4-2 大衆浴場を造ろう!
4ー2 大衆浴場を造ろう!
「風呂を造って欲しいって?」
俺は、エリオスに言われて初めて気づいた。
そういえば、この村に風呂はない。
みんな、お湯を沸かして体を拭いていた。
確かに、風呂は、必要だ。
俺も欲しいとは思っていた。
だけど、他に考えることがいっぱいあったからな。
空船には、シャワーを造ってるしな。
俺は、南の外壁の近くにある泉の水を村へとひく水路を造って村の中央の広場に水場をを造った。
今までは、魔法で水を出したり、村人が水汲みに通ったりしていたんだが、こうするとすごく便利がいい。
村人たちの中にも、魔法の素養を持つものはたくさんいたが、その連中を集めて使える魔法を調べることにした。
村人たちの内、魔法を使えるものの多くは、ほとんどが竈に火をつけたり、ちょっとした水を出したりする生活魔法を使える者たちだったが、中に数名は魔力の強い者たちがいた。
俺は、その連中をエリオスに任せて戦士にすることにした。
国を守るための兵士だ。
きっとこれから必要になってくることだろう。
魔法が使えるものの中には、元鍛冶師とかもいた。
俺は、そういう人々に作業場を与えて農具やら武器やらを造らせることにした。
そして、村の設備を整えるために必要な物も造った。
上下水道を整備し、岩場の付近に公衆浴場を造った。
それぞれの得意なことを職業にすることも許可した。
村には、パン屋やら、食堂やら、仕立て屋やらができていった。
俺は、生活を豊かにするためのちょっとした物を作っていった。
まずは、石鹸、シャンプー、リンスなどを作った。これにはハーブを使っていい香りもつけてみた。
それから、ハンドクリームやら、怪我したときにつける軟膏やら、簡単な薬も作ってみた。
後、女たちからの要望で化粧品も。
女たちは、夏へ向けて、みな、気合いを入れていた。
魔界から来るであろう男たちに備えているのだ。
まあ、集団見合いみたいな感じかな?
とにかく、幸せになる人が増えて欲しいものだ。
俺は、姫に頼まれて丘の上の屋敷にも風呂を造った。
でも、大衆浴場ほどの大きな風呂ではない。
俺は、丘の上の屋敷に風呂を造ってからも、時々、アズミちゃんを連れて村の大衆浴場に行った。
やっぱ、風呂は、でかい方がいいし。
それに、この浴場には、冷たい果実水が売っているのだ。
そうそう、村には、貨幣が流通するようになった。
それは、外国との交易にも必要だった。
金貨と銀貨と銅貨があって、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚という感じだった。
今では、ほとんどの者が何らかの仕事をしていて賃金を受け取っていた。
魔界で得た魔石を砂漠の民に売ったので、村は、裕福だしな。
砂漠の民との交易も順調に続いていた。
この国の噂をきいて流れてくる人々もいた。
この村には、南と北に門があったが、どちらにもエリオスの兵士を置くようにした。
村に入るためには、簡単な検査をすることにした。
水晶の上に手を置いて、その人物のスキルや職業を確認していた。
犯罪者やら国に害を与えそうな怪しい人物は、入国を拒否するようにしている。
こうして少しずつ国民の人口は増えていっていたが、やはり、人口における男女差は、なかなか埋まらなかった。




