次の色脈、揺らぐ世界
黄の泉が完全に復活し、
森が希望の光に包まれたあと。
彩たちは泉のほとりで休んでいた。
ユナは胸元の光を確かめながら言う。
「……ぼくの光……
ちゃんと戻ってる……
彩のおかげだよ。」
彩は微笑む。
「ユナの光は……
世界を照らす光だよ。」
レイアが周囲を見渡す。
「さて……
次はどの泉だ?」
セレスは弱い身体で立ち上がり、
空の色脈を探るように目を閉じた。
「……彩さん……
世界の色脈が……揺れています……
次の泉が……呼んでいます……」
前兆①:空の“橙”が揺らぐ
空の一部が、
淡い橙色に染まり始めた。
ミュレが耳をぴょこぴょこ動かす。
「彩ちゃん!!
空が……オレンジになってる!!
これって……“感情の泉”の色だよ!!」
彩は胸元の紋に触れた。
どくん。
どくん。
「……この色……
暖かいけど……
ちょっと切ない……」
セレスが頷く。
「橙の泉は“感情の色”。
喜び、悲しみ、怒り、愛……
人の心の揺れを司る泉です。」
レイアが眉を寄せる。
「感情の泉……
なんだか厄介そうだな。」
前兆②:地の“紫”が震える
突然、地面が小さく震えた。
ユナが驚く。
「えっ……!?
地面が……光ってる……!」
地面の奥から、
淡い紫の光が漏れ出す。
ミュレが震える。
「彩ちゃん……
紫の泉の気配だよ……
“魂の色”……
すごく深い……!」
セレスが静かに告げる。
「紫の泉は“魂の色”。
世界の根源……
色脈の最も深い場所です。」
レイアが息を呑む。
「魂の泉……
それって……最後の泉か?」
セレスは首を振る。
「いいえ。
橙と紫は……
どちらが先に動くか分かりません。
世界の状態によって変わります。」
前兆③:二つの色が“同時に揺れる”
空の橙が揺れ、
地の紫が震え、
世界の色脈が不安定になる。
彩は胸元を押さえた。
どくん。
どくん。
「……苦しい……
色脈が……揺れてる……!」
ユナが彩を支える。
「彩!!
大丈夫!?
泉が……呼んでるの……?」
セレスが青い糸を伸ばし、
世界の色脈を読み取る。
「……彩さん……
次の泉は……
“二つ同時”に動き始めています……!」
レイアが驚く。
「二つ同時!?
そんなことがあるのか!」
セレスは頷く。
「はい。
世界の感情と魂が乱れている時……
橙と紫は同時に揺れます。
これは……非常に危険な兆候です。」
ミュレが震える。
「彩ちゃん……
どっちに行くの……?」
彩は胸元の紋を輝かせた。
「……どっちも……
私を呼んでる……!」
次の色脈:橙か、紫か
空の橙が揺れ、
地の紫が震え、
世界が二つの方向へ道を開く。
セレスが静かに告げる。
「彩さん……
次の泉は……
あなたが選ぶのです。」
レイアが剣を握る。
「どっちに行っても……
俺たちが支える。」
ユナが彩の手を握る。
「彩……
ぼくも一緒に行くよ。
どっちの色でも……
きみの光を信じてる。」
彩は空と地を見つめた。
- 空の橙は、暖かく揺れ、感情を呼ぶ
- 地の紫は、深く震え、魂を呼ぶ
どくん。
どくん。




