やがて神殺しの召喚士

「俺の戦場に敗北はない。必要ない。成し遂げるしか道はない……俺は、シリルなのだから」


冒険者ギルドにおいて五人しか存在しない『特級』を冠す最強の召喚士——シリルには、為さねばならぬ目的があった。
幼い頃に姉を魔族によって失い、その復讐に燃えるシリル。召喚した邪竜と契約を結び、戦闘におけるセンスを磨き続けていた彼は、友人の助言により仲間を作ることにした。

悪霊を束ね、死者を使役する埒外のお姉さま死霊術師エルシア。神弓を天賦の才で使いこなすクーデレロリ担当ルドラ。大多数のシリル信者を統括し、陰ながら主人を支えるストーカー教祖マナフ。

そして、


「いい――いいな、おまえ。美しい」


曲者揃いの配下を屈服させ、【死神タキシード】の異名を冠するシリルの毒牙にかかったのは、盗賊を生業にしていた赤髪のリオン。


「喜べ、女。復讐の機会は腐るほどあるぞ。いつでも俺を殺しに来い」


なんだかんだで仲間になったリオンが揃ったことにより、歯車《物語》は動き始める——。

これは、八柱の魔王を滅ぼし伝説となった男の冒険譚——


【この作品はノベルアップ＋様にも掲載しています】
【2020/11/10 魔王の一柱が死にましたっ！！】