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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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39/49

心脈共鳴、二人の色

緑虚彩の影が結界を叩きつけ、

青い光が軋むように揺れた。


セレスは両手を広げたまま、

必死に《静心結界》を維持している。

腕は枯れたように色を失い、

呼吸は荒く、

それでも——

彼女は一歩も退かない。


彩は涙をこぼしながら叫んだ。


「セレス!!

 もう無理だよ……!

 そんな身体で……!」


セレスは振り返らずに言った。


「彩さん……

 あなたの心が折れれば……

 世界の色は戻りません。

 だから私は……守ります。」


その声は震えていた。

でも、決して揺らいでいなかった。


心脈共鳴:二人の心が触れ合う


緑虚彩が影の蔦を伸ばし、

結界を押し潰そうとする。


セレスは限界を超えた力で、

青い糸を彩へ伸ばした。


「——《心脈共鳴》……

 彩さん……

 あなたの“心の青”を……私に……!」


彩は胸元の紋に手を当てた。


どくん。

どくん。


「……セレス……

 私の心……全部持っていって!!」


青とラベンダーの光が彩から溢れ、

セレスへ流れ込む。


二人の光が重なり、

泉の上に“二つの心脈”が浮かび上がった。


レイアが息を呑む。


「……彩とセレスの心が……

 繋がってる……!」


ミュレが涙をこぼす。


「二人の色が……混ざってるよ……

 すごく綺麗……!」


---


セレスの心が彩に触れる


共鳴の中で、

彩は“セレスの心”を感じた。


静かで、

優しくて、

でも深い孤独を抱えた青。


——私は、ずっと一人でした。

——泉を守るために生まれ、

——泉と共に眠る運命でした。


彩の胸が締め付けられる。


「……セレス……

 あなた……そんな気持ちで……!」


セレスの心が震える。


——でも、彩さんに出会って……

——初めて“誰かのために戦いたい”と思ったのです。


彩の涙が頬を伝う。


「……私も……

 セレスがいてくれるから……

 前に進めるんだよ……!」


二人の心脈が強く輝く。


---


緑虚彩の心に届く“二人の色”


緑虚彩が影を震わせ、

怒りの波動を放つ。


——生命を返せ。

——色を返せ。

——私の糧を奪うな。


だが、

二人の共鳴した光が影を押し返す。


セレスが叫ぶ。


「彩さん!!

 今です!!

 あなたの“生命の色”で……

 緑虚彩を浄化してください!!」


彩は両手を前に突き出し、

緑とラベンダーの光を集めた。


「——行くよ、セレス!!

 二人の色で……

 緑虚彩を救う!!」


巫女装束が強く輝き、

泉全体が光に包まれる。



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