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EP:13-Fulfilling days. 〜②〜

同級生飲み。

まだ昼なのに。


「ふーん...ハーレムじゃん、良かったね。」

「何をどう聞いたらそういう話になんだ、強盗が来たっつったろ。」

それから昼のマハロ。

非番だからって飲みながら不貞腐れてるのはクラナ。

隣ではジョッキテキーラを煽るメアリーの姿が。

飲み干して、次に瓶ビールを開ける。

「けど女の子いっぱいだったんでしょ。」

「まぁな、青春煌めく女子高生に囲まれながらの飯は良い匂いしたぜ。」

「相変わらずマンガみたいな知人吸着力ね。」

「何だよそれ。」

「前から言ってる奴だよ、B.E。」

従業員が忙しなく働く中、スティーヴに同級生の女子2人と仲良く酒をかっ食らうブレード。

アニマは隣の席で本日8個のスイーツ、ジャンボシューを頬張っている。

「ホプキンス君って何だかんだモテるよね。」

「それは無ぇ。」

彼曰く、"自分は黙ればモテる"との事。

だが彼はその気がなくおしゃべりなのでモテる事はない。

...らしいが、事実なのだ。

「しかし、随分と面白い交友関係を築いてるじゃない、ヴィネット元帥の娘だったり...世を賑わせた女怪盗だったり。」

「え、あのフロンティーヌも仲間になったの!?」

「あぁ、数回シバいたが。」

「...何か彼女に同情するよ。」

警察なのに、怪盗に。

「こいつが男女平等に暴力乱心なのは今に始まった事じゃないわよ。」

「それもそうだねメーちゃん...ドメイン君も大変だよね。」

「慣れると楽しいよ。」

「それは君だけだよ...。」

高校時代からの同級生だからこその慣れというか...諦め。

1人はイジメられていた所を助けられ、意気投合し。

また1人は不良扱いされて尖っていたのを無理矢理引き込まれ。

もう片方は強盗に殺されそうになっていた所を救われ。

それぞれ、ブレードの行動がもたらした結果で今の繋がりがある。

当人曰く、"勝手にこうなった"だそうだ。

手が早く、粗暴な彼だが。

付き合いの長い3人は特に。

最近よく一緒にいるソニアも、彼が本当はとても優しい事を知っている。

敵に対してはどこまでも無慈悲になるが。

「そういえば、ホプキンス君はどうしてリボルバーを使うの?」

クラナが言いたいのは、オートマチックの方が便利だという事だろう。

それもそうだ、いくら本物でなく模したA.Wだとしても。

オートマチックならリロード時にマグを付け替えれば良いだけ。

色々と楽な筈なのに。

「ジジイに拾われた頃に屋敷で見たリボルバーが気になってな。」

「あら、アレクセイ閣下が使ってたのかしら?」

「昔な..."ドラグーン"ってヤツだ。」

「そりゃまた渋いねぇ...。」

拾われて間もない頃、廊下でふと見かけたのは額縁に飾られたドラグーンリボルバー。

それに魅せられた幼い彼は触らせてもらい。

また触りたくなったが、それ以上触れなかった。

理由は彼も最初に触れた時にわかった...壊れていたのだ。

酷く損傷が激しく、次に触れたらどこか欠けそうなくらい。

よく触らせてもらえたものだと思う、今でも。

「"魅せられた"…だからランカーになり、技術者の資格も取った俺が真っ先に作ったのがこいつだった。」

テーブルの上にローグを置く。

シルバーが輝く美しく洗練されたボディ。

メンテナンスはいつも念入りに行っている。

「どうしてローグ(ならず者)なんだっけ?」

「俺がスラム街の破落戸上がりだから...実にシンプルな理由だろ?」

「つまり君のルーツだね。」

ローグを拾い、手元で遊ばせてから仕舞うブレード。

「こいつを使いこなす為にガンマン映画にガンアクションアニメ、ゲーム、コミックを尽くモルツに持って来させた。」

「やめてあげなよ...。」

しかしモルツは大喜びで持って来たらしい。

義理の弟に弱い義兄である。

「けれども、どうして刀を使ってるのかは教えてくれなかったわね。」

「教えたろ、サムライに憧れたからだよ。」

「嘘臭いのよ、条件も飲んだってのに。」

「条件って程でもないのによく乗っかったよなあんな話。」

「後から聞いたけど、全くだよ。」

「?...条件って?」

クラナだけが知らない。

その条件とは。

「"ヤッたら教えてやる"って話だったのよ。」

「本気にするとは思わなかったんだよ。」

「ちょっと待ってちょっと待って!!?」

爆弾発言にブレーキを掛けるクラナ。

もう遅いが。

「サラッと...その...シちゃったの?」

「えぇ。」

「まぁな。」

「どうかしてるよ!!」

ご立腹だ。

当然だろう、ブレードの知人で数少ない常識人だ。

他にも理由はあるが。

「別におかしくないよクラナ、当時彼らは付き合っていたんだから。」

「...へ?」

「ほんの数ヶ月で破局したがな。」

「正直、すぐ飽きたのよね。」

「俺も。」

汚く笑いながらビール瓶をぶつけ合うブレードとメアリー。

当時面白そうだからと付き合って色々やったが飽きたので友人関係に戻った。

尚、恋愛感情は初めから今まで全くない。

ただの暇つぶしで、その間に入れられるスティーヴも変わりなかった。

結局今と変わらない。

だが、クラナにとっては少し羨ましかった。

遊びでも、ブレードの恋人だったメアリーが。

なんて、感情を消し飛ばす様にアルコールを煽って。


トイレとディープキスした。


クラナはつまり、そういう事です。

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