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誰も知らない 〜日本最高峰の学園は究極のカオス〜  作者: 瀬戸隆平


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EP65 Born in USA

お読みいただき、まことにありがとうございます。

 放課後、緑川綾乃をはじめとする1年6組の女生徒たちが著名運動を始めた。

 辻|獅堂(しどう)の退学処分撤回を求めるものだ。


 その動きに気づいた1年の学年主任教師・成田が彼女たちに詰め寄る。

「学校内で勝手な行動をするんじゃない。君たちも処分の対象になるぞ」

 一瞬、ひるむ女生徒たち。

 しかし綾乃が、成田の前へ進み、一枚の紙をかざす。

「生徒会へ申請は行っています。正当な校内活動です」

「うぬっ!」

 成田は言葉を失う。

 綾乃が言う。

「それともこの学校は、自由な言論さえ許されない場所なんでしょうか?」

 それを聞いた成田。

 うなだれて戻っていく。

「すごいよ綾乃」

 石橋奈緒を始め、女生徒たちが彼女を囲み盛り上がる。

 綾乃が言う。

「学校中の注目を集めている今が勝負よ。一気に署名を集めましょう」

 

 時を同じくして、その日の夕方。

 獅堂の自宅マンション。

 部屋のインターフォンが鳴る。

 玄関カメラの画像を見ると、映っているのは見覚えのある顔だった。

 南条フレデリック麗羅がカメラを覗き込んでいる。

「辻獅堂だ。俺に何か用事か?」

 麗羅が不敵な笑みを浮かべて言う。

「ええ。時間をもらえるかしら?」

 獅堂は眉をひそめる。

 そして言う。

「なぜ、俺の家がわかったんだ?」

「細かいことはいいでしょ。早く出てきてよ」

 獅堂は大きなため息をついて、言う。

「わかった。少し待て」

 今、身に着けているのはタンクトップに短パンだ、

 これをTシャツとジーンズに着替え、玄関に出る。


 マンションの前には黒塗りの大型車が停まっていた。

 名前も知らないような高級車だ。

 襟付きのワイシャツにベストを身に付けた運転手が待っていて後部座席のドアを開ける。

 車内では麗羅が待っていた。

 微笑んで、軽く手の平を振る。

 薄いピンクのキャミソールに、デニムのショートパンツ。

 豊かな胸のふくらみと、白いナマ脚を惜しげもなくさらしている。

 その服装を見て、獅堂が言う。

「とても涼し気なサマー・ビスだな」

 麗羅が言う。

「ああ、この服?」

 彼女がキャミソールの胸の谷間に手をかけ、さらにめくりながら言う。

「アメリカでは当たり前よ。日本人のファッションは暑苦しすぎるわ」

 獅堂は苦笑いする。

 麗羅が言う。

「もっと見たいなら、私を口説いてからね」

 獅堂が棒読みで言う。

「ああ、頑張ってみる」

引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。

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