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相方の魔道士が弟子がほしいと駄々を捏ねるので、已む無く奴隷を買ったが、なんかヘンなオマケが付いてきた!?  作者: 白月 仄
四章 魔族とか飛び道具を出してくるのはやり過ぎたろと愚痴るオレ
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 魔王軍の工作員によるテロ事件から、早二週間後。

 事情聴取もやっと終わり、自由の身になったオレたちは、改めて魔道士組合のゴドウェン支部長の元を訪れていた。

「──光の賢者様のご依頼を引き受けて頂き、ありがとうございます。」

 目的は、光の賢者からの依頼“魔導書自らが選んだ相手に『魔導書』を届ける”という依頼を請け負う了承の返事だ。オレ個人としてはいまだに気が進まないが、各諸氏の思惑やら利害の一致が故のこの決断だ。

「それでは、『光の賢者様の魔導書』、確かにラクル殿にお預け致します」

「ああ。ちゃんと、届けてやるさ。」

 仮の支部長室にて、ゴドウェン支部長から光の賢者の『アインの書』を受け取り、それをオレはショルダーかんばんの中に収めた。


 魔道士組合を後にしたオレらは、一先ず、魔道都市マシカの大通りをあてもなくぶらぶらする。

 事情聴取で足止めされていた期間の間も、吟遊詩人の真似事で荒稼ぎし、路銀もそれなりに貯められたので、そろそろ旅立ちの頃合いだ。ターミも魔道の基礎知識を修め、見習い魔道士の卒業に必要な筆記試験は合格。そして、ターミが一人前の魔道士になる為には、あとは課題の研究論文のみだが、論文の課題に選んだテーマの研究は旅をしながらでも出来る内容だとかで、マシカに滞在する理由はもうない。

 オレは屋台で買った『串肉』を皆に渡しながら、

「なあ、次に行きたいところはあるか?」

 次なる旅の行き先を訊ねる。すると、エリーがオレが渡した串肉を一口で一気喰いしてから、

「海! 海、行こうよ! 海! ビーチリゾート! カリメア大陸からこっちに来るときに船に乗って海そのものは見たけど、砂浜はまだなのよね。それに、もう少ししたら、海水浴シーズンらしいじゃない♪」

 と、ハイテンションに提案。その案に、

「……海……ビーチリゾート……ですか……。……師匠、わたしも海に行ってみたいです!」

 少し考えてからエリーの弟子のターミが賛成。さらに、

「海ですか。イイですね。以前に湾岸の港町で食べたような、魚介類の『刺し身』や『海鮮』はビーチリゾートにもあるでしょうか?」

 イーシュも賛同。しかも、まだ行くとは決まっていないのに、早くも喰い物の話題に夢中だ。だが、既に三人が同意見なのだから、こいつは決定だな。次の行き先はビーチリゾート──海の観光地だ。

「おっしゃ、んじゃ、次の行き先は『海』がある町だ!」

 オレは新調した外套の裾を翻し、先頭に立って歩きだす。──そういや、ビーチリゾートといえば『水着』だが、エリーとターミはどんな水着を着用するのだろうか? などと、下らない事を考えながら、オレは地面を踏みしめていく。



 こうして、オレらは魔道都市マシカを後にして、『海』を目指して旅立つのだった────






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