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EP:27-The Case-Book of Dazuma vol.3 〜③〜

明かされる意外な接点?

そして、状況開始。


特に片方の目的は捕縛から殲滅に変わっております。

その前に。

「ご主人様。」

呼び止めるのはポロフ。

手元には、エンドブロウダーと2つの黒い弾丸。

続けて険しい表情で。

「わかっていると思うけど...」

「使い過ぎない...お前も変わったもんだ。」

クスッと笑いながら手を取る。

しかし、"黒"なら使えるのであれば、ひょっとするとこの腕輪も。

...考えるより今やるべき事だ。






ーーーーーーーーーーーーー






商業ビル...の地下一室。

真ん中で椅子に縛られているのはソニア。

丁寧な事に目隠しまで。

嗚呼、また自分は誰かに迷惑を掛けるのか。

少し出かけただけで、誰かに薬を嗅がされて今に至る。

昔にもこんな事があった。

ミキシング事変と呼ばれていたあの事象の中。

どこから掴んだのか、自分がシスカの娘だと知っての事だったらしい。

空軍の動きを止めるべく、自分を人質にする腹積もりだった様で。

いきなり攫われ、冷たい椅子に拘束され、目隠しをされ。

と言っても、思い出したのはつい最近...あの夢の世界でだが。

今思い出しても、自分は多大な人間に迷惑を掛けている。

嫌になる、本当に。

過去のあの時も、自分を助ける為に1人の人間が傷を負った。

鮮明に思い出される、その足跡も。

今、響く音の様に、カツカツと。

「やぁ、君がソニア・ヴィネット?」

陽気な様で、どこか歪。

そんな男性の声が響く。

「あぁ、銃口は向けたまま...君があの男の弱みか。」

自分は銃口を向けられているらしい。

あの男...誰だ、父か?

それとも...いや、それより。

「あなたは誰ですか...?」

「ん?...あぁ失敬お嬢さん、我が名は殲滅者(アナイアレイター)、ご存じだろう?」

「...殲滅者...様...?」

とても聞き覚えがある名前。

思い出した記憶の中で、強く存在を保っている1人。

「様付けとは、あの軽薄そうなブレードとかいう男と違って...」

「私です...数年前に事変の際にあなたに助けていただいたソニアです!!」

「んん?」


...


「知らないなぁ。」

「それでもいいですッ、どうしてあなたがこんな事を...」

「あーうるさいね、流石あの男の仲間だけある。」

金属音。

チャキッと殺陣等で聞き覚えのある音、武器を構えたのか。

自分は人質の為に捕らえられた筈なのに、殺されるのか?

そんな危機的状況だった現在。


轟音と共に激しい地揺れが襲う。


「何だ!?」

殲滅者を始めか、バタバタと足音が遠のいていく。

しかし、1人近づいてくる足音。

「こちらに来い。」

太い男性の声。

「あなたは?」

「警察の者だ、安全な場所に連れて行くと保証しよう。」

そう言って、彼は自分を連れ出す。

小さな笑みを孕んだ息を禍々しく震わせながら。






ーーーーーーーーーーーーー






大型トラックが追突したビルのロビー。

起動戦車...通常の戦車に魔力武装を蓄えた殺戮兵器。

それが陣取る様に入り口を塞いでいた。

両端に取り付けられたバルカン砲が邪魔する様に乱れ撃たれる。

物陰に隠れながら突撃の機会を伺うブレードとダズマだが、余りにもタイミングが無い。

しかし、時間も無いのだ。

「おいバディ、もうすぐ突撃のタイミングができる。」

「よくわからないが、お前が言うならそうなんだな。」

今の状況、相棒を信じる他無い。

止まない機銃掃射。

が、ピタリと止んだ。

突如吹き荒れる旋風によって、代わりに響いて来た数々の悲鳴と共に。

「今だ!!」

「おう!!」

戦車の他にも構成員らしき者がたくさんいる。

何事か、何人か倒れているが気にする暇は無い。

「ケイン、やれ!!」

「了解、掃討する!!」

ブレードの檄に答えるがべく、姿を現したのはケイン・コーネリアス。

移動中にブレードが呼び、現在露払いを引き受けている。

「ありがとう、コーネリアス!!」

「礼は終わってからだ...はぁあ!!」

再度吹き荒れる風と共に鮮血が巻かれる。

それをバックに、内部へ侵入。

エレベーターは止められるだろう、なら階段だ。

上と下...地下があるらしい。

「俺は下を見るぜ。」

「なら俺は上だ、連絡を忘れるな。」

「そっちこそな、バディ。」

散開。

真っ直ぐ下へ降りるブレードだが、固く閉ざされた鉄の扉がある。

開ける方法としてはいくつかある。

プラ爆...自分は勿論、中に捕まった人間がいたら被害が行く、却下。

"黒"の力...も悪戯に消費できない、却下。

最後の手段、グリップに魔力札を巻きつけたナイフで叩き斬る。

しかし、余りにも頑丈な扉だ、ナイフがお釈迦になるだろう。


が、迷う暇なくグリップに力を籠める。


大きく振りかぶり、巨大なオーラの刃を形成し叩きつける。

両断された扉の向こうには、厳重そうに磔にされている蒼髪の少女。

「な、侵入...ッ!?」

研究員らしき男が数人いたが、全員射殺する。

クイックローダーを以て素早くリロードし、少女を縛る枷を撃ち壊す。

倒れ来る彼女を優しく受け止め、インカムへ手を回した。

味方へ回線オープン。

「標的の少女を確保、応答せよ。」

[こちらケイン、構成員の排除を完了...しかし戦車が逃げた。]

起動戦車というだけあって動きは素早いようで。

嫌な予感がするが、後回しだ。

「バディ...ダズマ、そちらは?」

[...あぁ、こちらはヴェインと、人質のヴィネット嬢を発見、今追っている。]

「!、どっちへ?」

[上へ...屋上へ向かうつもりか...ぐッ!?]

銃声と今の声、撃たれたか。

「ケイン、中の階段を一番下まで降りてこい、入れ替わりで俺が追う。」


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