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【完結】畑の魔王と光の勇者 ~世界征服よりパンを焼きたい魔王、異世界の魔王にマウントパンチを叩き込む~  作者: 週一週二
終章

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第0話 小麦色の斜面

 先々代の勇者アーサー・オーウェルは、病に倒れて引退し、光の力を息子エリックに受け渡した。その後、病状が悪化し逝去した。


 先代の勇者エリックは、魔物討伐から帰還したその夜、戦いで受けた傷から毒が全身へと巡り、ついには帰らぬ人となった。


 父と兄を短い間に失い、まだ少女の面影を残す若きシャロンが、勇者としてオーウェル家の使命と光の力を継承した。


 ─────


「……私は、これからどうすればいいの。……魔王は、どこにいるの。」


 シャロンは、兄エリックの葬儀の日、誰に問いかけるわけもなく呟いた。


 家族を失った喪失感と、勇者という役目を背負った重圧が心を占めていた。


 不安、焦り、孤独。様々な感情を抱えたまま、それでも月日は過ぎていった。


 自分と同じ悲しみを誰かに味わわせたくない。その思いから、誰かと共に戦うことさえ躊躇うようになっていた。


 そんな、ある日。


 夢を見た。


 真っ白な何も無い空間に立っている。


 目の前には眩い光。


 光が語りかけてきた。


「ここから、北へ徒歩で一日半。小麦畑に建つ家に魔王がいる。」


 この世界には、複数の魔王が存在している。


 その中で、光が示したのは——北の小麦畑に暮らす、一人の魔王だった。


 翌朝、シャロンは白銀の鎧を身に纏い、剣を携え北へ向かった。

 ここまで『畑の魔王と光の勇者』を読んでいただき、本当にありがとうございました。


 これにて、本作は完結となります。


 この物語を少しでも楽しんでいただけましたら、評価・ブックマークで応援していただけると、とても嬉しいです。


 また、好きだった場面やキャラクターなど、一言でも感想をいただけましたら、今後の創作の励みになります。


 改めまして、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


 お付き合いいただけたことを、心から嬉しく思います。

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