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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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28/49

静寂を喰らう青虚彩

青虚彩が影を震わせ、

泉の青い光が不気味に揺れた。


レイアが剣を構え、

彩の前に立つ。


「彩。

 あいつ……さっきの虚彩よりも“深い”ぞ。」


ミュレが震えながら言う。


「彩ちゃん……

 青虚彩は“心の迷い”を食べるんだよ……

 だから、怖がったらダメ……!」


リュミエが静かに告げる。


「青虚彩は、

 相手の心を静かに侵蝕し、

 “自分自身の影”を増幅させる存在です。」


ヴェイルが続ける。


「境界の巫女よ。

 心を整えよ。

 青の泉が授けた《彩脈静波》を使うのだ。」


彩は胸元の紋に触れた。


どくん。

どくん。


「……大丈夫。

 私の心は……揺れない。」


---


青虚彩の攻撃:心を裂く囁き


青虚彩が腕を広げると、

青い霧が彩たちを包み込んだ。


その霧の中で——

声が響く。


——君は弱い。

——世界を救えるはずがない。

——レイアに頼ってばかりだ。


彩の胸が締め付けられる。


「……っ……やめて……!」


巫女装束が揺れ、

青の光が弱まる。


レイアが叫ぶ。


「彩!!

 しっかりしろ!!

 お前は……そんな言葉に負ける奴じゃない!!」


彩は震える手で胸元の紋を握った。


「……私は……

 私の色を……信じる……!」


---


《彩脈静波》、発動


彩の胸元から青い光が溢れ、

波紋となって広がる。


「——《彩脈静波》!!」


青い波が霧を押し返し、

囁きが消える。


ミュレが叫ぶ。


「彩ちゃん!!

 青虚彩の“心の攻撃”が止まったよ!!」


リュミエが頷く。


「《彩脈静波》は、

 精神侵蝕を無効化する“心の盾”。

 青虚彩の力を封じています。」


青虚彩が影を震わせ、

怒りのような波動を放つ。


レイアが剣を構え直す。


「よし……

 今度はこっちの番だ。」


---


連携:剣と色の共鳴


彩は手を前に出し、

青の光をレイアへ流し込む。


「——《彩脈導流》!」


レイアの身体が青い光に包まれ、

動きが鋭くなる。


レイアが叫ぶ。


「行くぞ、彩!!」


青虚彩が影の刃を放つ。

レイアがそれを弾き、

彩が《彩脈静波》で心の攻撃を防ぐ。


そして——


「——《彩脈光矢》!!」


彩の光矢が青虚彩の胸を貫く。


影が大きく揺らぎ、

青い霧が散る。


ミュレが跳ねる。


「効いてる!!

 彩ちゃんの光が、青虚彩に届いてる!!」


---


青虚彩の“本性”


だが——

青虚彩は倒れない。


影が収束し、

青い光が一点に集まる。


リュミエが息を呑む。


「……これは……

 青虚彩の“本性”……!」


青虚彩は、

彩と同じ姿へと変わった。


彩は息を呑む。


「……私……?」


青虚彩(彩の影)が静かに囁く。


「あなたの心の奥にある“影”。

 それが私。」


レイアが剣を握りしめる。


「彩、惑わされるな!!

 そいつは……お前じゃない!!」


彩は胸元の紋に触れた。


どくん。

どくん。


「……うん。

 私は……私の色を信じる。」


青虚彩(影の彩)が手を伸ばす。


「なら……証明して。

 “本当のあなた”を。」


彩は両手を前に出し、

青とラベンダーの光を集めた。


「——行くよ。

 私の色で……あなたを浄化する!!」


巫女装束が強く輝く。


青虚彩との決着が、いよいよ始まる。



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