下に眠る資源を暴き、シェラたちの適性をフル稼働させて、この男爵領をどこよりものんびり快適な最強の領地に大改革していきましょう!)
両肩と足元の可愛い子たちをそっと撫でながら、私は心の中でニヤリと不敵な笑みを浮かべるのだった。
第24話をお読みいただき、ありがとうございました!
面接の翌朝、領主邸の正門前に集まったニーナたちの親御さんたち。
身分に関係なく本質を見て、大切な我が子たちを信じて受け入れてくれたルートハーバー男爵家への、領民たちの本気の信頼と感謝が詰まったまともで温かい反応、読んでいて心がホッとしますね。パパとママも頼もしい領主の笑顔で迎えてくれ、最高のスタートとなりました。
親たちを笑顔で見送った後、白のスノウ、茶のモカ、黄金のオアゲの最強のカラーコンビを引き連れて庭を歩きながら、ルートハーバー領についてもう一度把握し始めたアルカ。
直径10kmに及ぶ広大な円形の城壁(高さ約7m)。
その中心に佇む南向きの領主邸。
邸の敷地内には、モカが舗装した約100mの美しい石畳のカーブ道。
門の外には、街を十字に貫く幅15mの『ルートハーバー南大通り』『ルートハーバー北大通り』、 shadow そして幅10m・全長10kmに及ぶ『ルートハーバー東西通り』。
さらに、中心点から直径1kmの商業地、直径4kmまでの広大な住宅地、そして城壁のある直径10kmまでの凄まじい広さを誇る穀倉地帯――。
ルートハーバー領の大パノラマが、アルカの知的な頭脳によって鮮烈に把握されましたね!
広大な土地のポテンシャルを見渡し、これまではボトルネックだった東西通りも完璧な石畳に変わり、実務を回してくれる5人の天才チームまで加わった現状をじんわりと整理するアルカ。
「基盤としては100%完璧に整った」と確信し、モカの『地脈感応・資源探査』を使って地下の資源を暴き、シェラたちの適性をフル稼働させて大改革していこうと、不敵な笑みを浮かべる引きが最高にワクワクしますね!
次回、第25話。
いよいよモカの『地脈感応・資源探査』が初発動!
地下深くに眠る莫大な富を暴き出し、シェラやルークたちの天才適性をフル稼働させる、新産業開拓の爆速イベントがついに幕を開けます!
「ルートハーバー領の緻密な都市構造の解説にワクワクした!」「領民たちのまともな感謝の描写が温かくて好き!」と思ってくださった方は、ぜひ作品ページから【ブックマーク登録】や【評価の☆☆☆☆☆】をポチッと押して応援していただけると、つむ教授の執筆エネルギーがさらに無限(∞)になります!
次回もどうぞお楽しみに!




