side 勇者パーティー 06
俺たちは超上級ダンジョンの最寄りのギルドへと到着した。
早速ギルドへダンジョン入場証を提出する。
「オーウェン様ご一行であれば大丈夫だとは思いますが、一応手続き上レベルの確認をさせていただきます。照会に少々お時間がかかりますので、その間に装備を整えてください。」
ギルドの担当者にそう言われ、俺たちは街へ行き、必要な武器、防具、アイテムを揃えた。
ダンジョンの奥まで進むとなれば、それなりに長期戦になるだろう。
途中で野営が出来るように食料なども準備する。
全ての準備が整って再びギルドに戻ると、手続きも終了したようだ。
「これで手続きは終了です。遺書など、お預かりするものはありますか?」
超上級ダンジョンとなると、そこで命を落とす者も多い。
その為、入場から3年を経過しても戻ってこない場合、死亡したものとみなして、ギルドから家族に連絡が行くようになっている。
始めてこのダンジョンに足を踏み入れる者は遺書をギルドに託していく者も多いのだ。
「いや。俺たちは必ず帰るつもりだからな。大丈夫だ。」
「さすがはオーウェン様ご一行ですね。ですが、くれぐれもご注意ください。」
ギルドの担当者に見送られて、俺たちは宿へと戻った。
きちんと体を休めて、明日の朝一で出発だ。
翌朝。
いよいよ俺たちは超上級ダンジョンへとやってきた。
「全員、準備はいいな?入るぞ。」
パーティー全員でアイコンタクトをとると、ダンジョンの中へと歩みを進めた。
超上級ダンジョンでは、普通ならボスレベルのモンスターが雑魚扱いだ。
初級ダンジョンのスライム並みにしょっちゅう出てくる。
だから、モンスターの気配を探りつつ慎重に進んでいく。
“グルルルル・・・”
低い唸り声と共に、早速ドラゴンが出てきた。
先日倒したドラゴンと同等くらいだろう。
「フレイムランス!」
ウィリアムが炎の魔法で先制攻撃を仕掛ける。
“ガァァァァ!”
しかしその魔法はドラゴンによって振り払われた。
その隙をついて、ローガンが毒針をドラゴンに向けて放つ。
即効性の毒で麻痺してしまったドラゴンに、俺が剣でとどめを刺す。
そんな戦闘の音が聞こえたからだろうか。
今度は背後から大型のクモの姿をしたモンスターが出現した。
「プロテクトバリア!」
グレースの保護魔法でクモの先制攻撃を防ぐ。
その隙をついて、エブリンがクモの下に駆け込んだ。
「うりゃあ!」
エブリンの強烈なキックがクモに命中した。
上に吹っ飛ばされたクモが落ちてくるのに合わせて、俺が剣をふるう。
巨大なクモは真っ二つになって消えていった。
その後も次々と強力なモンスターが出てきたが、俺たちはいつも通りの連係プレーでさっさと倒していった。
途中、小さな出入り口が一つあるだけの、小部屋のようなスペースを発見した。
俺たちはそこで休憩をとることにする。
ここなら、出入り口は一つだから、背後を取られる心配もないし、見張りもしやすい。
焚火をおこし食事をとって、交代で睡眠もとることにする。
そうして疲れを癒した後、再びダンジョンの奥へと進み始めるのだった。
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