集落Ⅱ
読んでて違和感を感じたところ、誤植を見つけたらコメントお願いします。
朝日が上る少し前にに目が覚めた。
見慣れない景色に少し驚いたがすぐに理解する。
「そういえばハーフの集落に止まったのだったな。」
特にしなければいけないこともないので朝の鍛錬をすることにする。
「フッ…、フッ…」
一度死んだが体はなまってないようだ。
「鍛錬ですか?」
ふと声をかけられ振り向くとルルが立っていた
「ああ、体を動かしておかないと体がなまるからな。」
「やっぱり冒険者の人って傷が多いんですね。」
本職は冒険者ではなく王子なのだが、まあ仕方がない。
「汗を流したいのだが。」
「こちらに水場があります。」
汗を流したいと言うと水場に案内された。
「助かる。」
「この程度の事で礼なんか言わなくても。」
「昔も良く言われた。」
「そうですか。」
昔という言葉で少し暗い顔をした。おそらく辛い事を思い出させてしまったのだろう。
「それで、なにか用事があったんじゃ無いのか?」
「あっ、はい。父がダンジョンの情報に関する話があるから呼んでこいと。」
準備ができたのであろう。
「わかった。すぐいくと伝えておいてくれ。」
「はい、わかりました。」
ダンジョンの解除か、魔導師団の物ではないといいが………
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「集落の近くにあるダンジョンは一般的に砦型と呼ばれるものだ。」
私は今、先程キリルから紹介されたドルムという戦士たちの長からダンジョンに関する説明を受けている。
「砦型か、出てくる魔物は?」
「主に外から住み着いたゴブリンやオーク、スライムなどだな。しかし、三階ぐらいからリビングアーマーやアンデットナイトなどの騎士系の魔物が現れる。」
ふむ、話を聞く限りは王国軍の中隊の隊長格が作ったものらしいな。それならばなんとかなるだろう。
「話を聞く限りはなんとかなりそうだ。攻略の件、正式に承ろう。」
「助かります。食料は出せませんがルルは治癒魔法を使えます。道案内として連れていってください。」
「助かるが娘と男が二人きりだぞ、気にならないのか?」
信頼してくれるのは嬉しいが大丈夫なのだろうか?
それにしても治癒魔法が使えるとは驚きだ。
「その確認をするような人物なら、大丈夫でしょう。それに人を見る目はあるつもりです。」
「そうか、わかった。ダンジョンは近いようだしすぐに出るとしよう。約束の食料は10人の1週間分ほど置いていこう。」
「何から何まで助かります。」
「気にするな。きちんとした対価だ。」
「それでは失礼する。ルルさんは準備があるだろう。1時間ほどしたら集落に入った辺りに来てくれ。」
「わかりました。ですが1つだけ、私の名前は呼び捨てでいいですよ。短い間でも一緒に旅をしますし。」
ふむ。
「ルルさんの取り繕った口調が消えたら考えるとしよう。」
「えっ」
「ハハハ、ルルこれは一本とられたな。」
「嬢ちゃんらしいな。」
「お父さん!ドルムさん!」
「フフ、すまない。」
「もう、笑わないでよ。」
やはりこちらが素なのであろう。
「やはりそちらの口調が本当なんだな、ルル。」
「酷いわ、頑張っておしとやかにしてたのに。」
「こういうことに気付くのは得意なんだ。」
得意にならなければいったい何人の女狐を抱え込んでいたことか。
「女に慣れているようね。」
「今回の件は女に慣れているかどうかの問題ではないと思うぞ。」
「私は17。まだ女じゃないって言うの!」
「ハハハ、どうかな。」
「もう、みんなひどいわ。」
こうしているとベティのことを思い出すな。
ベティはどのダンジョンで眠っているのだろうか………早く見つけ出したいものだ。
「セイルさん、準備できましたよ。セイルさん?」
「すまない、少し考え事をしていた。行こうか。」
「はい。」
「御武運を。」
「ああ。」
「道中のモンスターはあらかた退治しておいた。大丈夫だろうが一応軽く警戒はしておいてくれ。」
露払いをしておいてくれたのか。
「わかったドルム、助かる。」
「いいってことよ、それにしても女性にはさん付けなのに俺には呼び捨てなんだな。」
「女性には優しくすることにしてるんだ。」
そうしないと怖いやつがいたからな。
「そうか、なら嬢ちゃんはますます安心だな。生きて変えれよ。」
「ああ。」
死なすわけにはいかない荷物ができてしまったからな。




