続々・岩の洞窟6
そう言えば、俺達は賢者クラウディアに用があったのではないか?
とロゼに問うと、
「メンテ後は不都合がないか、モニターしているから私達と雑談している暇なんて無いわよ」
と言われた。それもそうか。
『10分後にメンテナンスが終了します。整理券を持って並んで下さい』
とアナウンスがあった。
「ミケ、私達は何番目?」
ロゼが尋ねると、ミケはビシッと整理券の木札を見せる。
でかい文字で、「1」と書かれていた。
「一番か・・・・」
ロゼはなぜか当惑した。
「一番とはラッキーじゃないか」
俺がそう言うと、
「まあ、フタケタ番よりはいいかも知れない」
とソフィアも当惑しながら呟く。
「よし、並ぼうぜ」
俺は率先してダンジョン入口まで向かった。
既に多くのパーティが並んでいる。
係員が木札を見ながら、後から来たパーティを間に詰めて、割りとスムースに行列は作られている様だ。
ここがドイツ語圏だからなのかも知れないが、行儀が良いのか、規律が取れていると言うか、そんな感じがした。それでも割り込もうと目論む連中がいて係員と公論になっているが、あまりしつこいと、その連中は突然消える。
衛兵に連行されてしまったのだ。
整然と並んではいるものの、どいつもこいつも尋常では無い眼をしている。
これは・・・・時間が来たら、ドッと後ろから押し寄せてくるんじゃ無いか・・・・と不安になったが、
「時間が来たら、先頭から自動的にダンジョンの希望階へワープするから」
俺の後ろに並んだロゼが説明した。
「締め切り後に欲を出して列を乱したら、ソイツ等はビリケツになっちまうからな」
ソフィアが補足する。
しかし、このパーティはロゼとソフィアしか喋らない。
他の連中を見ると、ミケは周囲を警戒していた。一応、哨戒役と言う任務に忠実だったわけだ。
キララは・・・・小さくて何をしているのか見えないが、よく観察すると袋からグミを取ってはモグモグと食っている。多分いつも何かお菓子を食っているので喋らないのでは無く、喋れないのだ。
マギーは・・・・無口なキャラだから話さない。
『メンテナンスが終了しました。順番に岩の洞窟へ入場する事になります。その場から移動せずお待ち下さい』
アナウンスがあった。




