青空マーケット2
青空マーケットは、ほぼ東京の銀座通りと同じ広さの道路の両脇に、所狭しと出店がひしめいている。
しばらく歩いていると、通りの真ん中辺りに十字路広場があって、なにやら催し物を開催している。
「キララはどこ行ったんだ」
ソフィアがキョロキョロしなからキララを探しいるが、これだけの人混みで身長80センチメートルの歩く人形を探すのは容易ではない。ウサミミ込みで。
「呼んだ?」
足元から声がしたので、俺とソフィアが視線を落とすと、ウサギの人形がいた。
「ああ、キララ、2メートルほど浮遊させてくれよ」
ソフィアが懇願ると、
「いいよー」
キララはハートのステッキを取り出した。
「お、新しいの買ったか」
「うん。じゃ、いくよー。マジカルリリカルフワフワリン」
キララが魔法を唱えると、俺とソフィアは2メートル浮上した。
「どうだ、これでよく見える」
確かに人混みの上から見下げているわけだからな。
十字路の中央にはこの国の王様だかの騎乗銅像があって、その台座のところで耳の尖ったプラチナブロンド惣髪の男が、弟子と一緒にハンマーを振るっていた。
「あれがギンガナム?」
俺はソフィアに尋ねる。
「そうだ。伝説の名工だ」
「うーむ、何かどこかで見たような・・・・」
「ロン・ベ○クじゃないぞ」
「なんだそれは?」
「気にするな」
「いや、気になるが」
「それよりも、彼はマギーに雰囲気が似てるだろう」
「ああ・・・・あ、と言うことは、魔族なのか」
「そうだ」
「魔族が大っぴらに人間の街で鍛冶屋やってるのか?」
「やってるだろ?」
「やってるけど・・・・何だかなぁ」
「気にするなよ。お、剣が一振り完成したようだぞ」
「えー・・・・金属の棒を一分ほど叩いただけであれが出来るのか?随分立派な剣に見えるが」
「立派な剣だよ。多分金属棒はオリハルコン合金だな。で、あれ一本が100万ゴールドだ」
「な、なんだってー!」
大体1ゴールド1ドルらしいから、日本円に換算すると1億円だ。
「混ぜ物のあるオリハルコン合金でそれだから、100%オリハルコンだったら・・・・めまいがするぜ?」
ソフィアは俺を脅すが、正直オリハルコンの価値がわからないので、
「オリハルコンってどれくらいの価値があるんだ?」
訊いてみた。
「オマエが持っている銀貨と同じ大きさのオリハルコンを銀貨に替えると、10キログラムのコメや小麦を入れる袋が一杯になる」
どうやら俺には預かり知らぬ世界の様だ。




