表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/301

ミンチ製造機バロゥズ2

 俺がアイスを食っている間にソフィアが戻ってきたが、自称リーダーのロゼはまだ帰って来ない。

 「なにやってんだ、アイツ」

 ソフィアが腋を締めたフォームでアイスクリームを掬って食べる。意外と、こんなところで育ちの良さがバレてしまう。

 「ロゼはね、いりぐちのほうをみてくるって、いったんだよ」

 キララはソフィアに買ってきてもらったアイスを、お約束の口の周りに付けた顔でそう言った。

 「それを早く言えよ」

 ソフィアに怒られるが、それは無視して、キララは満足そうな表情でアイスを食い続ける。

 「入口って、このエリアの入り口か」

 俺はマーケットの向こう側に視線を置く。混雑しているが、大混雑と言うわけでは無い。

 「入場制限が掛かっているのだニャー」

 ミケが尻尾を振りながら空を指差す。

 その指定座標を見ると、ポールに黄色い旗がなびいていた。

 「あんなのがあったんだ。黄色で制限って事は、青が無制限、赤が入場禁止になるのか?」

 俺が尋ねると、

 「ブー」

 とソフィア。

 「ハズレか?」

 「無制限は緑」

 「似たようなものだろう・・・・」

 そこへようやくロゼが戻ってきた。

 「今日は入場規制が多い日だこと」

 「バロゥズ目当ての連中?」

 ソフィアが尋ねると、ロゼは頷いた。

 「ミケ、私のアイスは?」

 ロゼの質問にミケの尻尾が膨らんだ。動揺したらしい。

 「マサムネが食べてしまったのだニャー」

 「あ、そう。まあ、どうせ溶けてしまっただろうし、もう一つ買ってきて」

 そう言ってロゼは銅貨を一枚、親指で弾いてミケにトスした。

 「足りないのだニャー」

 「どうせマサムネから通常小売価格を上回る金額を巻き上げたんでしょ?それで充分」

 「行ってくるのだニャー」

 ミケは物凄いスピードで逃げた。俺はボッタクラれていたらしい。

 「ところで、バロゥズてなんだ?」

 俺は素朴な質問をぶつけてみた。

 「あなた、知らないの?」

 ロゼが呆れる。

 「知らない」

 「ドラゴンよ、巨大な」

 「ドラゴンかよ!」

 「そこら辺にいる、ドラゴンもどきのオオトカゲじゃ無いぜ」

 ソフィアが俺を脅す。

 「ドラゴンか・・・・見てみたいものだな」

 「じゃあ、見学しに行きましょうか」

 ロゼが唐突に、平然と提案した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ