第3弾について語ってみましょう。その1 (砂礫)
さてさて、連歌会第3弾お疲れ様でした!
せっかくですので、少しだけ語ってみようかと思います。
まずは、
準備について、そして、お題(1)猫 お題(2)雛節句。
鑑賞を邪魔したくないので、なるべくサラッと感想や用語説明だけ……のつもりです。
【まずは準備】
さぁ! 連歌会をしよう。
となると……まずは準備!
1弾・2弾と同じところは省いて、さっくり説明しますとー。
1)お題の設定
ちょうど前々から 『雛祭りにやろう』 という話がちょこちょこ出てましたので。
まずは 『雛節句』 が上がりました。
でも 3月って期末で忙しいイメージなので、2月に!
⇒ どーせなら 『猫の日』 スタートでお題に 『猫』 も入れちゃおう♪
そして大人なメンバーでは欠かせない 『月の裏側』 ♡
連歌会を告知した頃、ちょうど秋の桜子さまが吉原の短編をupされていたこともあって、割烹は原っぱの話で賑わっておりまして……
『昔原っぱ今は風呂。兵どもが夢の跡』 となったのです。
つまりは、その場のノリですね! (笑)
2)組み合わせ
今回は、同じお題内でちゃんと上下が詠めるように、あと、色んな方と組めるように、というのを気をつけたつもりだったのですが……
組み合わせ被っちゃった方、すみませんでした! (土下座)
どーしたら上手くできるのか……また考えついたらこちらに挙げようと思います。。。
【お歌について語ってみましょー!】
それぞれに注釈いただけた場合は、また追記しますね♪
1)『猫』
これはもう……!
何も言わずとも、ひたすら貪るように猫ちゃんたちを鑑賞していただけるモノであると、確信しております!
(感想欄に黒イ卵さまからの、膝を打ちたくなる鑑賞コメントいただいてますので、ぜひご覧くださいね♪)
で、敢えて申し上げるなら
発句) 水渕成分 さま
>問うてみた 自動車好きかに ピーと鳴く
こちらは 成分さまの人気エッセイ 『1月なのに梅が満開』 のアイドル、ピー太郎くんですね!
そして中盤の 『猫の恋』 を詠んだ2首 から終盤、路地裏から覗く仔猫に煮干しが差し出されるまで……
見事にストーリー化!
されておりますのです…… (ФωФ)♡
2)『雛祭り(桃節句、雛節句)』
まずは秋の桜子 さまの発句。
>白の酒 ひとくち含み ほほ染める
「誰が?」 となる。
主役をまず明確にする意図。
まさに発句にふさわしいですね。
といっても、主役は大体、雛人形か女の子、と決まっているわけで。
なので脇句は、ここを曖昧に、何か別のものを詠んでもいいんですが……
>やよい三日の そでなしの被布
・やよい三日 : 3月3日
・そでなしの被布 : 幼い女の子の晴れ着で、よく身につけるものですね。
『節句の日、幼い女の子が晴れ着を着せてもらい、白酒をひとくち。頬を染める……』
そんな情景。
こちらの発句は、つけようによってはアダルティー (♪) にもできます。
主役を 「女の子」 でなく 「雛人形」 と詠めば、また違った味わいになりそうです。
考えられうる中でも敢えて凡庸な脇句にしたのは、発句の美しさを際立たせるためと、次に変化する幅を持たせるためですねー。
そして、そんな意図を見事に拾って下さった漉緒さま。
>雛女男 あどけなく添う 節句の日
ひなめおと あどけなくそう せっくのひ
かわいらしい中にも、ほのかに匂い立つような色気。
にゃあっぽりいと!
そして間咲正樹さまの付句。
>雅纏いて 壇を登らん
みやびまといて だんをのぼらん
にゃぽにゃぽにゃぽにゃぽにゃぽりーと♪
そして黒鯛さま、八刀皿 日音さまの渋く味わい深い 『土雛祭り』。
……ん? 『渋く』 と思ったら、少し違ったようです。
八刀皿 日音さまから、このような解説をいただきました!
『黒鯛さんの上句のイメージから、田舎を連想しまして。
シンプルに、「鄙つ女」は田舎娘のことですから、野山を駆け回る田舎の子が、遊びがてら土で作ったお雛様を飾って祭る光景――といった感じで。』
素朴で可愛らしい雛節句ですね!
転じて水渕成分さま、陸 なるみさまによる、親の願いを感じるなんとも暖かな雛祭りの情景。
かわかみれいさま 黒イ卵さまの、『桃の襲』 をイメージした、色合い鮮やかなお歌。
『風一陣』 を 『いたづら』 で受けているのがお茶目です。
さて、後半。
前半で雛祭りの情景が詠まれていますので、そろそろ変化をつけたいところです。
>箱入りの あられもらって 雛の忌
『雛の忌』 というのは、女流俳人の星野立子の命日。3月3日に亡くなったのですね。
この方の印象に残る句が、これ。
『雛飾りつつふと命惜しきかな』
「ふと命惜しき」 に心臓に差し込むような鋭さ、不安感があります。
雛人形を飾る、という、ふんわりとした行為との対比。
前衛俳人か!? と思うほどの鮮やかさですね。
本人が亡くなったのはこの句を詠んでからウン十年後ですので、ここは 「母親として、『子供が無事成長するまで生きていたい』 という願い」 と解釈するのが妥当。
けれども、鑑賞の仕方によっては 「ガンで余命宣告された女性の 『来年も生きて節句を迎えたい』 という切実な願い」 とも読み取れるでしょう。
と、句の解説が長過ぎましたが (笑)
そんなわけで。
>箱入りの あられもらって 雛の忌
「雛祭りだから、箱入りのあられをもらった」 子に対して、「雛の忌」 即ち上記の 「ふと命惜しきかな」 の句を思い出した、というような感じですね。
次がつけにくい上句ですが、担当は鬼才詩人こと漉緒さま!
なので 「キミならなんでもできるでしょ」 とばかりに投げてみましたら……
>誰にぞ似たる 花の顔
たれにぞにたる はなのかんばせ
……感動!!
そして。
間咲正木さま・水渕成分さまの菱餅の歌、『首かしげ』 の上句に 『菱はこうなんだよー』 と教える付句。
なんとも可愛らしくて好きー♪
八刀皿 日音さま・黒鯛さまの見事な言葉遊び。これは、「もうちょいそこのとこ詳しく!」 と言いたくなる壮大なストーリーが秘められているようです。
そんな奥深い句の、八刀皿 日音さまによる解説がこちら
『日済し雛~……は、「日済し」が借金を返済していくこと、「婢子」が「召使い」なので……。
借金を返すため、懸命に下働きをする娘(雛であり人形であるという感じに重ねて)の、秘めたる思い(順当に相手は主家のお坊ちゃんとかですかね)が日々募り行く様を詠んでみた感じです。
「秘し婢子」と「ひしひし」で2回重ねたのは、それを協調した形ですね。凡庸に。
もちろん、「ひし」にこだわったのは、前の句からの繋がりです……音だけですけど。(笑)』
な、なるほど……!
色々と妄想……いやいや、勉強させていただきました!
黒イ卵さま・秋の桜子さまの雛人形を並べて片付ける歌。肩肘張らない詠み方が、軽みとコミカルさをもって節句の終わりを告げています。
ちょうど連歌の終盤1コ手前、を意識していて素晴らしい……!
そして、いよいよ終盤。
陸 なるみさま・かわかみれいさまによる、見事な〆~♪
こ れ は い い で す ね !
愛あふれる、良い言寿になりました。
毎年節句には飾りたいですー!
詠み手の皆様~! 「解説が足りない」 「ここ違う!」 などありましたら、言ってやってくださいませ。
いつでも改稿いたします。
また、「自分の句についてもっと語りたい!」 「なんか妄想沸いてきた」 などの寄稿も受け付けておりますので、宜しければよろしくおねがいいたします m(_ _)m
さてさて、お次はお題 (3)昔原っぱ…… の鑑賞ですよー♪ うふふふふ♡




