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第八章:崩れ始める支配

魅了が効かない涼子

「どうして……?」

かなさは、涼子の冷静な表情を見つめ、信じられないという様子で一歩後退した。

「私の髪に触れても、何も感じないなんて……そんなこと、ありえない!」

涼子はその言葉に冷たく笑った。「どうして効かないか知りたい?教えてあげるわ」

彼女は装置をかなさに向けながら、静かに続けた。「あなたの髪に頼った支配なんて、幻想に過ぎない。私には、その偽りの力に屈するつもりはないのよ。なぜなら――」

涼子が言葉を続けようとしたそのとき、突然、工場内の照明が激しく点滅した。

「……何?」

かなさが周囲を見渡すと、工場の中央付近から煙が立ち上り、蓮が爆破装置を手に立っていた。

________________________________________

蓮の妨害

「お前ら二人とも、これ以上勝手なことをさせるか!」

蓮は爆薬を次々と投げ、工場内を混乱に陥れた。

かなさは叫ぶ。「何をしているの!?」

涼子も動揺しながら蓮を睨みつける。「あんた、何が目的なの?」

「俺の目的はただ一つだ!」蓮は強い口調で叫んだ。「かなさの髪を破壊すること!そして、お前ら全員を止めることだ!」

________________________________________

薬剤の効果が現れる

そのとき――かなさは自分の髪に異変を感じた。

「……どうして?」

彼女が髪を指で梳くと、いつもの滑らかさがなく、いくつかの髪の毛が切れ落ちた。

「これが薬剤の効果よ!」

蓮が指をさして言った。「お前の髪はもう完璧じゃない!お前の力も、終わりが近いんだよ!」

かなさの目が見開かれた。「……そんな……」

彼女は髪を必死に撫でつけたが、ツヤが失われ、魅了の効果が弱まっているのを感じていた。

________________________________________

涼子の反撃

涼子はその隙を逃さなかった。

「これで終わりね、かなさ!」

彼女は装置を作動させ、かなさに向かって突進した。

しかし、かなさは髪を振り払って応戦。魅了効果が弱まっているとはいえ、その髪はまだ強い力を持っており、涼子の動きを阻む。

「あなたみたいな小物に、私の髪を奪わせるものですか!」


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