表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/3

time age-001 同じ目線

 公園の古いシーソーは、いつも誰も乗っていない。錆びた鎖が微かに軋む音が夕暮れの風に乗っていた。


 天曲萌香(あままがりもえか)は、高校二年生。肩まで伸ばした黒髪を軽く揺らし、シーソーの片隅に腰を下ろした。

ただぼんやり、空を見つめていた。


 対面にもう一人の影が近づいた。

 「ここ、いいかなぁ・・・・」

少し低めの柔らかい声、鶴武竜也(つるたけたつや)、同じ学年、同じ学校、ほとんど接点はないクラスメイトだった。


 萌香は小さく頷いた。シーソーはゆっくり傾き二人の視線が同じ高さで重なる。


 「意外だねこんなところで一人でいるなんて・・・」

 「そっちこそ」

 二人は自然な会話で自然に笑った。同じ視線同じ重さ、その均衡がなんだか心地よかった。



その日から二人は時々そこで会うことになった。言葉は少なくても、シーソーが上下するたびにお互いの日常がこぼれ落ちるように語られているように思えていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ