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030 祝い酒

いつもの食堂兼居酒屋に、いつもの自警団とオーウェンのパーティーメンバーが集まり、飲み会が始まった。


「かんぱーい!!!」


皆の声が重なる。

団長が祝い酒と言ったとおり、かなり明るい雰囲気で、話題の中心はやっぱり私たちの事だった。

皆の表情が生暖かい気がする。

は、恥ずかしい・・・。

オーウェンの方はと言えば、堂々としたもので、幸せそうに微笑みかけられた。

ドキン!と心臓が跳ねてしまった私は、照れ隠しに思いっきり俯いてしまった。


「やっぱり、リアは可愛いな。」


頭の上からクスクスという笑い声とともに、そう声が降ってくる。

・・・なんか悔しい。


「で?いつから付き合い始めたんだ?兄ちゃんに詳しく教えてくれよ。」


そんな私たちに団長が早速説明を求めてくる。


「一昨日の夕方、リアが俺の宿を訪ねてきて、領都へ行かないかと誘ってくれたんだ。」

「オーウェン?!そんな詳しく話すの?」


何故か詳細を語りだすオーウェンを信じられない顔で見る。

そこは、てきとうにごまかそうよ!


「リアとの大切な時間だ。俺は自慢して回りたいくらいだぞ?」

「えっ・・・え・・・?」


戸惑った私は、視線を彷徨わせる。

すると、ものすごくニマニマとした団長が目に入った。


「団長!絶対に全力で揶揄う気でしょ?!やめてよ!」


真っ赤になった私はそう団長に牙をむく。

そんな私の肩に、エブリンさんの手が乗った。


「はいはい、リアは少し落ち着いて。オーウェン、少しリアを借りるぞー。」

「女は女同士で話しましょうね。」


そう言って、私はエブリンさんとグレースさんに別のテーブルへと連れていかれてしまう。

そこにはクロエさんもいた。

というか、女性陣が見事に集まっていた。


「あ、クロエさん、アドバイスありがとうございました。」

「いいえ。上手くいって何よりでしたね。」

「何々?どういうこと?」


私とクロエさんのやり取りを聞いて、エブリンさんが聞いてくる。


「えっと・・・オーウェンと二人きりになるのに、領都まで出たらどうかとクロエさんがアドバイスしてくれたんです。」

「へえ!領都に行くのはクロエの案だったんだ?!」

「それで?領都では何をしてきたの?」


ミラさんまでもが会話に加わってくる。


「えぇと・・・とりあえず、お腹が空いたからカフェに入って、ご飯を食べました。」

「それから?」

「それ、から・・・。」


何、この尋問みたいな状況。

え?全部話さないと解放されないってこと?

女性陣に取り囲まれて、中央にいる私は赤くなって俯いてしまう。


「あの、その・・・えぇと・・・。そのカフェで、オーウェンに告白して、両思いになりました。」

「きゃぁぁぁぁっ!」


まわりの女性陣が歓喜の叫びをあげる。


「それで?その時のオーウェン様の様子は?」

「オーウェンが無理強いとかしてないよな?」

「その後は?もちろんデートですよね?」

「デート!手を繋ぐくらいはしたんでしょ?キスは?しちゃった?」


もはや、誰が何を聞いて来ているのか判別できないくらいに質問攻めにあった。

私はと言えば、アウアウと口を動かすだけで、何も答えられない。

結局、女性陣だけで盛り上がり、何だか勝手なストーリーが出来上がっていくのを聞いているしかなかった。

私にできたことと言えば、明らかに違うところを訂正するくらいだ。

まだ、手を繋いだだけで、キスとか、そんなことにはなっていない!とか。

男性陣は男性陣で、オーウェンが隠し事をする気が無いようで、何だか盛り上がっていた。

そうして、大盛り上がりのうちに飲み会は終了したのだった。



ありがとうございました。


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