EP:14-Beyond the dream. 〜①〜
第14話。
不思議な夢の世界に入り込んでしまったブレード。
実は犯人に心当たりがあり…?
表紙です↓
https://twitter.com/poh_YmikuIMZVQ/status/1388900313445269504?s=19
チーズバーガーを食し、動き始めるブレード。
今の自分は黒の短パンに黒のインナーシャツを着ただけのラフな状態だ。
出来ればちゃんと防具を見つけたい、あるのなら、だが。
草原を暫く歩いていると、街が見えてきた。
クレアヴォーヤンスとはどこか違う、シンプルな街。
ちょっと昔のアメリカの様で、日本の大正みたいで。
石を基調とした作りになっている。
さて、この世界がこの国をある程度包んでいるのであれば、知人も巻き込まれているかもしれない。
目の前でブレードを模した人形を足蹴にしまくるコニーとか。
「おーほっほ!!そのにっくき面に目に物をくれてやりますわ!!」
鞭を振り回しぺしんぺしん。
「銃も刀も持っていない貴方はこんなにも弱っちいのですわね!!」
とても快感の様で悦に浸っているそんな彼女の面に。
「ぶげっ!?」
そこらに落ちていた大きな石を顔面に投擲、とんでもなくアクロバティックな吹っ飛び方をするコニー。
まぁ、痛いだろう...かなり。
だが即座に立ち上がり、こちらを睨みつける。
「反抗的な個体がまだいましたのね!!」
個体という事はあの人形が沢山いたのだろう。
とすればどれ程自分に恨みを溜め込んでいたのだか。
「あなたもボコボコにして差し上げますわ!!」
と、襲い掛かって来たのが3分前。
「痛い...夢の中なのにとても痛い...さっきの石もですが...」
逆に蹴り殴りの私刑を受けてボコボコにされたのが現在。
流石ブレード、容赦がない。
「これはただの夢じゃねぇ...どっかのどいつが何か仕掛けてきやがった。」
「一体、何の為に...?」
「さぁな。」
先ず考えられるのは魔人の攻撃。
そうじゃなければ誰が何の為に?
と、思ったが、ミキシング事変の時の様な無差別犯かも知れない。
「それにその格好...何とかなりませんの?」
「この世界作った奴に言え...この街でマシな服さえあればそいつを頂きたい所だ。」
なんて言ってたら街角のブティックの様な場所の店頭に。
「あれ、貴方の服じゃありませんかしら?」
コニーの言う通り、トルソにブレードのいつもの服が着せられていた。
何故かはわからないが。
「頂くか。」
「ちょっ、売り物ですわよ!?」
「どうせ夢ン中だ、問題ねぇ。」
と言って、赤のパンツを剥ぎ取って着用し。
ブーツも履く。
次にジャケットを。
「お待ちくださいお客様。」
着ようとしたが、店内から誰か現れる。
スーツ姿に帽子とショウマンスタイルのジュリアスだ。
「そちらを着用していい人間は決まってるんで...って。」
「お前が着用していいのもメイド服って決まってるんだぜ、トム。」
「ずっとメイド服着させられてる訳じゃないよ!...って、本当に兄貴!?」
「おうよ、混じりっ気無しの本人様さ。」
「夢の中で話してる...これって?」
"夢"属性の大魔法について説明した。
すると意外な事にあっさり飲み込み。
「成程...俺も変だと思ってたんだ。」
「アニマもいなくなっちまったし、いつまでもこのままじゃいられねぇ。」
「俺もついていきたいけど戦闘要員じゃないから...」
そう言ってもう一度店の中に入って何かを手に取って戻ってきた。
ローグとホルスターだ。
「落ちてたんだ...兄貴の銃だよね、これ。」
受け取った。
重さもそのままだ...それに弾丸も。
ここに落ちてたという事は、他の装備も他の場所に。
「サンキュ...お前、大した弟分だよ本当。」
「本当!?」
「あぁ、今度稽古つけてやる。」
「楽しみにしてるよ、兄貴!!」
その場を後にした。
これで基本装備が少し戻って来た。
エンドブロウダーとカランビットがあればほぼ完璧なのだが。
「あの...段々人が増えてきてませんこと?」
確かに、街に人々が増えて来た。
就寝に着いた者が巻き込まれて行ってるのだろうか。
その時、爆発音が起きた。
今度は一の登場だろうかと勝手に予想したが。
現れない。
ビルの一つが倒壊して、瓦礫の雨が降る。
ただそれだけなら無視して終わりだが。
「あそこ!」
「あぁ...」
嫌なタイミングで探し人を見つけてしまった。
瓦礫の下にアニマの姿が。
このままでは下敷きだ、身体を星に変換しようとする。
が、中断した。
「何してますの!?このままじゃ...」
「いや運いいぜお前、マジで。」
そんなアニマを掠め取る様に救い駆ける影。
黒いマントを靡かせ、こちらに向かってきたのは...スサノオ。
ブレードの前にアニマを優しく降ろす。
「間一髪だったなアニマ...助かったぜ、スサノオ。」
[いや、偶然さ。]
拳を軽くぶつけ合う2人。
が、ここには。
「スサノオ様...本物...?」
[彼女は...?]
「コーニッシュ・レヴァノン...ヘヴィレベルなお前のファンさ。」
「全公演観てます!学校をサボってでも!!」
[それは感心しないけど...ありがとう、嬉しいよ。]
「スサノオ様...それに、この前もスサノオ様を悪く言う輩を共に成敗しましたわよね!!」
[あー...あれは...]
かつてスサノオを悪く言い、色々彼女の妨害を行った者がいた。
その時にスサノオが直々に成敗した事になっているが、その時に実際に戦ったのは衣装だけ模したブレード。
というか、行ったのはフロンティーヌだというのに自ら正体をバラしている事すら気づいていない。
まぁ、置いといてあげよう。
「あぁ、良い活躍だったな。」
この男はこのまま話を進める気だ。
コニーの夢を壊さない為にも、その方が良いだろう。
[ハハハ...ありがとう。]
心境としてはかなり複雑だが。
スサノオにアニマも仲間に入れて、彼らは動き出す。
[成程...夢属性の大魔法か。]
「見てきた感じなら、人の"欲"に反応すると見た。」
あんな風に...と、彼が指さす先には。
真っ白でフリフリなロリータドレスに身を包んで、鏡の前でぶりっ子ポーズを真似するチェリムの姿が。
扱いはアレですが作者は割とコニー気に入ってます。




