↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
62/71

紫虚彩・第三形態

紫虚彩の第二形態《魂核虚影》が

彩の《彩脈魂環》を受けて後退した瞬間——


泉の奥が、

“音もなく”崩れた。


紫の霧が裂け、

世界の底が露わになる。


ユナが息を呑む。


「彩……

 紫虚彩が……

 “本性”を出す……!」


セレスが震える声で告げる。


「彩さん……

 第三形態は……

 魂の泉そのものを反転させる力……

 覚悟を……」


レイアが剣を構える。


「どんな影でも、俺たちが支える。」


ミュレは彩の袖をぎゅっと掴む。


「彩ちゃん……

 絶対に一人にならないで……!」


第三形態:魂の反転《魂脈反転虚》


紫虚彩の身体が完全に崩れ、

その奥から——

巨大な“反転した魂の影”が姿を現した。






輪郭は紫の光。

中身は黒い空洞。

だがその空洞は——

“外側へ向かって広がっている”。


ユナが震える。


「……これ……

 魂が……裏返ってる……!」


セレスが説明する。


「これは《魂脈反転虚》……

 紫虚彩の第三形態……

 魂の構造そのものを反転させ、

 “存在理由”を消し去る力です……!」


レイアが息を呑む。


「存在理由を……消す……?」


ミュレが涙目になる。


「彩ちゃん……

 そんなの……だめだよ……!」


彩は一歩前へ出た。


「……来て。

 あなたが何を奪おうとしても……

 私は魂を渡さない。」


紫虚彩の攻撃①:存在反転《魂脈反》


魂脈反転虚が手を伸ばす。


その指先は、

光でも影でもない。

ただ“存在の裏側”。


触れられた瞬間——

彩の視界が反転した。


上が下に、

光が影に、

自分が他人に。


「……っ!!

 私が……私じゃなくなる……!」


ユナが叫ぶ。


「彩!!

 それは《魂脈反》!!

 魂の“自分である感覚”を反転させる攻撃だよ!!

 離れて!!」


セレスが震える声で告げる。


「彩さん……

 紫虚彩はあなたの“存在の核”を狙っています……

 これは……虚彩の最深層……!」


彩は胸元を押さえた。


どくん。

どくん。


「……私は……

 私を……見失わない……!」


紫虚彩の攻撃②:魂の消失《魂脈消》


魂脈反転虚が囁く。


——あなたは誰?

——あなたは何者?

——あなたの魂はどこにある?


彩の胸の奥が、

“消えていくような感覚”に襲われる。


「……っ……

 私が……消える……!」


ミュレが泣きそうになる。


「彩ちゃん!!

 やだよ!!

 消えちゃうのやだ!!」


ユナが彩の手を握る。


「彩!!

 ぼくがいる!!

 きみは……彩だよ!!

 ぼくが知ってる彩だよ!!」


彩の瞳に光が戻る。


「……ユナ……

 ありがとう……!」


彩の反撃:魂の光《彩脈魂核光》


彩は胸元の紋を強く握りしめた。


ラベンダーの光が紫に染まり、

深い深い光となって溢れ出す。


「……私は……

 私の魂を……見失わない!!

 欠けてても……

 弱くても……

 それが私の魂なんだ!!」


光が核となり、

魂脈反転虚を包む。


「——《彩脈魂核光》!!」


魂脈反転虚が大きく揺れ、

世界が震える。


ユナが息を呑む。


「彩……

 きみの光……

 魂の泉の“核”と共鳴してる……!」


セレスが涙をこぼす。


「彩さん……

 あなたは……

 魂の泉の“本当の巫女”です……

 この光は……

 紫虚彩を浄化できる唯一の光……!」


魂脈反転虚は揺れながら囁く。


——それでも……

——あなたは……

——魂の欠損を抱えている。


彩は静かに頷いた。


「うん。

 欠けてるところはある。

 でも……

 欠けてるからこそ、光を求めるんだよ!!」


魂脈反転虚が崩れ始める。


——紫虚彩、最終形態へ移行。

魂の章は、いよいよ決着へ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。