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 ばき。

 がり。

 ごりごり。


 …………。


 ジュ~ジュ~。


 バリッ。

 ベリッ。

 がしゅっ……がしゅっ……。


 うん。

 燻製は顎を鍛えるのにちょうどいいね。


 ちなみに本日の食事当番はリーナと私です。

 リーナが作ってくれたスープは大好評なのに私の作った燻製を火で

かる~く炙った奴は不評です。

 スープに入れるべきだったか……。

 「な、なかなか……野趣溢れる食事で……」

 「……」

 「…………」

 「…………」

 「……カート、無理に言わなくていいよ」

 「……はぁ……」

 「あ。こっちのは美味しい……と思うよ、多分」

 少年にスープとパンを渡す。

 「……」

 無言ですね。

 そして何故ジークの後ろに隠れようとするんだ。


 -主。我にもご飯……-。


 あ。ヴァル。

 ……燻製肉の炙りの残りだけど食べる?

 -……食べる-

 素直で可愛いね、ヴァルは。

 骨ごと齧り付くヴァルを一撫でして火を片付ける。

 「そういえば。名前、まだ聞いてなかったな」

 「……」

 「名前……ん~。名前……ね~……」

 「ぃる」

 「ん?」

 「……せぃる」

 「セィル?」

 こっくり。

 頷いた。

 「セィル。とりあえず、昨日も話したけど近くの街まで私達とともに

 行きましょう。私たちの主-……ハル様はよい方ですし、カート様も

 ジーク様もお優しいですから」

 ないとは思うけれど、万が一のことを考えて本名は明かさないことに

なった。

 「はい……」

 「では。いきましょう」


 ――……国境の街へ!

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