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お風呂回③

「どんなもんよ」

 勝ち誇った井ノ瀬裕華はそのまま洗い場に移動して椅子に座る。


 歌織も隣に移動していっしょに髪を洗い始める。


「もう上がるんですか?」


「8時からデートだから6時45分に美容室予約済みなの」


「まだ5時半過ぎたところですよ」


「やること多いのよ。サウナもあるから歌織はゆっくりしていったら?」


「1人でサウナですか~ちょっと遠慮しておきます。先輩はどこの美容室に行くんですか?」


 井ノ瀬裕華は髪を洗う手を止め、首を45度動かし歌織を凝視する。


 歌織は視線に気づかず鼻歌を歌いながら髪を洗い続ける。


「すぐ近くの美容室とハウスレストランだけどついてこないでよ」


「わかってますよ~」歌織は含み笑いをしながら返事する。


「クリスマスイブなのにあんたヒマ過ぎない?」


 歌織の顔から笑顔が消えて、虚無の表情となり髪を洗う手が止まる。


「ワタシアイドルセイユウ 枯れ死(かれし)ツクラナイ」


 固まった顔のまま、カクカクした動きでシャンプーを流し始める。


「まーあんたがその気になればすぐに彼氏はできるでしょうけど、もうちょっと食べてお肉つけたほうがいいわよ」


 井ノ瀬裕華は下を向いてシャワーでシャンプーを流す歌織の脇腹を指でつつく。


「はぁうっ」歌織は不可避の死角からの攻撃に声を上げながらも裕華の手をつかまえる。


「やめてくださいよ~」佐崎歌織と井ノ瀬裕華が対峙する。


 そこには観光スポットになれるくらい綺麗な函館山と風が吹けば無くなりそうな砂丘(さきゅう)が並んだ。




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― 新着の感想 ―
[一言] 風が吹けば無くなりそうな砂丘とはたとえがひどすぎるw
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