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第1話 え、何で?

私は小柳由香こやなぎゆか。中学2年生。

で、今は朝で、私の部屋の中にいる。

枕元の目覚ましを手に取って見てみると…


「え、何で!?8時10分前!?」


おかしいな、昨日はきちんと目覚ましをセットしたはずなのに、チリンとも鳴らなかった。

そんなことどうだっていい。

早く着替えて学校行かなくちゃ。


「由香ー。ご飯出来ているわよー。」


1階からお母さんの声がする。


「はーい!もう、何で起こしてくれなかったのよー!」


文句を言いつつ、着替えながら階段に足をかけた。

その途端、足がつるっと滑った。


「へ?」


制服のシャツのボタンも留めきれていない状態のまま、由香の体は宙を舞い、そのまま地面へ…。


・・・・・・・・・・・・・・

「と、まあこんな感じさ。」

「こんな感じさ、じゃないわよ!」


話しているのは由香と、向かい合った少年。

彼は、白い顔で、真っ黒の目と髪をしていた。


「しょうがないじゃないか。由香が死んだときのこと覚えてないって言うんだから。」

「しょうがないでしょ!気が付いたらここにいたのよ!?まだ朝起きただけだっていうのに!」

「まあ、落ち着きなって。」

「それに、いきなり目の前に出てきて”死神だ”なんて言われたって信じられるわけないじゃない!」


そう、彼は死神。でも、容姿は8歳くらいの子供だった。


「安心してよ。まだ子供とはいえ、本物の死神だから。で、死にたくなかったんだよね?」

「当たり前じゃない!」

「じゃあ、生き返らせてあげよう。これも何かの縁だ。ま、次は死なないように頑張って。」

「本当!?ありがとう!ま、半信半疑だけど。」


死神は、くっと笑って、由香に杖を振りかざした。

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