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p.22[VS.エイデン]

 戦闘場面が上手くありません。

 申し訳ありませんが、ご自身のフィーリングでどうにかしてください。

 「『浮遊剣(フローター・ソーズ)』」


 エイデンさんが剣を抜くのと同時に俺も魔法を唱える。


 エイデンさんが正眼に剣を構えた。

 俺は右足を引き、半身の構えを取る。

 左手操作の剣はエイデンさんと同じ様に正眼に構え、左の掌に剣の柄が浮いている状態。右手操作の剣は地面と水平にし、切っ先をエイデンさんに向ける。

 右手には魔導書を持っているので中々に不格好だろう。


 「双方、準備はいいか?」


 俺とエイデンさんは互いに顎を引いてエリックに返答する。


 「危なくなったら止めるからな。・・・では、始め!!」


 「行けッ!」


 エリックの放つ開始の合図とともに右手の剣を打ち出す、が、エイデンさんは俺へと向かって走りながら、それを剣の左の腹で滑らし、天へと弾き返した。

 剣を上段へ振りかぶり、今にも振り下ろさんばかりの気迫。迫るエイデンさんに怯む足腰に喝を入れ、遅れて俺も走り出す。

 互いの距離が近くなるにつれてエイデンさんの威圧感が大きくなっていく。彼の眼はギラついていて、それでいてとても楽しそうだった。


 「フッ!」

 「ハァッ!!」


 互いの剣の間合いにそろそろ入るころ、左手の剣でエイデンさんの腰を狙って切り払う。それと同時に上段から剣が振り下ろされ、俺の剣を地面へと叩き落す。剣を直接握っている訳では無いのに ズンッ! と、身体の芯に響く深い衝撃が伝わってくる。

 エイデンさんは叩き落した剣を左足で踏みつけると、返す刃で俺を狙う。俺は急いで、初手で弾かれた剣を俺とエイデンさんの間を通し、彼の剣にぶつけてやる。

 エイデンさんの身体が衝撃で横に逸れるが、剣を離すようなことは無く、静かに俺の目を見ていた。


 「ッ!」


 エイデンさんと目が合った。

 嫌な予感を感じると、エイデンさんに踏まれていた剣を勢いよく引き抜き、大きく後ろに飛びのく。

 エイデンさんは踏んでいた剣を抜かれてバランスが崩れたのか、少しよろめいただけで追撃をしてくることは無かった。


 「ハァ、ハァ」


 一旦距離を取り息を整える。

 俺の思考速度が遅くどうしても後手に回ってしまう。


 「その剣は厄介だな」

 「あ、ありがとうございます」


 息も絶え絶えにそう答える俺に向かってくるエイデンさん。

 結局、この後も終始エイデンさんの動きについて行くことができず、俺は、気が付けば地面に転がされ剣を突き付けられていた。


 「そこまで!!」

 「立てるか?」

 「な、なんとか」


 エリックの試合終了の声を、どこか上の空で耳に入れると、エイデンさんが差し出してくれた手を取って立ち上がる。


 「実戦、どうだった?」

 「負けたけどやってて楽しかった。魔法に振り回されてたけどな」

 「そうだな。俺達も見てて楽しかったぞ。」


 周囲の兵士達から拍手とともに歓声が聞こえてくる。


 「副団長相手によくやってたぞー!」

 「十分つえーじゃねーか!」

 「俺も手合わせしてくれーー」


 聞こえてきた歓声に疑問を感じ、戦闘後で疲れた頭の中で整理するとすぐにその理由が分かった。


 「エイデンさんって副団長だったのか!?」

 「お、言って無かったか?」

 「言ってねーよ・・・道理で強い訳だ」

 「ツバサ殿も十分強かったが」

 「嫌みにしか聞こえませんよ、それ」


 とぼけるエリックにエイデンさんも会話に加わる。

 エイデンさんの強さは、俺の魔法の付け焼き刃の様な強さでは無く、洗練された戦士としての強さだ。

 長年厳しい訓練をしたのだろう事が初心者の俺でも分かった。


 パチパチパチパチ

 乾いた音が聞こえてきたので、音の元を確認するとアビーさんが拍手していた。アビーさんの傍には銀髪を結い、腰に剣を携えた少女が居た。


 誰だ彼女は・・・。初めて顔を合わせた筈なのに妙な親近感を感じる。


 俺の後ろでビシッ!と音がしたので兵士達が敬礼をしたのだろう。俺も慌てて姿勢を正す。


 「ツバサ様、先の対戦見ていましたよ」

 「見苦しい物を見せてしまい申し訳ありませんでした。ところで彼女は?」


 アビーさんの話を適当に流し、銀髪の少女の話を促す。

 アビーさんには申し訳ないが少女の事が気になって仕方ない。どこかで会ったことがあるような、ないような・・・。


 「説明が遅れて申し訳ありません。彼女は王都の太陽神ヘリオス様の神殿より参られた、カメーリア=アブサドール様です」

 「ご紹介に与りました、カメーリア=アブサドールです」


 彼女がアビーさんが会っていた客人だろうか?

 腰を折って挨拶してくれたカメーリアさんに俺も挨拶をしようと、一歩踏み出したのだが彼女の手に遮られてしまった。


 「貴方の事は存じ上げています。ツバサ タチバナ様。アネモイ様の使徒、ですよね」

 「ええ、まあ。そうですけど。何故それを知っているんですか?」

 「先日、この街にあるヘリオス様の神殿に入られましたよね」

 「確かにそうですね」

 「ヘリオス様が神殿にお入りになられた貴方を見て、何故使徒が居るのかをアネモイ様に事情をお聞きになったそうです。そうして事情をお聞きになったヘリオス様が『アネモイの使徒を手助けせよ』と言う信託を我々にお伝えになられました」


 ヘリオス様の神殿に入ったのは、見ず知らずのDQNに追われてた時だな。

 それにしても神殿に入っただけで、使徒だと分かるのか。

 ヘリオス様がドラゴンの事を知らなかったのも驚きだ。それなら俺の他に使徒が居ないのにも納得できる。そもそも知らないんなら送りようがないよな。


 「では、カメーリアさんはヘリオス様の使徒なんですか?」

 「私には使徒程の力は授けられていません。与えられた力はこの剣だけです」


 そう言って腰の鞘から剣を少しだけ引き抜くカメーリア。

 鞘から顔を出した剣は真っ黒だった。一筋の光も反射することなく、そこだけ虚無が顔を出したように感じられた。


 「その剣は?」

 「全ての光を吸収し、吸収した分だけ熱を放射できると言われていますが、何分神具ですので確かな性能は未知数です」


 神具・・・。神の道具か。俺で言うとカゼノさんみたいな物か。わざわざこんな少女に神具を持たせたという事は、とても強そうに見えない彼女が実は結構な実力者という事だろう。

 信託があった以上、彼女も俺に協力してくれるんだろうし、見た目は少女だが心強い仲間に変わりはない。

 熱と風は相性が良さそうだし、コンビネーション技とかも考えてみたいな。俺の中二心が疼いてしょうがない。

 カメーリアが持っている武器は完全黒体と言うのをモチーフにしています。

 本来ならば色々とややこしい公式があるのですが、残念ながら私の頭では理解できないので適当に「カメーリアTUEEEE」させる予定(「カメーリアTUEEEE」させるとは言って無い)です。

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