ヤンキーアネゴと真顔少女の日常【変わった日常編】
「いただきます」
あれから一夜明け、再び元の生活にもどった。マイはいつも…通りなのだろうか。いまだにマイのことはよくわからないままだ。せっかくのお盆休みもマイの面倒を見るので終わりそうだ。そして…そして何故。
「なんで朝飯にお前がいんだよ!ミナ!」
『ミナ』昨日、マイを誘拐した張本人。昨日の一件以降、もう現れないと思っていたのだが、俺らの考えが甘かったようだ…。
「いいでしょ?私もマイちゃんと朝ごはん食べたいもの♡」
まずいことになった。まだマイの事件のことはまだ終わってもいないのに、ここで俺らの関係がバレるのは、色々と都合が悪い…。
「はぁ…。とりあえず、飯食ったら帰れ。ってか、何故こいつを家に入れた、マキ!」
「イヤーそのー…、マイと一緒にごはんを食べさせてくれたら10万くれるって言うっすから…あはは」
「はあ?マイと朝飯に10万!?」
「ふっふ〜ん!私はこれでも服を作って、ネットで売りさばいて生計を立てているのよ!あなたたちと違ってお金持ちなのよ!」
いや、別に聞いてねぇーし…。はぁ…昨日と今日とて、なんでこう面倒ごとが増えるかな…。
「さ!ごはん食べましょ!」
俺たちはちょっと賑やかに朝飯を食べた。いつも静かな朝飯と違って、賑やかな朝飯には、俺は不慣れだった。
「ごちそうさま〜♡マイちゃんマイちゃん!マイちゃんを見て、新しい服のアイディアが浮かんだから作りに帰るね〜♡また明日、会いましょうね〜♡じゃね!」
そう言うと変な女ことミナはそうそうに帰って行った。さすがに今日はどこにも出かける予定もないからゆっくりできそう?か。
「ごちそうさま〜。マイ!食べ終わったらでいいから、皿洗いするの手伝ってくださいっす!」
「うん」
「ふぅ〜食った食った。俺は今日はのんびりしようかな。最近は、肩こりがひどくなる一方だしな。」
「そうっすね〜。最近は踏んだり蹴ったりですっしね。たまには3人で、狭っすけど、この部屋でのんびりするのもいいっすかもですね〜」
「ごちそうさま。マキ!手伝う!」
「お?お粗末さまっす!じゃぁお願いしやすねー」
「ケッ。仲のよろしいようで」
「じゃぁアネゴも手伝ってくれやすか?」
「えーめんどくせぇいよ。2人でやってろ」
「はぁ…これだからアネゴは…」
「マキ、はい」
「お?上手になりやしたね〜!マイはいい子っすね!」マイの頭を撫でた。
「マイはって、まるで俺がダメみたいじゃねーか」
「アネゴ…子供と張り合わなでくださいっす」
「アネゴはしないの?」
「俺は別のことしてるからいいんだよ。マキはマキなりの役目があってやってるんだから気にしなくていいだよ」
「マキ、そうなの?」
「アネゴは稼ぎがいいんす。あっしはパートですからこの関係は仕方がないっすよ。まぁ半分は私の勝手でやってるんっすけどね!アネゴに任したら大変なことのなるんっすよ」
「あん?なんか言ったか?」
「いえ、別に…あはは」
いつもの通りの日常的な朝。買い置きもしたし、久々に今日はゆっくりできそうだ。
「マキ、終わったよ」
「うん!ありがとうねー!マイもアネゴみたいに、部屋でゆっくりするといいっすよー」
「うん」
マイは返事をすると、窓の側の壁に座って、ゆっくりし始めた。するとアネゴは…
「おいマイ。なんでそこに座るんだ?」
「ぇ?」
「俺の頭の上で休むなボケェ!!喧嘩売ってんのかゴラァ!!!」アネゴは急に怒鳴った。
「ご…ごめんなさい…」
マイは怒鳴られ、窓から離れた。マイは壁の隅に立ったまま、真顔のまま涙を流した。アネゴはマイの行動に気に入らないのかこう言った。
「そこ座れ!正座で座れ!ムカつくやつだな」
マイはゆっくりアネゴを刺激しないように座った。涙は止まらないまま座った。
「なになに!?どうしたんっすか!?」
怒鳴り声に気づき、マキは台所から飛んできた。
「こいつが俺の頭の上で座り込みやがった!」
「あ!そういえば、教えたなかったっす!マイ!おいで!」
マイは涙を流しながらマキに抱きついた。
「あーかわいそうに…。ごめんっすよマイ…。」マキ謝りながらマイの頭を撫でた。
「チッ!そいつが悪い!」
「マイ?アネゴはトラウマがあって、頭の上に人が座るとキレるんっすよ。それ以外は大丈夫なんっすけどね。教えてなくごめんね。マイ…」
マキは、涙を流すマイをゆっくり優しく抱いた。




