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誰も知らない 〜日本最高峰の学園は究極のカオス〜  作者: 瀬戸隆平


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EP41 ハイスピードの攻防

お読みいただき、まことにありがとうございます。

 緑川綾乃は全てを話した。

 辻獅堂はうなずく。

「行くの?」

 綾乃が聞く。

「ああ」

 と答える獅堂。

「大丈夫?」

 と不安げな綾乃。

「心配しなくていい。あとは俺が自分でやる」


 3日後の東光学園、校舎裏。

 深夜1時30分。

 大泉裕一郎は黒づくめの服装で待っていた。

 長い髪を後ろで縛っている。

 そこに現れた獅堂。

 ライオンマスクにジーンズ、グレーのパーカー姿だ。

 

 大泉が言う。

「今日、来てくれて感謝するよ」

 獅堂はうなずく。

 大泉が続ける。

「しかし覆面をしてきた、ということは、正体を明かしたくないのだな」

 獅堂はうなずく。

 大泉が言う。

「声を出さないということは、質問に答える気もない」

 獅堂はうなずく。

 大泉が眼鏡の奥を光らせて、言う。

「つまり、力ずくで仮面を剥ぎ取って見ろということだな」

 そう言うや、大泉は左のジャブを繰り出してきた。

 パンチは獅堂の右肩のパーカーの布地をかすめた。

 なんとかかわしたが、紙一重だった。

 大泉がニヤリと笑いながら言う。

「戦闘のほうもいけるようだな。その顔を暴くのが実に楽しみだ」

 大泉の身長は180cm弱、構えには隙がない。

 そして先ほどの鋭いパンチ。

 まともに食らったらKO必至だろう。

 獅堂はひとまず距離をとる。


 大泉は自信満々に距離を詰めてくる。

 体重移動に全く無駄がないため、予備動作が読めない。

 そこから高速で繰り出すワンツーパンチ。

 これまでの敵とはスピードが違う。

 逃げるようにスウェーでかわすしかない。

 懐に潜り込むまでの余裕がない。


 獅堂は体勢を崩す。

 大泉は勝利を確信したようだ。

 一気に勝負を決めにくる。

 高速の右ストレートが飛んでくる。

 その大泉の右腕を、獅堂はガシッと両腕で掴んだ。

 そのまま関節を決め、体重を乗せる。

 大泉はうつ伏せに這いつくばり、激痛に眉間の皺を寄せる。


「誘ったな…」

 大泉が低い声を絞り出す。

 獅堂のイチかバチかの策だった。

 大泉に攻撃のチャンスを与えるため、わざとバランスを崩した。

 それに乗った大泉。

 読み通り繰り出された攻撃を獅堂は身体を入れ替えながらかわし、伸び切った右腕を一瞬で捕まえた。


「なぜ5組の平手グループを潰したんだ? 何が目的だ?」

 大泉は苦痛に顔をゆがめながら、質問を続ける。

 獅堂は声質を変えて答える。

「それを知ってどうする?」

 大泉が言う。

「俺の知らないところで学園の秩序を乱すな。勝手な真似は許さない」

 それを聞いた獅堂は、大泉の右腕を更に厳しく絞り上げる。

 関節がきしむ音がする。

 獅堂がまた、声を変えて言う。

「折れるぞ」

 大泉は激痛で額から脂汗が流れ落ちている。

 それでも目を見開いて獅堂を睨み、

「やってみろよ」

 と挑発してきた。


引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。

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