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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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21/49

虚彩、侵蝕の影

《彩脈光矢》が虚彩の胸を貫いた瞬間、

影の身体が大きく揺らいだ。


だが——


虚彩は倒れない。


影は裂け、

黒と白の霧が渦を巻き、

さらに巨大な“影の腕”を形成した。


ミュレが震えながら叫ぶ。


「彩ちゃん……虚彩が“本気”になってるよ……!」


リュミエが冷静に告げる。


「虚彩は色脈の核の力を奪おうとしています。

 彩が核の魔法を使ったことで、虚彩は危機を感じたのです。」


レイアが剣を構え直す。


「来るぞ……!」


虚彩の影の腕が振り下ろされ、

地面が黒く染まる。


彩は反射的に手を前に出した。


「——《彩脈結界》!!」


三色の光が広がり、

虚彩の攻撃を弾き返す。


レイアがその隙に虚彩へ斬り込む。


「はあああっ!!」


剣が影を裂くが、

虚彩は霧のように形を変え、

レイアの背後に回り込む。


「レイア!!」


彩の叫びと同時に、

胸元の紋が強く輝いた。


---


新しい魔法:彩脈の“流れ”を操る


彩の足元から、

地面の下を流れる色脈の光が浮かび上がる。


どくん。

どくん。


彩はその光に手を伸ばした。


「……動いて……!

 レイアを守るために……!!」


光が彩の手に集まり、

地面から“色の線”が走る。


「——《彩脈導流さいみゃくどうりゅう》!!」


色脈の光がレイアの足元から噴き上がり、

レイアの身体を包む。


レイアは驚いたように言う。


「……身体が……軽い……!?」


ミュレが叫ぶ。


「彩ちゃんの新しい魔法だよ!!

 色脈の流れを“味方に流し込む”魔法!!」


リュミエが補足する。


「身体能力の強化、反応速度の上昇……

 色脈の力を直接レイアに与えています。」


レイアは剣を握り直し、

虚彩へ向かって走る。


その速度は、

さっきまでとは比べ物にならない。


「彩……!

 これなら……斬れる!!」


---


虚彩 vs 彩&レイア


虚彩が影の刃を放つ。

レイアがそれを弾き、

彩が《彩脈結界》で防ぎ、

隙を見て《彩脈光矢》を撃ち込む。


三色の光と、

黒と白の影がぶつかり合い、

泉の周囲に光の波紋が広がる。


虚彩は影を震わせ、

彩へ向けて手を伸ばす。


彩は胸元の紋に触れた。


「……もう一度……

 核の力……!」


三色の光が集まり、

彩の手の中で渦を巻く。


「——《彩脈光矢・連射れんしゃ》!!」


光の矢が連続して放たれ、

虚彩の影を次々と貫く。


虚彩が大きく後退し、

影が崩れかける。


レイアが叫ぶ。


「彩!!

 今だ、決めるぞ!!」


彩は強く頷いた。


「うん!!」


---


二人の連携:色と剣


彩が《彩脈導流》でレイアを強化し、

レイアが虚彩へ突撃する。


虚彩が影の刃を振り下ろす——

だが彩が《彩脈結界》で防ぐ。


レイアがその隙に剣を振り抜く。


「はああああっ!!」


剣が虚彩の中心を貫き、

彩の《彩脈光矢》が同時に撃ち込まれる。


虚彩の影が大きく裂け、

黒と白の霧が空へ散っていく。


ミュレが叫ぶ。


「やったぁ!!

 虚彩が……消えていく!!」


リュミエが静かに頷く。


「完全撃破ではありませんが……

 この町を覆っていた虚彩の“核”は破壊されました。」


ヴェイルが告げる。


「境界の巫女よ。

 あなたの色が、虚彩を退けた。」


彩は胸に手を当て、

強く息を吐いた。


「……レイア……

 一緒に戦ってくれて……ありがとう。」


レイアは微笑む。


「お前の色があったからだ。

 俺一人じゃ、絶対に勝てなかった。」


彩の巫女装束が、

淡いピンクとラベンダーの光を揺らした。


虚彩は退けられた。

だが、まだ完全には倒れていない。

次の町、次の色脈へ——

二人の旅は続く。



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