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孤児と買い出し

またぼちぼち始めます。

薄暗い路地裏に向かうと三歳くらいから十歳くらいの子達が地面に座っていたり辺りを見回していたりしていた。全部で二十人くらいの大所帯でたむろしていた。まずは挨拶してみる。



「こんにちは!」



そう声をかけてみると一番年長っぽい女の子が少し警戒しながら返事をした。



「・・・こんにちは・・・。」



元来子供好きな俺は向こうの世界で姉の子供達とよく遊んでいたため、こんな状況をほおって置くことが出来ずについつい手を出してしまう。



「みんなおなかすいているの?」



みんななにも言わずにこくこくと頷いてお腹を押さえてこちらを見上げている。こうゆうことは、あまり中途半端に手を出すものじゃないと偽善だと分かっていても甥っ子達と同年代の子が薄汚れた格好でガリガリまでじゃ無いけど痩せ細っているのを見ると、どうしても我慢できなかった。俺はある提案をして見た。



「あのさ今から買い物に行くんだ何人か荷物持ちしてくれたらご飯を全員分あげるからどうだろう手伝ってくれない?」



「・・・本当?本当にご飯をくれるの?」



「もちろん本当だよ!どうする?やるかい?」



提案してみると一番年長のこが周りを見回し何人かの子がうなずいているのが見えた。



「・・・分かったやる。」



「そうかじゃあ3人くらいついてきて。他の子は孤児院に帰ってるといいよ。この手伝いが終わったら孤児院にご飯を届けるからね。ここは少し危ないからね。」



「・・・分かった。みんな今日は孤児院に帰って待っていてご飯をいっぱい貰ってくるからね。」



「うん分かった。待ってるね。」



「早く帰って来てね。」



そうゆうと年齢が上の3人が残り他の子は孤児院に帰って行った。子供達を見送ったあと残った3人に声をかける。



「それじゃあ行こうか!その前に名前を聞かせてくれるかな?」



「私はソニア11歳。」


「俺はケイン10歳。」


「僕はルート10歳。」



「ソニアにケインにルートかよろしくな。それじゃあ行こうか先ずは雑貨屋だな。場所は分かるかな?」



「うん分かるよ!」


 

3人に名前を聞くと年齢まで教えてくれた。そして店の場所も知っているみたいだ。子供達が歩き出したので案内してくれるのだろう。その後をついて行くことにした。



「いや~助かるよ。実は今日冒険者に登録してね、色々な冒険道具を買いたかったんだよね。」



「お兄ちゃんは冒険者なの?」



「そうだよ今日なったばっかりだけどね腕には少し自信があるんだよ。(チートだけどね)」



「ぷっ今日なったばかりかよ。」



「ちょとケイン笑わないの!」



「そうだよケイン悪いよ。」



「ハハハまあそうゆう反応になるよね。」



「俺だってあと五年したら教会で職業選択して剣士を貰って冒険者になって経験を積んで上位職に転職していっぱい稼いでシスターやほかの子供達に楽をさせてやるんだ!腹一杯食べさせてやるんだ!」



「なるほどなお互い頑張っていこうな。こうゆうことは地道にやっていくのがいいんだよ。無理して頑張りすぎると、後から反動できつくなるからな。今からコツコツ頑張る方がいい。例えば棒を持って素振りをするとか街のお店を覚えて旅人を案内して駄賃を貰ってそれをコツコツ貯めて冒険道具や装備をそろえて冒険者になるとかね。そうすれば生き残れる確率も上がるしね。」



「ふーん考えてみる。」



「まったくケインったら。あ、お兄ちゃんあそこが雑貨屋だよ。よく冒険者の人が出入りしてるから冒険道具を売ってるんじゃないかな」



「本当だそれらしい人が入っていくね。それじゃあ行ってみようか。」



話ながら歩いていると雑貨屋についたので早速中に入って見ることにした。雑貨屋ロビンソン看板にそう書いてあった。



「お邪魔しまーす。おー以外に広い空間にいろんなものが置いてあるな!お、これはポーション!ゲームでは定番だよね~。それにテントっぽいのとかランタンかなあれは。なんか色々ありすぎて迷うわ~。」



色々ありすぎて興味が尽きず目を爛々と輝かせてキョロキョロしていると洋服の裾を引っ張る感じがした。



「なあ兄ちゃん早くしてくれよ。腹減ったぜ。」



「ああ、悪いわるい。」



その正体は待ちくたびれた子供達だった。さっぱり冒険には何がいるか分からないので店員に聞いてみることにした。カウンターに女性の店員がいるのでいいてみる。



「すいませんちょっといいですか?」



「はい!なんでしょうか?」



「初心者冒険にはどんな道具が必要か教えて貰っていいですか?」



「えーっと初心者さんなんですか?」



「っぷ!」


「こらケイン!」


「だってさーぷっぷ!」


「ケ・イ・ン!」


「うあ!ごめん!」



「アハハ・・・初心者なんです。それで~・・・」



「あっすいません。えっとですね、初心者さんはまず採取依頼や討伐も近場のホーンラビットやビックマウスなどの依頼からスタートされるんで、まずテントとかの宿泊道具は要りません。薬草を入れる袋や万が一のためのポーションを何個か用意して、あと細いロープとかで薬草を何株かごとに分けて数え間違えないようにするとか袋は討伐部位用のも要りますねこれは丈夫な袋がいいですよ。あとはこれらを入れる鞄かリュックが在ればいいですかね。取りあえずこんなものですかね。初心者さんはお金もあまりないですからね。」



「なるほど参考になりました。それじゃあ今言ったものを見繕っていただけますか。お願いします。」



「分かりました少々お待ちください。」



時間が在るので店内をうろついて商品をみて暇を潰しているとしばらくするとさっきのオススメをそろえて持ってきた女性店員がきたのでカウンターに戻る



「お待たせしました採取用の袋に討伐部位用の丈夫な袋それに細い二メートルくらいのロープと各種ポーション類それぞれ最下級一本ずつそしてそれらを入れる肩掛けバックこれでよろしいでしょうか。」



「はい!それで大丈夫です。代金はいくらですか?」



「えーっと採取用の袋は銅貨50枚丈夫な袋は銀貨1枚ロープは銅貨30枚ポーション類は各銀貨1枚合計銀貨3枚肩掛けバックは銀貨3枚で全部で銀貨7枚と銅貨80枚になります。」



「了解です。銀貨8枚からでお釣りはあなたに手間賃として貰って下さい。」



「わぁありがとうございます。私ミナっていいます。よろしくお願いします。」



「俺は龍崎双太ソウタでいいよ。それじゃまた来ます。じゃあみんな荷物持ちお願いね。」



「「「分かった!」」」



「兄ちゃんどこに持って行けばいいの?」



「じゃあ宿屋までお願いね。」



「了解!」



雑貨屋を出て宿屋まで荷物を持っていって部屋まで持っていきその後皆と食料品を買いに出かけた。



「よーしみんな何が食べたい?労働の報酬だ何でもいいぞ!」



「肉!」



「私もお肉がいいです。」



「僕も。」



「よーしじゃあ先ずは肉屋だな!どこにあるんだろ?」



「俺知ってるぜ!」



「よし!じゃあ案内してくれ。」



その後肉屋で安めの肉だけど金貨1枚分買ったらおまけで100キロにしてくれたのでこれで孤児院の子達がお腹いっぱいになれば良いけどね。その後野菜類も買ってみんなで荷物を分け合って孤児院に向かった。









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