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ほ~むらん☆倶楽部  作者: 姉村一男
まだ老け込む歳ではないの章
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机に腰かけたリコが薫の肩を引き寄せ

 机に腰かけたリコが薫の肩を引き寄せ、その密接さに対してまわりがキャーキャー言っている。意味ありげな白百合の背景や愛のフランス語字幕が見えているようだ。

 いちご牛乳の甘い吐息を吹きかけて、

「……なんならアタシとシようぜ?」

「ほげえっ!?」

「軟弱な子ばっかりで飽きてたんだよ」

 薫の手を取って胸に押しつけた。ボリュームはないが柔らかい!

「ななななななっ」

「わかるだろ? アタシの胸、熱くなってる……」リコも顔を赤くしていて、「こっちも本気(マジ)になっちまったかな……」

「~~~~~~~!!」

 こういう手口でリコは女を落としてきたのだろう。

 薫は冷静になろうと必死だ。なにせスカートの真ん中が屹立してはいけないから!

(このままじゃ男バレする! そうだ! 一九五四年、日本一になった週一(しゅういち)ドラゴンズのスタメンを数えて落ち着こう! 一番センター恩多(おんだ)、二番ライト荒田(あらだ)、三番ファースト石沢(いしざわ)、四番サード戸玉(とだま)、五番レフト次山(つぎやま)……)

 耳をペロっと舐められて、

「なあ薫……(部活を)シようぜ……」

 ダメだ、息子がボンバーしてしまう!

 そのとき何かの騒ぎが聞こえて人だかりがバッタバッタとなぎ倒された。

 群衆が道を開け、やってきたのは和風の黒髪少女。

「て、てめえは園芸部の心堂円佳!」

「王乃さん!! 助けてください!!」

 すべりこんできて薫の足にすがった。

 しかも泣きかけの深刻な表情。

「円佳さん……?」

「ほ~むらん☆倶楽部がピンチなんです!」

「てめえ心堂ッ、女と女のアヴァンチュールを邪魔するッタァ、どんな了見だッ!」

「あなたと話してないです。助けて王乃さん!」

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