トイラプス帝国(画像有り)
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以下は解説の順番です。
・地図
・建国の歴史
・特徴
・政治体制
・人口と産業
・言語分布
・首都と学校
・南端の都市イオと自由組合
・ガニメド県と北端の都市ガニメデ
・カリスト
・武の花鳥風月と知の雪月花
別名、東の帝国、雷の帝国。
青龍の加護がある。
クロノス暦2048年に建国された。
現在は皇帝プネウロ=龍驤が統治し、龍驤家の血統は一度も途絶えたことがない。
建国した初代皇帝は、当時のフレア帝国皇帝の弟であり、第三次魔族戦争(2044〜2046年)時に総大将として兵を率いていた。その後、奪われた土地の奪還のためにハルト(後の望月春朝)と合流し、暗黒世界の勢力を駆逐する。
その名を、ジークリート=竜驤と言い、第二次魔族戦争(2003〜2008年)中に誕生した。即位または独立後、龍驤と姓を改め、娘を建国の立役者である望月春朝に授けた。
後世の歴史家は、
「初代皇帝陛下が居なければ、第三次魔族戦争の英雄である望月春朝は後の世に初代勇者として名を残すことなく戦死していた」
と、ジークリート皇帝を高く評価している。
その後、世襲制で代々皇帝の座は龍驤家が就いているが、二代目以降は皇帝の権力がそこまで強くない。
元々、暗黒世界との戦争を通して誕生した国家であり、その立役者は望月春朝であった。そのため、公爵家の望月家は分家と共に強大な力を持ち、皇帝と言えども望月家は蔑ろにできない存在であった。
その存在の大きさは、二代目皇帝がジークリートの幼い孫であり、その摂政に春朝とジークリートの娘との間の息子である朝衡が就いたことからも分かる。
しかし、望月家の忠誠心は春朝の性格が影響したのかとても高く、また、日本での藤原家の様に代々優秀であるために、国が乱れる様なことはなく、むしろ安定していた。
皇帝が強い権力を持ったのは、初代皇帝のジークリートと50代皇帝の雷帝、夜の帝王であった52代皇帝くらいであった。
ちなみに、皇帝が崩御すると、次代の皇帝には日本で言う摂関家の望月家などの意向が働いた。そこで、幼い皇族が就くことが多く、そのほとんどは廃位もされなかった。
北半球にあるキトゥリノ大陸の東部に位置する。
肥沃で広大な土地を背景に、重農主義に近い体系で穀物を生産し、豊作の年が多い。
食料自給率はフランスやアメリカの様に100%を超えており、フレア帝国やタートリア帝国にも輸出している。
通貨の単位は靑で、1靑=1円と換算できる。
政治体制は立憲君主制に近いが、ワイマール憲法の様に緊急時には皇帝が全権を思うがままに使用することができる。
主に望月家のエレメンターや非覚醒者の政治家が多い中央政府によって政治が為される。
中央政府は農省、海省、工省、商省、道省、魔省、財省、外省、法省、東春軍を下部組織としている。
そこは、貴族や優秀な平民が成れる官僚によって動かされており、江月家の女性が要職に就くことが多い。
また、帝国民の小さい規模での選挙により、議員が出される。その議員が集まる議会では、地球の二十世紀初期のものに近い憲法に従って立法する。
ちなみに、魔省というのは日本の文部科学省とほぼ同じ役割を持つ省庁であり、エレメンターの育成が主な仕事。
五神祭の企画、運営や帝国内のエレメンターの統括を担い、魔法の開発、強化に力を入れている。神格武器や一般の武器開発の構想も練り、工省に依頼している。
東春軍はさらに、陸軍、海軍、警備隊、罪罰隊に分けられ、全軍で211万2千人が属している。
一師団一万人とすると、陸軍は71師団、海軍130師団である。
また、皇帝直属に近衛隊と特別諸般対策考案部隊(SVMDF)がある。
前者は、皇帝の盾剣とも言われる滝口守屋が隊長を務める。隊員は2000人と少ないが、全員が精鋭である。
後者は、東の帝国の中でも指折りの実力を持つとされる玄羽=ヴァトリーが所属している。人数は1000人で、所属するには優秀であるか、皇帝または隊長から気に入られなければならない。
影から全ての分野のサポートをする、いわば便利屋の機関であるが、それは近衛隊同様隊員全員が優秀であり、調整力に優れているからである。場合によってはどこの機関よりも強い権限を持つこともある。功績に関しては群を抜くもので、故に民からは尊敬されている。簡潔に言えば、天才という狂人集団。
人口は約5.6億人。
日本人の召喚が多いため、文化等は大和からの輸入が非常に多い。
第一次産業の従事者が全人口の56パーセントと他帝国に比べて高い。
第二次産業は26パーセント。
第三次産業は16パーセントであるが、現在成長中。
また、エレメンターは全人口の8パーセントであり、その約0.66パーセント、すなわち約29万5680人が軍人。
トイラプス帝国の言語分布は以下の通りである。
主に日本語をはじめとする東アジア圏の言語が使われている。国際的には英語が主流で、英語を使える人間、エレメンターが多いが、帝国内では日本語、地方に行くと、その他の言語も話されている。
この分布には歴史的理由がある。
約2000年前、トイラプス帝国がフレア帝国から分裂した時、フレア帝国では主にローマ、トイラプスは中国とユダヤの言語が大半を占めていた。
大陸東部に建国したトイラプスにはその後、召喚者、転生者ともに東アジア出身が増えていった。
特に、五十代皇帝、雷帝の時代以降は漢字を扱う中国と日本等の言語が主流で、地球の16世紀まで変化は見られなかった。
しかし、地球で西暦1500年を過ぎた頃から戦国時代の日本からの召喚・転生が増加し始めた。その理由は、当時いわば戦闘民族だった日本の武士の需要が暗黒世界との戦争が頻繁に起こる魔境で高まったからである。
日本が江戸時代に入っても増加は緩やかに続き、拍車を掛ける様に江戸の人口が世界一となり、また識字率も高かった。
その結果、戦闘より知能指数を求める現在の魔境でも日本人召喚・転生が主流で、トイラプス帝国民の78パーセントは日本の血を引く。
首都(帝都)は、エウロパ。
首都エウロパは東の帝国で最も大きく、政府機関が集中している。また、皇族が住まう城や宮廷を中心に円形に造られており、戦争を意識したものになっている。
クロノス暦2875年に、トイラプス帝国は聖教会の援助によりパラディグマ学園をエウロパ郊外に創立する。
パラディグマ学園は、現在まで続くトイラプス帝国至高の学園となる。
また、官僚などの育成には、アカデメイアと異なる学校、大学が建てられており、これは地球の所謂「大学」とは意味が異なる。
体制としては、むしろ古代日本の律令制下における官吏養成機関に近い。学園と同じ様に魔省に属すが、国家試験を受け、合格する必要性がある点では異なる。また、昔は貴族の子女しか通えなかったが、現在は入学試験にさえ受かれば誰でも通えるものになっている。
学園が、初等部、中等部、高等部に分かれ、飛び級制度が有るのに対し、大学は9年制で飛び級は原則認められていない。
ちなみに、初等部は幼稚園・小学校に相当し、中等部は中学校・高等学校、高等部は高校・大学(地球における)に当たる。
イオエピデミックが起きた都市イオは南端にあり、郊外にガイン=エルグが収容されていた刑務所が建てられている。
クロノス暦4096年の4月に、イオパニックが起きて以来は復興を優先的に進めており、2年以内に終わらせることとなる。
イオはかつて、2000程年前の第三次魔族戦争の英雄とされる望月春朝、ハルトの故郷である村があった土地である。
一時期、帝都になったこともあるが、現在は公爵家である望月傘下の都市であり、南にある魔獣の森での素材などで商業が活発化していた。
また、国際的に展開されている自由組合の本部もイオに位置している。
ちなみに、自由組合の始まりは望月春朝がまだハルトの時であった頃、つまり戦争以前に迷宮攻略や魔獣の狩りなどで仲間達と共同目的のために協力したことである、とされている。
ガニメド県はトイラプス帝国の北部に位置し、亜寒帯に属する。
ガニメド県は、その広大な土地のほとんどが冬には雪に覆われ、また栄養が乏しい土地であるために農業が盛んではない。
しかし、貴金属乃至は重金属が採掘できる鉱山が多く位置している県でもあるため、財政的には豊かである。
ガニメド県の県庁が設置されているのは、北端の都市と称されるガニメデ。
実際はさらに北側にも比較的大きな都市はある。しかし、イオと並べる都市かつ有力者がいるのはガニメデだけである。また、大きさのみで言えば、イオよりも広大な土地を持つ。
故に、北端の工業都市ガニメデ、と言われることもある。
ガニメデは、首都ジュピターの北西に位置し、その北には大規模な鉱山が存在する。炭鉱などの採掘で生計を立てる者や、また罪を犯したために労働奴隷に身をやつした者も多い。
工業都市と呼ばれる様に、第二次産業に従事する者が多数であり、すぐ北に鉱山があるため鉱業を生業なりわいと人間も多くいる。
ガニメド県で大きな影響力を持つのは北弓月家という子爵家である。
トイラプス帝国に古代から仕える一族、弓月家の分家であり、養蚕を始めとした鉱山開発、灌漑・土木事業を得意とする。
そのため、ガニメド県の様な昔は辺境や開拓地であった地域で影響力が強い。また、近年では北弓月家が治めるガニメデが大きな工業都市となり発展したために、首都の本流である弓月家よりも財力・権力が強大化した。
弓月家というのは、古来からトイラプス帝国に仕える一族の一つであり、優れた養蚕や灌漑・土木技術で初期のトイラプス帝国を支えた。
弓月家の始祖は、望月春朝が協力を求めた大商人の息子であり、第三次魔族戦争での功績から伯爵の地位を初代皇帝から与えられたことに原点を持つ。
その後は、中央ではなく、辺境や開拓地にその根拠地を置き、地方の開発に力を注いだため、中央での権力がそこまで強い訳ではない。
カリストは首都エウロパの東にある唯一の宗教都市。教会や寺社が集合し、神省が設置されている。
教会は、聖教会で現代魔法を使うエレメンターの統括、寺社は古くから存在する希少魔法の使い手を統率、神省はそれら二つの調停役として存在。
また、寺社は弓月家が、神省は望月家(坎経望月家)、教会は教皇がそれぞれの最高責任者であり、彼らの仲は悪くないため、衝突はあまり起きていない。
「武の花鳥風月」や「知の雪月花」とは、トイラプス帝国の名門一族を称した言葉。
前者は軍事における名門、後者は権力、財力、知力において優れた一族を示す。
「花」はもとは望月家の分家であった江月家のことで、侯爵家。
軍事だけでなく、政治や経済でも活躍するエレメンター(女性)を輩出している。特に、官僚となり省庁の要職を何代にも渡り務めることが多いため、トイラプス帝国の内政に大きな影響力を持っている。
千年前に作られた神格武器月華を継承している。
「鳥」は公爵家の鳳家。
トイラプス帝国50代皇帝雷帝の三男、鳳アルカエオが勃興した軍事に名を馳せる家。政治権力は無いが、戦争時には元帥や将軍となり、絶大な軍事力を持つ。
「風」は鳳アルカエオの次男が興した青嵐家を示す。侯爵家。
雷帝治世時の玄武防衛戦争や白虎侵略戦争で多大な功績を残したため、鳳家から独立。
「月」はトイラプス帝国において、最も大きな影響力を持つ公爵家の望月家を指す。
軍部にも多く所属するが、議員や商人となることも多い。特に商業の道に進んだ者は望月家傘下の株式会社の重職に就く。自由組合の長となることもある。
清廉潔白なヴァトリー家や高潔な江月家と比べて、庶民から親近感を感じられている。
「雪」は公爵家であるヴァトリー家を指し示す。
戦闘に不向きな家系で、内政を担うエレメンターが多い。幼い頃からの英才教育により、知能指数が非常に高いエレメンターを輩出し、ほとんどが皇帝直属の特殊部隊や宰相等の要職に就くことが多い。そのため、「皇帝の耳」「皇帝の脳」「皇帝の右腕」と称される。その最たる例が特別諸般対策考案部隊である。
ちなみに、お気付きの方もいるかもしれませんが、トイラプス帝国の名前の由来は、某炭酸飲料を逆さに読んだもの。ではなく、超高層での放電による発光現象を意味する「レッドスプライト」から取ったものです。超高層雷放電の一つだそうで、上空放電を知った時「これだ!」と思い、付けました。
まあ、レッドなのにトイラプス帝国のイメージをグリーンやブルーとしているのも変な話ではありますが、そこは五行を意識していただければ。
他にも、スプライトが意味する言葉はラテン語派生のもの(妖精)とかもあり、面白いので調べてみるのも良いかもしれません。
以下は、「望月家」のリンクです。
https://ncode.syosetu.com/n6290hd/14/




