Another Episode 1
「陛下はどうなった!」
「わかりません!通信不能です。」
なぜこうなってしまったのか。いや、理由は分かっている。魔族の突然の大侵攻だ。
国境の砦は全滅、国土の4分の1は焦土、陛下が食い止めているがそれもいつまで持つことか………
ああ、ルーナ、アリシャ、無事でいていくれ。
「通信です!」
「陛下か!」
「いえ、王宮からです。」
「内容はなんだ。」
「はい、内容は"ダンジョンの禁呪を使用し書く砦と連携して防衛戦を構築せよ。また、禁呪の使用した際は意識の持つ限り魔物を魔族へ向けろ。及び各都市王都も内地にある書く種族の都市1つを除きダンジョン化する。"とのことです。」
「残す都市は!」
「エーデルシュタイン公爵領領都です。」
くそ、豚公爵の領地か、また4種族は分裂するな。だがどうしようもない。
「ダンジョン化の禁呪を使用する。ここでどれだけの魔物を魔族にぶつけられるかに人類の命運がかかっている。一秒でも長く耐え抜け。」
「「「「はい!」」」」
『我が領域をここに指定する。
領域は何人たりとも受け入れず、何人たりとも歓迎しない。
永久の眠りが覚まされるその日まで領域を守り抜け
対価は魔力、領域はランダル砦防衛圏
来たれ魔の物我が契約に応え現れよ"迷宮創造"』
ルーナ、アリシャ、また会えるのは100年後が1000年後か、例えどれだけたっていても会いに行くよ………