心脈共鳴、二人の色
緑虚彩の影が結界を叩きつけ、
青い光が軋むように揺れた。
セレスは両手を広げたまま、
必死に《静心結界》を維持している。
腕は枯れたように色を失い、
呼吸は荒く、
それでも——
彼女は一歩も退かない。
彩は涙をこぼしながら叫んだ。
「セレス!!
もう無理だよ……!
そんな身体で……!」
セレスは振り返らずに言った。
「彩さん……
あなたの心が折れれば……
世界の色は戻りません。
だから私は……守ります。」
その声は震えていた。
でも、決して揺らいでいなかった。
心脈共鳴:二人の心が触れ合う
緑虚彩が影の蔦を伸ばし、
結界を押し潰そうとする。
セレスは限界を超えた力で、
青い糸を彩へ伸ばした。
「——《心脈共鳴》……
彩さん……
あなたの“心の青”を……私に……!」
彩は胸元の紋に手を当てた。
どくん。
どくん。
「……セレス……
私の心……全部持っていって!!」
青とラベンダーの光が彩から溢れ、
セレスへ流れ込む。
二人の光が重なり、
泉の上に“二つの心脈”が浮かび上がった。
レイアが息を呑む。
「……彩とセレスの心が……
繋がってる……!」
ミュレが涙をこぼす。
「二人の色が……混ざってるよ……
すごく綺麗……!」
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セレスの心が彩に触れる
共鳴の中で、
彩は“セレスの心”を感じた。
静かで、
優しくて、
でも深い孤独を抱えた青。
——私は、ずっと一人でした。
——泉を守るために生まれ、
——泉と共に眠る運命でした。
彩の胸が締め付けられる。
「……セレス……
あなた……そんな気持ちで……!」
セレスの心が震える。
——でも、彩さんに出会って……
——初めて“誰かのために戦いたい”と思ったのです。
彩の涙が頬を伝う。
「……私も……
セレスがいてくれるから……
前に進めるんだよ……!」
二人の心脈が強く輝く。
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緑虚彩の心に届く“二人の色”
緑虚彩が影を震わせ、
怒りの波動を放つ。
——生命を返せ。
——色を返せ。
——私の糧を奪うな。
だが、
二人の共鳴した光が影を押し返す。
セレスが叫ぶ。
「彩さん!!
今です!!
あなたの“生命の色”で……
緑虚彩を浄化してください!!」
彩は両手を前に突き出し、
緑とラベンダーの光を集めた。
「——行くよ、セレス!!
二人の色で……
緑虚彩を救う!!」
巫女装束が強く輝き、
泉全体が光に包まれる。




