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爆撃と救出




 俺たち、特殊作戦群は今、MV-22《オスプレイ》に揺られている。

作戦は、盗賊と呼ばれている集団のアジトへの爆撃誘導と付近に監禁されている人々の救出だ。

機長から、無線が入る。

「着陸3分前だ。 準備しろよ」

『了解』

 俺たちの分隊長である葉山3尉の声がインカムから聞こえてくる。

「よしお前ら、異世界での初任務だ。 作戦開始時刻までに目標地点に行くぞ」

「隊長、帰りはどうすれば?」

「救出者の人々とチヌークで帰ることになる」

「了解」

 着陸するという合図ののち、機体が地面に降りた。ランプが開き隊員達を降ろしていく。

「よし…行くぞ」

『了解』

 俺たちは、目的地を目指して歩き出す。



 基地のエプロンでは、F-22A 2機とF-15E 1機が駐機していた。F-15EにはLJDAMの取り付け作業が行われていた。

「そろそろ時間になるね」

 俺と里奈は耐Gスーツを着用して待機している。里奈に言われてから自分の腕時計を見た。

「エプロンに行こうか…」

 里奈は頷く。それから司令部を出てエプロンへ行く。そして機体を点検してから乗り込んだ。それぞれのエンジンを始動させて、機体を走らせていく。2機のF-22A《ラプター》もついてくる。コールサインはシエラ1、2だ。

「アンタレス1、離陸許可を願う」

『こちら管制、1番滑走路への進入を許可する』

 機体を走らせ、滑走路に入りシエラ1、2と共に編隊離陸をする。

『アンタレス1、高度制限を解除する。 この先はAWACSの指示に従ってくれ』

「了解」

 高度1000mまで上昇し、AWACSと交信するために無線を操作する。

「こちら、アンタレス1、ケルベロス、応答せよ」

『こちら、ケルベロス』

「特戦群は予定位置に着いたか?」

『特戦群は両分隊とも予定位置で待機中』

「了解した。 シエラ1、2? 聞こえたな。 亜音速巡行にて目標地点に向かう」

「シエラ1 Copy」

「シエラ2 Copy」


 特戦群は、目標である盗賊のアジトから3㎞ほど離れた森の中にレーザー誘導装置であるCILAS DHY 307 を設置して待機しているという通信が入ってきた。後数分で目標地点上空に到達というところで、特戦群に目標誘導を無線で連絡する。



「こちら、アンタレス1、目標誘導を乞う」

『こちら、特殊作戦群。目標をマーク』


『投下用意・・・』


『投下!』

 LJDAMによって誘導爆弾となった無誘導爆弾がペイロードを離れ、レーザー誘導に従って落下していき

盗賊のアジトに吸い込まれていく。


『目標の破壊を確認。 繰り返す、目標の破壊を確認』

「了解。 誘導感謝する」


「こちら、アンタレス1、ケルベロス、応答せよ」

『こちら、ケルベロス、作戦は次段階に移行する』

「了解、上空警戒に入る」

『ケルベロス、了解』


 PMC戦闘爆撃機によって、無誘導爆弾が投下される直前、多数の民間人が監禁されている建物には特戦群1分隊がいた。隊員たちは、暗視装置を着けて建物に進入する。


「隊長、情報どうりですね」

「ホントに監視番がいないとはな…。 よし、仕事にかかるぞ」

『了解』

 隊員たちは、建物内を捜索し敵がいないことを確認して地下牢で捕らわれている人々を救出する。

「こちら、ブラボー、人々を救出した。人数は150人程だ」

『了解。チヌークはあと10分程でそちらに着く』

「了解」


 特戦群の隊員達は、人々を外に連れてチヌークとの合流地点で待機していると、チヌークのローター音がしてきた。

「皆さんには、あの乗り物に乗ってもらいます。 乗るときに強い風を受けるかもしれません。 注意してください」

「あの…あなた達は、何処の人々何ですか?」

「我々は…PMCです」


『総司令、全員の収容完了です』

 全員の収容が完了したようだ。この後、助けた人々は一旦基地で面倒を見ることになっている。組合に連絡をすれば、すぐに迎えに来てくれるようだが、助け出した人々の精神ケアをするために少し基地にいてもらうようにする。

「了解。 アンタレス1、ミッションコンプリート、RTB」

「シエラ1、Copy」

「シエラ2、Copy」

 3機は旋回して基地に向けて飛んでいく。

「AWACS、もう帰投していいぞ」

『了解、帰投します』



 滑走路へ3機編隊で着陸し、誘導してもらう。エプロンに到達すると機体にサイドブレーキをかけ、輪留めを置いてもらいエンジンを切る。キャノピーを開けてラダーをかけてもらい、機体を降りる。

「さて、執務室に行こうか」

「うん」

「報告書をまとめなきゃいけないんだったっけ?」

「受付の人損なこと言ってたね」

「そのまえに朝ごはん食べようか」

「まだ、7時前だけどね」

「食堂は開いてるさ」


 食堂へ行き朝ごはんを食べて執務室に向かう。

空は、雲が高く浮き、空気が澄んでいた。




皆さんどうも時雨です。

今回の話は、少し短くなってしまいました。

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