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極東4th  作者: 霧島まるは
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 真理にとって、早紀は鎧と同じ意味を持つのだから、その能力には確かに興味があった。


 しかし、理論上の話ならば分かるが、それから外れたものについてはお手上げだ。


 その点、タミは非常に熱心で。


 そして──零子も。


 早紀は、屋敷ではタミに。


 学校では、零子に付きまとわれているようだった。


「何か、成果はあったのか?」


 真理は、自室に来たタミに問いかけてみた。


 早紀と違って、ごく自然に彼の部屋を訪れ、少しの会話を交わして去っていく。


 だが、それはどこが義務的だった。


 最低限の付き合いをしているだけ、というような。


「少しだけ…」


 タミは、何故か自分の手袋の手を見た。


 制服を着ても、その手袋は外さない。


「彼女の魔力を、サンプルにもらいました…」


 じっと、手を見続ける。


 その手袋に、早紀の魔力が乗っているかのように。


「何かが混ざってます…1つのような…2つのような」


 混じる?


 その表現に、真理はひっかかった。


 早紀が、純粋な魔族ではないという意味だろうか。


 彼女の母親の写真が、一瞬だけ頭をよぎった。


 別の種族と、交わったということか?


 しかし、それはとても難しいことのように思える。


 人間の男では、魔女の卵までたどり着くことは出来ないだろう。


 天族など、触れ合うことも出来まい。


 海族なら。


 魔寄りの能力を持つ海族なら、可能性がないこともないのだろうが──敵対関係の相手と、子を成せるものなのか。


「もし、よろしければ…彼女の親の世代の血を知りたいのですが」


 真理と同じ思考に行き着いたタミが、頼みごとをしてくる。


 真理は、一瞬沈黙した。


 違う種族の血が入っているとなると、重大なことだ。


 他の魔族に知られたら、悪し様に言われかねない。


「いや…両親ともに魔族だ」


 真理は、涼しい顔で嘘をついた。


 タミもまた──他の魔族なのだ。



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