NO,2 友とは良いものだねぇ
短いけど、お許しを!
主人公の口調が迷子の件
昨日は、気まずい空気の中、そっと帰った。結局僕に話しかけてくれる人は誰もいなかった。できれば、勝手に僕が委員長になった経緯を知りたかったんだけど。
そして次の日、うん、普通に学校に行った。
学校に行くとすぐ、昨日誰にも話しかけられなかったことが嘘のように声をかけられた。しかも前世の記憶を探ってみると、あの小説の悪役令嬢に付きまとってた女の子であろう子だ。
...いやはや女友達ほしいなぁ。
名前は、確か小柄で黒髪セミロングでふわふわした感じの子の方が犬飼 結鈴ちゃんで、もう一人が茶髪ロングで背が高くてクール系の子のほうが猫沢 桐奈ちゃんだよな。かわいい系と美人さんのセットなんて、眼福!友達にぜひともなりたい、いやなる!僕はやればできる女だ、そうだろう!
「あの、淡白様ですか。」
「そうですよ? どうされました?」
「わぁ、やっぱりそうでしたか! あの私犬飼 結鈴と申します!」
「ちょっともうっ、結鈴ったら。すみません、お恥ずかしい....あ、わたくしは猫沢 桐菜と申します。よろしくお願いします。」
わぁ、なんか思ってた感じと全然違う。小説の中のイメージとも全然ちゃうし。まだ何も知らない純朴さ、すこしませた感の可愛さ、良い子そうだぁ。 可愛いなぁ。
もうっ、ほんとに友達になりたいっ!まだ、純朴でまっさらなこの子たちと友達、なってもいいよね。
別にイケメン君たちじゃないし、積極的に関わってもいいよね。
「あの、様付け止めてくれませんか? 同級生ですし、名前呼びじゃ駄目ですか?」
「ふぇ! え、そんな、でもいいんですか....?」
これは好感触!こっちでの人生初!友達できそう!
なんだよふぇって、しかも照れながら。可愛いじゃないかっ、いいに決まってるだろ!!
「いいのです!私がいいと言っているのだからいいのですよ」
「せめて、さん付けでいいですか?」
まぁ、いいか。とりあえず今は。無理強いするものでもないしな。
「えっと、じゃあ恋音さん。あの、今度私の家でお茶会をするのです。良かったらお越しになりませんか?」
「あら、お茶会?」
「はい、お母様がお友達になりたい子がいたら連れてきなさいって」
「こらっ、結鈴!恋音さんに失礼でしょ!」
「はっ。あわわ、すみません恋音さん!お友達になりたいなんておこがましいこと」
はわわわわ。可愛すぎる。僕とお友達になりたいなんてそんな。
普通に嬉しすぎる。お友達になりたいなんて本当に思っててくれたなんて。
こんなお高くとまって我儘そうな見た目の女と仲良くなりたいと思ってくれたなんて!
「もちろん、行かせてもらいたいわ。私も結鈴さんと桐奈さんと仲良くなりたいもの」
「本当ですか!やったよ桐奈!頑張って声かけてよかった!」
「良かったわね。結鈴が頑張ったからよ。恋音さん、私もそのお茶会には参加する予定なのでよろしくお願いしますわ」
「こちらこそ。日程が分かったら教えて頂戴。開けておくわ」
「ありがとうございます!すぐに知らせます!」
やべぇ。可愛すぎる。そんなに喜んでくれるなんて、僕はもう空を飛びそうよ!
二人の掛け合いも可愛すぎる。ああ、もうそんなに飛び跳ねちゃって。転ばないといいけど。
取りあえず、これで、お友達どぅぇきた!!僕も友達になりたくて、あっちも友達になりたいならもう友達だよね。僕はもうボッチじゃない!
んー、最近言葉遣い変になった気がするのは、気のせいか。まあ多分、体につられて精神年齢も下がってるんだろう。私だからな、許す。
そう言えば、昨日携帯を買ってもらったんだ!しかも最新のやつ! 前世の僕は、高校まで買ってもらえなかったぞ!これでいろんな人と連絡できるし、いろんなレシピも検索できるな。
その日は、友達が出来た喜びで、1日中ほわほわ、にへにへしていた。たまに同級生から変な目で見られてたけど、気にしないもんね。上級生は和んでくれたし。
クラスに行くまで一緒に歩いていき、その間お互いの趣味の話などをした。
結鈴ちゃんの趣味は家で飼っているワンちゃんと遊ぶことだそうだ。ワンちゃんって言い方がいいよね。可愛い。ちなみにトイプーだそうだ。やばいな、トイプーと結鈴ちゃんが遊んでるところ見たら、勢い余って抱き着いてしまいそうだ。
桐奈ちゃんは家で飼ってる猫さんと遊ぶことだそうだ。二人とも、見事に名字のフラグ回収をしている。さっきまでクールぶってた桐奈ちゃんも猫の話になると途端に饒舌になった。途中で我に返って恥ずかしそうにしてたけど、いいんだよ、まだ小1なんだから無理しなくても。でも、隠そうとしてるとこも可愛いから言わないけどね。
僕の趣味はとりあえず読書って言っておいた。僕のお家柄的に料理とか言ったら驚かれるか引かれるもんね。最初だし、引かれそうな話題は避けておいたほうがいいよね。まあ、レシピ本とか栄養学とか美食学の本は読んでるし、嘘ではないしね。
クラスに入って、席の位置はばらばらなので手を振って別れるとすごい喜んでくれた。
授業とか教室とか入って、昨日も思ったけどなんだか懐かしいな。
前世とか、大学卒業したばっかりだし学校の風景とか結構覚えてたけど、なんだかまた通うってのは変な感じがするなあ。そわそわするというか。ムズムズするというか。
特にこの学校は、小さな体でちょこんと座ってるのに言葉遣いや髪形はいっちょ前に丁寧で、そのギャップに胸がときめいてしまうよ。前世と合わせるとアラサーだからね。おばさん臭いのは分かってるよ。
そういう僕もそうなわけだが。だって、髪型フランス人形風だぜ?めっちゃいきっとるやろ。この学校じゃなかったら浮きまくっとるわ。流石にフランス人形風(笑)はいないけど、ふわふわの栗毛の子もいるしオールバックもいる。ぎりぎりセーフだろう。
イケメン君たちとはクラスは大分離れたし、このままいけばしばらくは静かに暮らせそうだな。
次は料理関係に入りたいなぁ




