俺たちの戦いはこれからだ⑤
バスローブを羽織った裕華が、バスルームからベットに直行して座る。
髪はまだ濡れていて、タオルを巻いた状態、サイドテーブにはデバートで買ったお酒が並ぶ。
プシューと缶ビールを開けてグビグビ飲む裕華の前に、歌織と沙音は正座させられる。
ベットに座る裕華はホテルのカーペットに正座する2人を見下ろしながら問いただす。
「で?さっきの何だったの?」
「ゆーぼう先輩がイケメンを部屋に連れ込んでないか、確認しました」
「連れ込むはずないでしょ。バカじゃない?」
「ゆー先輩ならやりかねない、かなと…」
「沙音まで、あたしをなんだと思ってるのよ、会って当日に部屋へ呼んだり、行ったりするはずないでしょ!」
「「そーですよね、スミマセンでした」」
歌織と沙音は軽く頭を下げると、裕華は笑った。
「も~いいから、2人も飲め、一通りのお酒をそろえたから好きなの飲め!」
立ち上がりサイドテーブルのお酒を取って、2人もベットに腰掛ける。
「「いただきまーす」」
缶を合わせず乾杯して2人はチビチビ飲む。
「歌織はやっぱりノンアルか~」
裕華がさっそくカランでくる。
「好きなの飲めって言ったじゃないですか、今からご飯食べに行くのにお酒は飲めません」
「ご飯行くってゆってもホテルの最上階に行くだけじゃん。電車に乗らないから大丈夫でしょ?」
タオルで髪を乾かし、2本目のチューハイに手を伸ばす裕華が思ったままを口にしだす。
「夕食後にお風呂に入ってから、寝る前に付き合いますから~」
さきほどシャワーに突撃した歌織は弱気に対応する。
「沙音も遠慮しないで、好きなだけ飲んでいいわよ。京都ゆず クラフトチューハイとか、京都の日本酒とかいっぱいあるわよ」
ゴキゲンな酔っ払いが、嬉しそうに地元の酒のラベルでうっとりしながら勧める。
「ありがとうございます。めずらしいお酒ですね。どこで買ったんですか?」




