主人公・山滉穎
9月15日は私の作品の主人公である山滉穎に縁のある日ということで、彼の設定をまとめました。
・名前の意味
・地球における来歴
・魔境における来歴
・成績
・性格
・自己評価
・使用魔法
・電影
・前世
本作品の主人公である山滉穎の名前の意味は以下の通りである。
名字の山には、山脈に囲まれて暮らしていた祖先達に由来するが、滉穎自身は『論語』での記述にある
「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」
から仁者を思い描いている。
名前の滉穎には、滉には「ひろい」という意味が有り、穎には「知識が深い」という意味が有る。故に、知識が深く広いという意にとれるこの名前は知者を思わせている。
すなわち、仁者と知者を兼ね備えている、滉穎にとって理想の人物をこの名前は連想させている。
21世紀初めの甲申の年に生まれた。長月の十五夜生まれである。自身の性格などからも合わせて、「月」を自分の象徴と考える。
六歳の時に両親が交通事故で他界し、研究者であった虎武龍司が里親として滉穎を引き取る。
その後、十三歳になる前に龍司の研究所でウイルスが漏れ出るという重大な事故が発生し、多数の死者を出す。これに激怒した滉穎は龍司を殺害し、滉穎や小栗臥龍、木村捷などはその住処を失うこととなる。
事件が落ち着いた頃、滉穎達はイヴァン=J=グランドウォーカー達がいた中学校に転校し、彼らと知り合うこととなる。
召喚されたクロノス暦4096年2月当時は、アクションタイプのスピード型とパワー型のオンバトルであった。
SVMDFの隊長である玄羽=ヴァトリーの仙術に憧憬を抱き、彼の弟子入りを果たす。
その後、好奇心旺盛な性格とそこからもたらされた集中力と探究心、演算能力、身体能力によって、3月にはトイラプス帝国の召喚者の中で成績最上位となる。
また、4月の初めに「アルティメットアクション」と認められる。
「速」を活かした接近戦と「力」の近接格闘、「感」の演算処理能力による相手の分析によって、近距離戦においては彼の右に出る者は召喚者において存在しない。
地球においても、中学校では虎武龍麒の次に高い成績を修めており、イヴァン=J=グランドウォーカーを僅差で三位にしている。
しかし、芸術へのセンスは皆無かつ感覚が人と異なり、芸術の分野ではイヴァンに圧倒的敗北を味わう。
得意分野は、数学・物理・化学・生物・漢文・日本史・体育である。特に、数学に関しては召喚者の中でも頭一つ抜けている。
また、「仁者は射の如し」とある様に弓道を好み、主な使用武器は弓矢となっている。しかし、和弓ではなく、西洋に近い弓を戦闘では使っている。
地球にいた中学生の頃は、小栗臥龍達と共にサッカー部に所属していた。しかし、サッカーの技量はそれほど高くなく、身体能力に依存した成績であった。
性格は一言で例えると、「山脈」であり、がっしりと大地に立つ様な安定志向の考えを好む。現実的な分析力に優れ、損得勘定も高い。一つ一つを積み上げていくことで、着実に飛躍しようとするタイプ。
しかし、その現実主義的な志向や損得勘定により、無意識の内に人との関わりを良縁かどうかで変えてしまう部分も存在する。
追録。以下は山滉穎自身の自己評価。
自身の属性は限りなく「悪」に近いと考え、もし乱世に生まれれば、奸雄になると思っている。
自尊心と虚栄心の塊であり、また正義や秩序を守ろうとする偽善的な一面がある。その反面、虚無主義的な所があり、時々全てを破壊する衝動に駆られることがある人間の皮を被った何か。
無機的なものを分析する能力は高いが、人の機微を察するのが苦手な人間であり、自分自身は人間らしい感情を失った、または感じたとしてもそれは人と偽るために脳から発せられた電気信号として捉えている。そのため、自分が何かしらの感情を抱いたとしても、嘘の感情として断じ、無機的な人間として振る舞っている。
しかし、幼少期での経験や愛への渇望から、人間の感情の中で唯一「愛」を特別なもののとし、「愛」のみを信じようとしている。
物事に対して悲観的に考えているが、結果に対しては楽天的に考え、ポジティブにあろうとしている。何事にも効率的に挑み、実利を重視する。しかしながら、何事にも途方のない価値を感じながら何一つの値段を知らない「感傷家」としての一面もある。
日本人らしく、「二重性格」の特徴が強い。戦闘的でありながら、恬淡としている。激情的でありながら、平坦としている、など。
矛盾した点を多く抱えている。例えば、人が死ぬことは嫌いだが、人を殺すことに躊躇がない、など。
以上の様に、冷静な自己評価を下せるが、何度も同じ様な過ちを犯す学ばない人間と自身を評している。
滉穎が使える魔法は以下の通りである。ただし、作中に登場したもののみに限る。
主に自己強化魔法や、魔術、また、仙術、幻術、忍術などの希少魔法を使う。
以下は自己強化魔法。
自身の速度を上昇させ、動きを速くする《speed up》。スピード型の自己強化魔法として見られている。
パワー型の筋肉を強化するスキルの総称である《筋力強化》。主に握力などの上半身を中心に使っている。
握力の場合は《握力強化》となり、深指屈筋・浅指屈筋などを強化し、握力を増強させている。
魔力を媒体にし、自身の考えや脳裏に描いた映像を対象に送るオンラインの魔法である《list up》。仕組みはラジオの周波数とほぼ同じと考えて相違ないが、強い魔力での《list up》だと相手の意識に強制的に入り込ませることが可能である。
連絡用の魔法としても便利なので、滉穎達はこの魔法を使って互いに連絡をしている。しかし、傍受もできるので、重要度が高い情報は紙または口頭などのアナログで伝える。
《mineralization》という石化魔法により、自身の腕を石にすることで殺傷力を上げる。素人が使うと元に戻らないなどの危険性が高い魔法でもあるので、滉穎以外の使い手はあまりいない。土属性。
《mass conversion》は重力属性の魔法。自身の質量を任意に操作することで、浮遊することや殺傷力を跳ね上げることも可能。
《gravity acceleration》は重力属性の魔法で、自身にかかる重力加速度を操作している。《mass conversion》と一緒に使うことが多い。
《perfect vision》は滉穎が一番好んでいるオンライン型の魔法。主に頭頂連合野の操作や強化により、視覚を通した空間の知覚や聴覚情報などの処理速度を任意的に加速させ、刹那の行動を可能にさせる。師匠である玄羽直伝の魔法であり、自信家が修得しやすい。
《high jump》は足の筋力強化に伴い、自身が受ける重力を軽減することで常人には出せない跳躍をする。敢えて分類すると、自己強化魔法の重力属性であるが、そもそも名付ける必要のない魔法。
某ゲームのピンク色をした食いしん坊の「ハイジャンプ」さながらに威力が高いが、滉穎はダサいと感じているので使うことはあまりない。
自身が出す衣の擦る音や足音などを消去する《消音》という音属性の魔法も使えるが、そこまで得意ではない。しかし、忍術や幻術により、《消音》と同程度のことができるので、あまり使わない。
《聴覚強化》は鼓膜や渦巻管を魔力によって単純に強化する他に、側頭葉を操作することで普段は認識されない情報やさらに細かい情報を強制的に処理する魔法。
《痛覚無効》は皮膚が知覚できる痛覚、触覚、圧覚、温覚、冷覚のうち、痛覚の情報を脳まで伝達される前に遮断もしくは、大脳皮膚や大脳辺縁系を操作することで痛覚による不安、恐怖を無くす。
戦闘中に痛覚を感じることで、隙を見せたくない滉穎が多用する魔法である。しかし、頻繁に使用すると、身体が痛覚を感じなくなる様になるという例もあるので、余程のことがないと使えない魔法でもある。
以下は仙術。
滉穎の仙術への適性は非常に高く、玄羽=ヴァトリーに師事し、また地球のいた頃から周りと比べて特殊な考え方をすることもあったためにほんの2ヶ月で仙術を会得した。
仙術は汎用性が低く、使用者に対して理を超越した認識能力を要求するので、扱えるエレメンターは極端に少ない。魔境で見ると、トイラプス帝国内にしか仙術の使い手は居らず、さらにそれはヴァトリー家やその門下に集中している。故に、仙術といった希少価値が高い魔法を使えることは一種の高いステータスとなり、魔境では重宝される。
《千里眼》により、遠近関係なく出来事を精密に見ることができる。人の心の中や未来に起こる事の観測も可能。
《縮地》は相手との距離を詰める技であるが、滉穎は一度立ち止まり、イメージを固めないと使えないので、戦闘に適したものにはできていない。
《発勁》は発生させた運動量、勁を一切のロスなく接触面まで導き、対象に作用させる技。それによって、対象の内臓または筋骨を破壊するか、突き飛ばしている。
以下は魔術。
滉穎は召喚された翌日から魔法よりも魔術に興味を持った。英語を学ぶ際に英単語の語源になることが多いラテン語も覚えており、また必須となる記号学や数学に関しても群を抜いていたため、正式に学ぶことを許された。それにより、召喚者の中では魔術に一番精通しているエレメンターとなる。
音属性の《遮音結界》は、任意の座標を指定し、球状または半球状などの形で展開する「魔術」。
縦波である音波のエネルギーを吸収または相殺、魔法であれば根本に干渉して霧散させる。しかし、縦波の振動は無効化できるが、横波に関しては通してしまう結界なので、「遮音」であり、光などは通過できてしまう。
波俊水明が使用したのを見て、独学で修得。
以下は忍術。
滉穎がヴァトリー家門下に入り、SVMDFへの入隊が決まった時から正式に忍術の修行が始まる。
そのため、滉穎は暗い夜でも物が見え、自身の気配を消す術を身に着けた。
《繋風捕影》は目の前の対象の認識に干渉し、自身を認識させなくさせる魔法。幻術にも分類される。
元々、諜報活動のためのものであったが、ヴァトリー家が忍術を取り入れた後、戦闘にも応用できる様に改良した。それを、玄羽の弟子により滉穎に伝授。
以下は精霊崇拝から生まれた希少魔法。
《超自我》は精霊と同調、または精霊を支配することにより自分以外の視点を得る。対象を精霊特有の視界を得て、多視点で観察することができ、死角を消す。
ヴァトリー家により、アニミズム系の魔法と近代思想を根幹とする現代魔法との融合によって生まれた希少魔法。
玄羽が直々に滉穎へ継承した。しかし、一人で扱える玄羽に対し、滉穎は絳河の協力無しには発動できない。
イオパニックでの功績から、望月家の家宝ともされていた弓の神格武器である電影を与えられた。その英霊として論証の迷宮の守護者兼管理者であったAS、絳河と英霊契約を交わす。
電影の属性は、電気(雷)と闇。
一度破損した、四百年程前に作られたプロトタイプの神格武器であったが、特化型精霊の上位に位置する英霊が消滅したために使用されず保管されていた。
しかし、現存する当時の神格武器で最高傑作であり、材料が特別製なので、再び修理された後滉穎に使われることとなった。
かつては、月と狩猟の女神アルテミスの加護があったそうだが、戦争での破損と共に失われた。
基本は短弓の形をしているが、《弦月》という聖句により、西洋型の弓から和弓へと変化させられる。
逆に、日本の弓からモンゴルや西欧の弓にするには《水月》という聖句を使う。
これらは、電影の文献からも確認されている。
《Eclipse》は、闇・電気(雷)属性の一時的解放。領域展開魔法(範囲魔法)にも分類される。
周囲一帯を太陽を月によって覆い隠すことにより闇をもたらし、光属性を弱め、闇属性の魔法を強くする。
厳密には、電磁波全般や波に類する魔法、電荷を持つものを弱め、逆に重力属性に分類されるものを強める。
ただし、使用者が電気(雷)属性の魔法を使った瞬間は電荷を弱める効果が無くなる、もしくは弱くなる。
追録。
ここから先は、『光陰のオルガナイザー』のネタバレになる可能性を孕みます。
山滉穎の前世は後世の「悲劇の英雄」と呼ばれたキフ(前31年頃〜前5年)。
キフは黒髪で、瞳は翡翠色。
ヤマタ族の巫女クロリエの護衛だった。
幼少期に雷に打たれたが、奇跡的に生き還った。その経験からか雷の魔力に覚醒したと言われている。また、身体を磁石の様にし、鉄であれば魔力を使って吸い寄せることができたと言われている。
その疾さと雷魔法を認められ、クロリエの護衛となった。
ナルメナ・ホルスの助力要請に応えたヤマタ族の命に従い、クロリエの護衛としてナルメナに付いて行った。その後、ナルメナと意気投合し、最初で最後の親友となった。
しかし、皇帝トゥトアンク・ホルスへの反感を徐々に募らせた人間の一人で、後に「キフの乱」を引き起こした。
9月15日の出来事には、とても有名な戦が一つ有ります。それは、天下分け目の戦いと言われる「関ヶ原の戦い」です。
1600年9月15日のことですね。十万単位での戦争でしたが、小早川秀秋の寝返りにより一日も経たずして西軍の惨敗に終わりました。私個人としては、敬愛する毛利元就の家である毛利家と、真田信繁を生んだ真田家が味方に付いていた(と言っても、長男は東軍でしたが)西軍に勝って欲しいな、と思ってしまいます。
ちなみに、9月15日は『東方見聞録』を口述したマルコポーロの誕生日でもあるらしいですよ。




